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人権について

印刷用ページを表示する掲載日:2010年3月29日更新

人権について

 さまざまな人権について、わかりやすく簡潔に紹介しています。自分自身の課題として、人権について考えてみましょう。

人権って何ですか?

 私たちは、誰もがみな、人間らしく幸せに生きていくための権利をもっています。
 この権利を人権といいますが、これは、私たちが幸福な生活を営んでいくために侵すことのできない普遍の権利であり、日本国憲法によってすべての国民に保障されています。
 一人ひとりの人権が尊重されるためには、社会のしくみを整えていくことはもちろん、私たち一人ひとりの考え方や行動を見つめ直すことが必要です。
 お互いの人権を尊重し、差別や偏見のない、本当に人権が尊重される社会をつくっていくことが一人ひとりに求められています。

同和問題

 私たちの国が、みんなが平等で自由であるという憲法を持ってから60年がたとうとしています。
 しかし、今でも国民の一部の人々が、結婚や就職など人生の様々な節目で不当な扱いを受ける差別が現実にあります。
 部落問題といわれる社会問題、いわゆる同和問題です。
 同和問題は、就職や結婚、居住などすべての国民に保障されているはずの「人として当然に持つ権利」が一部の人々には完全には保障されていないという社会の課題です。
 同和問題の解決は、国の責務であると同時に国民的課題です。
 同和問題を一日も早く解決するために、私たち一人ひとりが自分自身の人権の課題として考え、行動することが求められています。

女性の人権

 日本では、「男性が主で、女性が従」の考え方が強い文化を持っていました(これらをジェンダーに基づく差別ということもあります)。
 例えば、「男は仕事、女は家事」・「女の仕事は男の補助」といった考え方です。
 これらは、性別役割分担の例ですが、私たちの社会には女性の生き方を制限したり、女性を男性よりも劣ったものとして扱う制度や習慣が多くありました。
 今でも、男性に比べて賃金など仕事上の待遇が悪い、家事・育児やお年寄りの介護の負担が大きい、また、セクシュアル・ハラスメントやドメスティック・バイオレンスに苦しめられるなど、女性が自分の幸せを求めて生きるには問題は少なくありません。
 私たちの憲法が保障している「男性と女性の平等」を学校・職場・地域など社会のすべての場面で実現しなければなりません。

子どもの人権

 子どもは、未熟な大人として、保護され、教育を受けさせるものとして扱われてきました。
 しかし、意見を尊重するとか、多様性を認めるとか、大人に当然認められていることが、子どもには大きな制約がありました。
 また、子どもは、成長の過程にあることから、大人からの様々な援助が必要ですが、教育・しつけを口実とした体罰・虐待を受けるなど、健全な成長を阻害されていることも、少なくありません。
 子どもを大人の都合にあわせようとするのではなく、次世代を担う子どもたちを権利の主体であることを認め、その権利が適切に行使される環境をつくっていくことが必要です。

高齢者の人権

 お年寄りは、従来、社会の様々な物事の経験者として敬われ、大切にされてきました。
 「高齢化社会」となり、体の衰えや疾病、認知症などの状態にある高齢者が増えていますが、こうした状態にある高齢者を虐待したり、財産をだまし取ったり、お年寄りの尊厳を否定する事件やひとり暮らしの高齢者が孤独死する事件が毎日のように報道されています。
 お年寄りは社会の一員であり、家族や社会の中で生きていくのは当然です。
 高齢者が仕事やボランティア活動など生きがいをもって暮らしていくことを、家族や地域社会が支えることが必要です。

障がい者の人権

 私たちの社会は、これまで障がいがある人たちを特別視・異端視したり、時には、無理やり施設に入れたりして、自分らしく生きていきたいという願いさえも無視してきました。
 しかし、障がいがある人たちは社会の一員であり、尊厳をもって生きることは当然のことだと認めることで、私たちの社会はいろいろな人で成り立っているということがわかります。
 障がいは、その人のあり方の一部であり、障がいの程度は社会の不便性・不都合性を表しているものだという、個人の尊厳と社会性に根ざした理解が定着しつつあります。
 すべての人が社会のいろんな場面で暮らしている、共生社会を実現する努力が豊かな社会づくりの基礎となります。

