平成22年度第4回大分県森林づくり委員会結果のお知らせについて
平成22年度第4回大分県森林づくり委員会結果のお知らせ
平成22年度第4回大分県森林づくり委員会を下記のとおり開催したので、結果を報告するもの。
開催した会議の名称
平成22年度 第4回大分県森林づくり委員会
開催日時
平成22年8月17日(火) 14時00分~16時40分
開催場所
大分県庁新館 5階「51会議室」
出席者
(委員)
足利由紀子、安達由美子、阿南春美、井上正文(副委員長)、今川敦子、
瓜生田はるみ、後藤重也、後藤富一郎、財津忠幸、佐藤敏夫、佐藤宣子(委員長)、
須股博信、横山太一、渡邉英敏 委員17名中14名出席
(事務局)
広瀬知事、
牧審議監、渡邊審議監、
知事室 工藤室長補佐、山上主幹
森との共生推進室:安東室長、三瀬参事、湯浅室長補佐、栗林主幹、山路主査、
佐藤技師
税務課:本田課長、吉富課長補佐、渡辺副主幹、大野主任
林務管理課:峯崎参事、近藤参事、林産振興室:津島課長補佐、森林整備室:中野主幹
公開、非公開の別
公開
傍聴人数
0名
議題及び結果
1.議事
(1)森林環境税検証報告について 会議録のとおり
(2)その他
・平成22年8月31日(火)に大分県森林づくり委員会から大分県知事へ「大分県森林環境税検証報告書」を提出予定
・県民へは、大分県ホ-ムペ-ジ、流域協議会等で報告する予定。
・「新時代おおいた」9月に掲載し、全戸に配布予定。
・「ほっとは-とOITA」10月9日放送予定。
主な審議内容及び会議録の概要
委員長:本日は、第1回から3回委員会で各委員からいただいた意見を整理し、当委員会の意見として県民及び県への意 見をとりまとめる。
委員:一般県民には森林環境税と当森林づくり委員会の関係が分からないと思われるので、「はじめに」の項目の中に記載してもらいたい。
委員:森林環境税の中身、使途については認知度が低い。PRの方法を考え、知ってもらう努力が必要。
委員:この報告書の内容は、県民にどう知らせるのか。
委員長:この報告書の全文、及びダイジェスト版をホームページに載せる。
委員:森林生態の立場から言うと、里山の保全について突っ込みが足りない。里山は森だけではなくて、ため池、田、畑などがあって多様な生態系が守られている。多様な生態系を守ることが、種の多様性の維持にもつながる。これだけの税金を使って森林を守っていくのだから、モニタリングしながらその効果がどういうふうに影響を及ぼしているのか、具体的に報告できる様な姿勢も必要。
委員:管理放棄森林のうち、1700haを森林環境税で整備するという区分けだが、非常に曖昧。客観的なものを作っておく必要がある。
竹林面積はさらに増えており、里山林が竹林に変わろうとしている。どうするのか方向性を早く明確に出す必要があ る。
人工林の現状(年齢別構成表)について、高齢林化が進んでいる。一番CO2を吸収するのは20年生といわれている。このまま過熟林分が増え、高齢級が増えると、山のCO2吸収量は落ちていく。そのこともどこかかで触れて、循環利用して、過熟林分は、伐採して、跡地を造林する必要がある。
林業不適地は、天然更新をすることもいれておくと良い。
委員:森林を適正に整備するための重点課題として間伐放棄林対策、里山整備対策、森林シカ被害対策、再造林対策の4つがあげられているが、担い手の育成も重点課題に入れてもらいたい。里山等における広葉樹林の適正な整備、生物多様性についても重点的に取り組む必要がある。
委員長:現状のところで、京都議定書の森林吸収源対策は、2012年で終わってしまうので、これだけを強調するのではなく、間伐の森林整備と里山を含めたエネルギー利用の促進による排出削減を入れた方がいいと思う。
委員長:管理放棄森林についての基準は。
事務局:平成17年、大分県全域の間伐が必要な山の状況調査を実施。森林組合を通じて地域ごとに調査集計した。間伐放棄森林の定義は、10年以上間伐が行われていない森林。森林所有者の意志を確認することはしていない。
約2万5千ヘクタールあった。約1割が、このまま放棄すると災害発生等の恐れがある人工林。例えば、人家の近くなど。約2千5百ヘクタールを森林環境税で取り組むこととし、これまでに約800ヘクタールを解消した。
残り、1千7百ヘクタールを今後税事業で整備しなければならない森林ととらえている。
その他の森林は、森林所有者に働きかけるなどして整備。
委員長:担い手は重要な課題。林業従事者と後継者の問題は議論が必要。担い手不足が深刻であるということをもう少し県民に訴えた方が良い。
委員:担い手育成は賛成。木材の需要拡大は重要な柱である。
(休憩)
委員長:「森林環境税使途事業の方向性」について、事務局から説明を。
事務局:考え方と税収の使途について説明。
委 員:「木育」という言葉は、通常使われている言葉か。
