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知事からのメッセージ 風紋 -再び「雨ニモマケズ」

印刷用ページを表示する掲載日:2017年9月25日更新

再び「雨ニモマケズ」

大分県知事 広瀬勝貞

 5年前に続き、日田、中津がまた集中豪雨に襲われました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さんにお見舞い申し上げます。

 今回も住民の皆さんにはよく災害に備え、また被災後もしっかり行動していただきました。いわば防災力を発揮していただきました。

 「雨の降り方が尋常ではない」ということで、自治会の皆さんが早めに避難を呼びかけていただきました。その後電話が通じなくなった時には一軒一軒訪問して呼びかけていただいたそうです。民生委員の皆さんも中心になって要配慮者の安否確認や避難の手伝いをやっていただきました。ようやく各地に見られるようになった防災士の皆さんにも自治委員や民生委員と協力して活動していただきました。

 避難所の運営も、例えば高齢の方、女性と小さな子ども、その他の3分類で室を分けて避難所でのプライバシーの配慮に努めるなどストレス軽減に工夫しているところもありました。

 日田の2地区が広範に長期に孤立し、自衛隊、警察、それに消防の皆さんに県外からも駆けつけていただき、状況把握から支援、物資搬送、そして救急搬送等で大変お世話になりました。

 ボランティアの方々にも大変助けられました。被災家屋の片付けは冠水した畳の運び出し、流れ込んだ土砂のかき出しなど力仕事が多いのですが、高齢化した地域の方々だけではとてもできません。今回は約1万人日を超える方々に手伝っていただき、本当に救われました。農業施設や商工業施設のあと片付けには、それぞれ農業関係、商工関係の専門の方が来て手伝ってくれました。

 お陰様で状況も落ちついてきて、これからは本格的な復興です。一言で復興と言っても、河川、道路、農地、林野、互いに連携してやる必要がありますから、県では全体をまとめた総合的な復旧・復興計画を作って、迅速かつ着実に復興に取りかかることとしています。復旧は原状回復が原則だそうですが、実は5年前の水害では花月川や山国川の一部は現状よりも川幅を拡げたり、堤防の高さを高くしたり、改良を含めて復旧工事を行って、今回は難を免れました。やはり「空前の大雨」が5年毎にやってきて水害になったのではたまりません。今回も必要なところは改良復旧を実施させてもらって住民の皆さんの安全を確保したいと思います。

 農地の関係も同じです。農業構造改革が言われている時ですから、希望する方がいれば農地の復旧とあわせて集約化、大規模化、あるいはそのための農地移転なども実施できないものかと考えているところです。

 7月15日、折りしも開催中の全国高校野球選手権大分大会で、日田市大明小6年の後藤秋汰君が始球式のマウンドに立ちました。後藤君の家はその10日前の豪雨で流されました。「一生に一度のチャンス、これで元気を出してもらえたら」という両親の後押しや周囲の人々の協力で出場、期待に応えて堂々の投球を披露しました。雨ニモマケズ、被災者の皆さんが再び前を向いて歩く姿に私どもの方が勇気づけられます。

~県政だより新時代おおいたvol.114 2017年9月発行~

 

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