外国人の人権

 私たちの国に住む人々の多くは、日本語を話し、日本の習慣で暮らしています。
 しかし、私たちの祖先は、太平洋をめぐる地域に住んでいた人たち、朝鮮半島を経由して大陸から渡ってきた人たちなど、様々な人たちであることがわかってきました。
 そして、今、朝鮮半島や中国などのアジアをはじめとして200万人の外国人が私たちの町や村で暮らし、毎年500万人が日本を訪れています。
 これからも、人や物、情報の交流が国を超えて盛んになります。言葉や風俗・習慣などが異なる人たちが自由に行き来し、また、隣人として普通に暮らす社会が、現実のものとなっています。
 様々な人たちが互いに理解し、尊重できる社会こそ活き活きとした社会です。

医療をめぐる人権

 私たちの社会では、多くの人々と同じように生活できない人たちを病気として特別に扱ってきました。
 時には、本人の意志に反して行動を制限することもありました。
 特にハンセン病やエイズのような感染症や心の病などについては病気への理解が不十分なために、家族や社会から引き離すことも当然なことと考えてきました。
 しかし、医療技術が進歩し、病気に関する情報を共有化しようとする取組みが進む中で、病気に対する偏見や不当な取り扱いは改善されてきました。
 病気の様々な状態にある人々が自分らしく生きていくことは当然だと理解することは、私たちが自由に生きていけることの証です。

様々な人権

 これまで紹介した人権の他に、以下のようなものが考えられます。
 今後、社会が複雑、多様化し、また、人々の人権意識が高揚することにより、新たな人権や今まで見過ごされていたような人権が生じるものと考えられます。
 いろいろな違いを認め合い、お互いを個人として尊重し、共生していける社会を築いて行かなければなりません。

1.プライバシーの保護
 自分に関する情報は、自分の人生そのものであり、大切にしたいと思うのは当然のことです。
 しかし、情報通信技術の発達とともに、多くの情報が容易に入手・発信できるようになり、詳細な個人情報が売買されるようになりました。
 個人情報を勝手に公開されたり、不正に利用されたりしない権利(自己コントロール権)の保障が情報化社会に求められています。

2.犯罪被害者やその家族の人権
 犯罪被害者やその家族は、命を奪われる、けがをする、物を盗まれるなどの生命、身体、財産上の直接的被害だけでなく、周囲の無責任な噂や中傷、マスメディアの過剰な取材や報道によるプライバシーの侵害など、様々な二次被害に苦しめられます。
 私たち一人ひとりが、犯罪被害者やその家族が抱えるこのような問題についての理解を深め、一日も早く立ち直ることができるよう支援していくことが求められています。

3.ネット社会をめぐる人権
 インターネットは、個人が不特定多数の人に向けて大量の情報を発信することを可能としましたが、これを利用した誹謗中傷・差別表現・扇動などが、私たちの生活を脅かしています。
 このようことが起きないよう、インターネットを利用するときのマナーやルールをしっかり守っていくことが大切です。

4.セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)をめぐる人権
 性同一性障がいの人たちは、服装や言葉遣い、性役割等を身体の性ではなく心の性に合わせて生きることを望むため、社会の中で偏見にさらされ、また、公的書類の性別と外見が違うために選挙の投票や通院、海外旅行などの日常生活においてもさまざまな困難やトラブルに遭ってきました。
 性同一性障がいの人たちが、自分らしくいきいきと生きることのできる社会を実現するために、私たち一人ひとりが多様な性のあり方を理解することが求められています。

5.その他の人権
○ アイヌの人々に対する理解が十分ではないため、就職や結婚などにおいて偏見や差別が依然として存在しています。
○ 何らかの理由で路上生活者となった人々に対して、嫌がらせや暴行事件などの人権侵害等の問題が発生しています。
○ 拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題及びこれに関する在日朝鮮人への嫌がらせが発生しています。また、中国残留孤児の帰国者は、多くの問 題を抱えて日本で生活しています。
○ 刑を終えて出所した人やその家族に対する偏見には根強いものがあり、就職に際しての差別や住居等の確保の困難などの問題が起きています。
○ これらの問題のほか、公益通報者に関する守秘義務の理解の進展、雇用形態の激変による労働者への人権侵害、経済・雇用等の問題による中高年の自殺など社会には様々な人権の課題があります。

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