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≪進む!誰もが安心して暮らせる地域づくり≫
県内では、65歳以上の方が総人口に占める割合は28・6%で、高齢化率は全国11位です(平成25年10月1日現在)。また、核家族化の進行などにより、平成27年には一人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯が13万1千世帯、全世帯の27・2%となる見込みで、増加傾向にあります。
このような中、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、介護サービスや生活支援サービスの充実が求められています。そこで県では、医療、介護、予防、住まい、生活支援のサービスを一体的に提供する、「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。
≪一人一人にあった支援プランを検討≫
「地域包括ケアシステム」を構築する上で重要な役割を担うのが地域ケア会議です。地域包括支援センター、ケアマネージャーの他、理学療法士や作業療法士、歯科衛生士、管理栄養士などさまざまな専門職が集まり、個別ケースに応じた支援を検討します。ケアプランや介護サービスについては、市町村の担当窓口または地域包括支援センターまでお問い合わせください。
≪介護予防拠点でいきいき元気!≫
県内初の介護予防拠点、杵築市の「笑顔の詩」では、市内山香地域から高齢者の方々が集まり、介護予防体操や筋力トレーニングのほか、昼食の調理なども行っています。「笑顔の詩」を運営する、NPO法人笑顔の理事長 後藤康代さんにお話を伺いました。
NPO法人笑顔 理事長 後藤 康代さん
「ここでは、出来るかぎり、自分でできることは自分でしていただいています。昼食の準備や後片付けなど積極的に身体を動かすことで、徐々に出来ることが増えてきました。利用者同士が、助け合い、励ましあいながら、お互いを張り合いにしているようです。何より、ご本人の”チャレンジしたい“という気持ちを大切にしています。利用者が自立した生活を維持出来るよう、私たちスタッフは手助けをしていきます」
≪地域で暮らし続けるために≫
要支援・要介護状態を予防するための拠点、要支援から改善した方の受け皿となる場が今後ますます必要です。高齢者が地域の中で安心して暮らせるよう、各機関が連携して高齢者を見守る環境をつくり、その人にあった支援の方法を考えていきます。
≪今日からはじめよう!めじろん元気アップ体操≫