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特集2 障がいのある人もない人も笑顔で働けるおおいた県

印刷ページの表示 ページ番号:0002083018 更新日:2020年1月16日更新

特集2 障がいのある人もない人も笑顔で働けるおおいた県

 障がいのある人が地域で自立して暮らすためには、就労を通じた収入の確保が必要であり、特性や能力に応じた就労支援に加え、工賃向上も重要です。
 今回は障がいのある人が生き生きと働くことができる社会を目指す、雇用促進や職場定着、工賃向上の取組を紹介します。

障がい者雇用率日本一に向けて

 今年度の大分県の雇用障がい者数は3、360人と10年連続で過去最高を更新し、障がい者雇用率は2.58%で全国5位です。身体障がい者の雇用率は全国1位ですが、知的・精神障がい者の雇用率は全国中位の状況です。「自分の特技や個性を活かして社会で働きたい」「住み慣れた大分県で自立し、安定した生活を送りたい」そういった意欲のある皆さんが活躍できる場を広げることで、障がい者雇用率日本一を目指しています。

障がい者雇用アドバイザー

 県内企業や福祉施設などを幅広く訪問し、企業のニーズや悩みなどを伺い、新たな仕事の切り出しや、就労希望者と企業のマッチングに向けた助言を行っています。障がい者雇用や定着に向けた困りごとなど、お気軽にご相談ください。

障害者就業・生活支援センター

 障がい者雇用を促進するため、県内6か所に「障害者就業・生活支援センター」を設置しています。ハローワークや医療機関、特別支援学校などの関係機関と連携し、就業面と生活面について一体的な支援を行っています。

職場実習(雇入れ体験)

 障がい者雇用に不安を感じている企業には、障がいのある人を実習生として受け入れ、最大10日間の職場実習を行ってもらい、障がいの特性について理解を深め、職場定着を図っています。

採用企業の支援

 職場定着には、企業が障がい特性を理解し、障がいのある人が意欲を持って働き続けられる環境づくりが欠かせません。新たに精神障がいや知的障がいのある人を雇用した事業主が、相談や仕事の指導を行う「職場指導員」を配置し、県の研修を受けた場合、月額2万円の奨励金を交付しています。

障がいのある人、採用・定着をめざす事業所の方々への様々な支援制度がありますので、ぜひご利用ください。

●経営創造・金融課 097–506–3232

社会医療法人敬和会 大分岡病院(大分市)のみなさんに話を伺いました。

市川そのさん

市川そのさん

 就労継続支援事業所の支援もあり、ハローワークと大分県が主催する障害者就職面接会に参加し、大分岡病院のブースに行ったことがきっかけで就職をすることになりました。決め手として、家が近いことや病院として体制がしっかりしているということはもちろんですが、お話を伺っているときも、温かい対応で惹かれました。
 仕事は、ワークエイド(看護助手)として、退院した患者さんのシーツ交換や清掃、忘れ物がないかのチェックなど療養環境の整備を行っています。実際に働いてみても、皆さん温かくサポートしてくれますし、好きな業務ができているのでやりがいを感じています。
 働くことは生きがいや喜びになります。一人でも多くの方が就職できたらと思います。一歩が踏み出せない人も挑戦する気持ちを持って踏み出してみましょう。

仕事の様子

人事担当 部長武石智子さん 総務・人事部 井本洋子さん 公認心理師 和田志麻さん

職員の皆さん

 大分岡病院では、2016年に理事長発案で、障がい者や高齢者、外国人など多様な人材を雇用して能力を活かし、敬和会の活力と成長をもたらそうという理念のもとダイバーシティに取り組み始めました。ダイバーシティは「多様性」と訳されます。全職員の違いを尊重し、能力を活かす事業や取組を考えたり、環境改善などを行っています。職員皆が健康で働けるように、産業医や公認心理師を置くなど、サポート体制も整えています。
 障がい者雇用にあたっては、ワーキンググループを作って業務の洗い出しを行い、そこで出た業務を整理し、求人募集することで、多くの方が働いてくれています。市川さんが行っている業務も、看護師の負担軽減を考える中で、業務を切り分け、環境整備を分担してはどうかということで募集しました。
 市川さんは、自主的に看護助手実務認定資格を取るなど前向きですし、心強い存在で現場も助かっています。当院は職員がやりがいをもって成長を感じながら働き続けられる職場を目指しているので、やりがいをもって働いているという話を聞いて、すごく嬉しいですし、皆さんも挑戦してほしいですね。

障がい者の工賃向上

 障がいのある人が地域で自立して生活するためには、企業などによる一般就労の促進とともに、福祉的就労の場であるB型事業所の工賃向上が重要です。昨年度の大分県の平均工賃月額は17、977円で全国平均16、118円を上回っていますが、障がいのある人の社会参加や自立のためには、さらなる工賃向上が必要です。

おおいた共同受注センター

 県内には多くの就労支援施設があり、障がい者をサポートしていますが、施設単独での営業や受注活動には限界があります。また、就労支援施設に仕事を発注したいと考えていても、どんな仕事をお願いできるのか、どこに連絡すればよいのか分からないといった声がありました。
 それらの問題を解決するために発足したのが、「おおいた共同受注センター」です。
 県内の各就労支援施設が得意な業務を調査し、情報発信。官公庁、民間企業、個人を問わず業務受注の窓口となり、各就労支援施設へ仕事を紹介しています。

対応可能な業務例

〇家庭での草刈り、雑木  伐採、お墓掃除等
〇収穫、積込み、袋詰め、 出荷等の農作業
〇地域行事にパンやクッ キーなど手作り品のお 届け
〇イベントやお祭りでの グッズ販売
〇企業での製品・部品組 立て、データ・伝票入力 など簡易作業の請負い

詳しくは、下記までお問合せください。

問おおいた共同受注センター
   (社会福祉法人太陽の家内) 0977-66-0277