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中学校国語科 興味関心を喚起する古典の授業の勧め

印刷用ページを表示する掲載日:2018年12月4日更新

1 生徒が「楽しい」と感じる古典の学習を!

 大分県教育委員会では、「新大分スタンダード」を基に、「主体的・対話的で深い学び」を実現することを目指しています。また、国語科づくりの方向を以下のように定めています。

国語科の授業  

当然、古典の学習も内容理解のみにとどまらず、さまざまに指導の工夫を図ることが必要です。ただし、以下の点について注意しなければなりません。 

1 付けたい力(育成すべき資質・能力)を明確にすること

 古典文学を教材として、指導する場合も当然付けたい力を明確にして単元構想をしなければなりません。国語科の指導は、〔知識及び技能〕に示す事項は〔思考力,判断力,表現力等〕に示す事項の指導を通して行うことを基本としていますが、〔知識及び技能〕に示す事項の定着を図るため、特定の事項を取り上げて繰り返し指導したり、まとめて単元化して扱ったりすることもできることになっています。よって
 ・古典文学を教材にして、〔思考力,判断力,表現力等〕「A 話すこと・聞くこと」「B 書くこと」「C 読むこと」に示される指導事項を指導する。
 ・〔知識及び技能〕「(3)我が国の言語文化に関する事項/伝統的な言語文化」に示される指導事項について取り立て指導をする。
の二通りの指導の方針が考えられます。
 各先生方には、指導の効果を高めるため、生徒の興味・関心や学習の必要性に応じながら、付けたい力を明確して単元の構想に臨んでほしいと思います。

2 学習の系統性を意識すること

 国語科の学習は、累旋的・ 反復的に繰り返しながら学習し, 資質・ 能力の定着を図ることを基本としています。これは、第1学年~第3学年の学年間だけでなく、小学校と中学校という学校種間も含めた学習の系統性を把握したうえで、具体的な指導を考える必要があります。中学校の先生方は、小学校の学びをリセットすることなく、具体的な指導を考えていくことが重要です。
 参考として、学習指導要領の「我が国の言語文化に関する事項/伝統的な言語文化」の指導事項を示します。

小学校第5学年及び第6学年

第1学年

第2学年

第3学年

ア 親しみやすい古文や漢文,近代以降の文語調の文章を音読するなどして,言葉の響きやリズムに親しむこと。

ア 音読に必要な文語のきまりや訓読の仕方を知り,古文や漢文を音読し,古典特有のリズムを通して,古典の世界に親しむこと。

ア 作品の特徴を生かして朗読するなどして,古典の世界に親しむこと。

ア 歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して,その世界に親しむこと。

イ 古典について解説した文章を読んだり作品の内容の大体を知ったりすることを通して,昔の人のものの見方や感じ方を知ること。

イ 古典には様々な種類の作品があることを知ること。

イ 現代語訳や語注などを手掛かりに作品を読むことを通して,古典に表れたものの見方や考え方を知ること。

イ 長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使うこと。












上の表にあるそれぞれの語句がどのような意図によるものであるのかについては、「学習指導要領解説国語編」で丁寧に確認をしてください。

2 古典の指導案(例)

 次に、実践事例を紹介します。臼杵市立西中学校の野呂教諭は「平家物語」を教材にして、武士の価値観を、意見交流を通して捉えるという単元を展開しています。まずは「扇の的」「弓流し」で当時の武士の考え方や思いに触れ、そこで学んだことを生かしながら、「敦盛の最期」における直実の行動を根拠とともに考える、という活動になっています。学習指導案等を掲載しますので、参考にご覧ください。※著作権の関係で資料等には一部省略した部分があります。

 ・学習指導案 [Wordファイル/24KB]

 ・授業で使用したワークシート [Wordファイル/19KB] 本文 [Wordファイル/20KB]

 ・板書計画 [Wordファイル/26KB]

これは、あくまで実践事例ですので、学校や生徒の状況、実施時期等を踏まえながら、各先生方によって指導案に工夫を加えてほしいところです。