お薦め図書コーナー　心ひらいて　とよの国の食彩

　まりーちゃんが羊のぱたぽんに語りかけます。ぱたぽんがこどもを１匹うんだらすきなものが買えるわね、２匹うんだら新しいくつが、３匹なら赤い帽子が…と、まりーちゃんの夢はふくらみます。そして、ぱたぽんはこどもを１匹うみ、まりーちゃんは新しいくつしたを編んでもらいました。明るい色調の素朴な絵と、くり返される言葉があたたかみを感じさせる絵本です。他「まりーちゃんのはる」が入っています。続編に「まりーちゃんのくりすます」があります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　〔大分県立図書館推薦図書リスト ようこそ!絵本の世界へ]より

まりーちゃんとひつじ
フランソワーズ 文・絵
与田準一　訳
岩波書店    １９５６年

　　「お母さん、友達の○○ちゃんは、入学祝いに携帯電話買ってもらうんだって。私も欲しいなあ」この春中学生になる娘が、私の顔色をうかがうように言ってきました。「まだ早いんじゃない？確かに中学生で持ってる子もいるとは聞くけど、本当に必要なのかしら」「だって、友達とメールできないと話題に乗り遅れるし、万が一のために持っておく方が安心だよ」みなさんは、この会話からどのようなことを感じますか？
　近年、子ども達がネットトラブルや犯罪に巻き込まれる事象が後を絶たず、ネットいじめなど匿名性を悪用した誹謗中傷や人権侵害のニュースも数多く報道されています。警察庁の統計によると、最近は、出会い系サイトによる犯罪被害が減少傾向にある一方で、ゲームやプロフなど出会い系以外の様々なサイトで犯罪被害に遭うケースが増えているという結果も出ています。
　私たちは、携帯やネットの便利さばかり優先してしまい、いろいろな危険性については、つい甘く考えがちではないでしょうか。自分や家族は、気をつけているから大丈夫だと思い込んでいませんか。
　携帯を初めて手にする方も多い入学シーズンになります。自分も他の人も傷つけることのない正しい使い方やネットトラブルへの対処法などについて、再度、家族で相談・確認し合ってみんなの安心につなげていきたいものです。