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インタビュー 障がい者スポーツのレジェンド Heinz Frei(ハインツ・フライ)選手

印刷ページの表示 ページ番号:0002049831 更新日:2019年1月22日更新

インタビュー 障がい者スポーツのレジェンド Heinz Frei(ハインツ・フライ)選手

 第38回大分国際車いすマラソンが昨年11月18日、16カ国223人参加の下、開催されました。本大会では10連覇を含む14度の優勝と世界記録を有し、今回、31回の出場を果たしたハインツ・フライ選手にお話を伺いました。

ハインツ選手

1981年国際障害者年を機に始まったこの大会で、99年にハインツ選手が記録した1時間20分14秒の世界記録は、未だ破られていません

Q 車いすマラソン以外にも、自転車やスキーなど幅広くスポーツをされていますね。
A けがにより車いすでの生活になりましたが、元々、スポーツが好きで、スポーツのない生活は考えられず、「車いすだからできない」ではなく、自分にできることを探し、挑戦し続けました。その結果、スキーや自転車にトライするようになりました。

Q ハインツさんが考える、障がいのある方にとってのスポーツの役割や意義とは。
A 体力づくりはもちろんですが、スポーツは、友人を増やし、社会とのつながりを広げてくれます。私自身、スポーツのおかげで自分に自信が持てるようになり、生活のクオリティも高まりました。
 大切なことは、スポーツに限らず、自分の個性や興味のあることを探すことです。生活のクオリティを向上させる良い方法だと思います。

Q 2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
A 東京大会に出場することは夢で、ぜひ実現したいですね。83年の大分国際車いすマラソンで初めて国際大会に挑戦し、98年には、長野でのパラリンピックに出場しました。もし、再来年、出場できれば、10回目のパラリンピック出場となります。これまでの日本との関わりを考えると、現役アスリートとしてのゴールを東京大会に設定することも意義あるアイデアだと考えています。

Q 「大分県」へのメッセージをお願いします。
A 私は、大分国際車いすマラソンへの出場を通じて、障がいや障がい者スポーツについて発信する機会を得ました。まさに、スポーツの持つ力であり、アスリートや、それを引き出す「大分県」の力と感じています。障がいの有る無しに関わらず、誰でも高齢になれば階段が辛くなったり、ベビーカーを押すのに段差で苦労したりすることがありますよね。大分県は、大会開催を通じて、車いす利用者のニーズやユニバーサルなものの見方、考え方の必要性を発信し、皆さんに知ってもらうことで、社会がより良く変わるチャンスを創出していると思っています。

ハインツ選手と通訳の池田さん

取材:IRISHPUB THE HIVE(大分市中央町)
ハインツ・フライ選手(左) 通訳・池田裕佳子さん(右)