事務局:北海道で使われ始めた言葉と聞いている。近年は広範で使われはじめている言葉ととらえて使用した。
委員長:消費者サイドからみれば、農業分野で一般的に使われるようになった食育に対しての言葉で、木に対しての教育である。
事務局:事務局としては今後5年間の中で木育という言葉が普及していくとの観点から使用している。
委員長:広瀬知事が到着しましたので、知事から委員の皆様へ、ごあいさつをいただきたい。
知事:皆様方には、大分県森林づくり委員会の委員をお引き受け頂き誠にありがとうございます。今日で4回目となりますが、毎回、ご熱心な審議を頂き、心から御礼申し上げます。
ご審議を頂いている森林環境税は制度ができて、今年で5年目であり、森林づくりにおいて貴重な財源として大切に使わせて頂いているが、特に、これからは1番目に地球環境の問題が、ますます深刻化しており、県土の71%を占める森林・林野は、地球環境保全の役割を果たすべきであると考えている。
2番目は、1番目の取り組みを進めるにあたって、森林県としての森林資源の維持・確保がますます重要になってくる。特に、戦後、森林資源の復興を目指して植栽した木が伐期を迎えている。これを伐って、活用し、新しい資源の再生という事で植林をする時期に来ている。これらの中で森林資源の保全が大切。伐って植える、そして資源を広く利用するというサイクルが重要。
3番目はボランティアの力を借りる。県民の協力、支援を得ていかなければ森林資源の確保・保全は難しい。県民の理解を得て、協力を頂けるようこれまで以上に努力していかなければならない。
本委員会においてご審議いただき、その結果に沿って取り組んでいきたい。
本日はよろしくお願いします。
委員長:引き続き、審議に入る。
事務局:「森林資源の確保について」の説明。
齢級構成が偏っている。木材を利用しながら、新しい木を植える、次世代の森林を作っていくことが、循環する上において、地球環境を保全する上でも大切である。
委 員:漁業者は流木対策等でしか森林との関わりを感じていない。森林の水源かん養機能や保水力等についての理解はできていない。荒廃した森林からは土壌が流出しやすく、流出した土がコンクリ-トで固められた河川を流れて1日2日で海へと到達してしまい、赤潮等の原因となっている。間伐を行い下草を繁茂させることが土壌の流出の抑制効果を高め、海の漁場保全につながるなどの森と海の関係についてのわかりやすい文言を加えてほしい。
委 員:健全な人工林資源の再生については、CO2の削減をいれたらどうか。
生物多様性がクロ-ズアップされているので、「生物多様性」の言葉を入れるべきである。
委 員:荒廃里山林の整備と活用についての記述について、荒廃した竹林ではなく、荒廃した里山林に変えて、生物多様性に富んだ森林に誘導するといった記述が良いのでは。
委 員:「森林資源を確保・保全する森林づくり」の保全のニュアンスが違う。森林資源を確保・循環するといった言葉が前向きでよいのでは。
委 員:木材の需要拡大については、建築材料として県産材の需要拡大を図っていくことが大切ではないか。
委員長:渓畔林の自然植生は重要。フルボ酸鉄の供給、漁場環境の点から大切。大分県は水産県でもあり、川や海の生態系を考えると手始めに渓畔の部分からでも再生していく必要がある。
「低炭素社会に向けた森林資源の確保と循環利用」の「健全な人工林資源の再生」については、これまで議論してきたが、大切な部分である。木材を近くから入手できるようにしておく。林家だけでなく、県民全体の問題。資源の確保は大切であり、循環すること、利用することが大切である。化石エネルギ-を削減することも大切。産業育成と環境保全の両方が大切。
委 員:皆さん、地球環境や森林資源のことを考えている。次世代に向けてどうなるか、次世代を大きくPRすることが大切。
委員長:「税の負担」と「受益」の関係について、当委員会では現世代が負担して、次世代が受益を享受できるようにという 観点から議論してきたので、次世代に向けた森林づくりを理念が活きるようにしていくということには同感。
意見も出尽くしたので、「森林環境税検証報告」の審議は終了する。
今後は、来年度以降の具体的な事業のため、当委員会を開催することになるので、秋以降もよろしくお願いする。
各委員の皆様から貴重なご意見をいただいた。今回の意見を踏まえて、検証報告書の修正を行うが、最終的な書きぶりにつきましてはおまかせいただきたい。
委員の皆様の、長時間にわたる審議に感謝する。最後に、広瀬知事から、本日の議論に参加されてのご感想をいただきたい。
知事:ありがとうございました。委員の皆様には、大分県の森のこと、次世代のこと、地球環境のこと等よく考えておられることに感謝申し上げます。今日の議論、これまでの議論を踏まえ、皆様の意見を尊重する形でしっかり考えていきたい。
皆様には、心から感謝申し上げます。
委員長:ありがとうございました。