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第14回  大分県事業評価監視委員会議事録

印刷ページの表示 ページ番号:0000011749 更新日:2010年3月30日更新
第14回 事業評価監視委員会 議事録

日 時 : 平成16年10月27日(水) 11時30分~12時00分
場 所 : 大分市府内町2丁目1番4号 トキハ会館(5階ローズの間)
議 題 :  公共事業評価(事前評価)対象事業の審議
出席委員: 秋月委員長、宇野委員、川野委員、中野委員、原委員、樋口委員
      開委員、深道委員
対象事業   1.国道210号 道路改築事業 大分市大字横瀬~木ノ上
      2.津久見港 港湾改修(重要)事業等 津久見市堅浦

(事務局)
 それでは、第14回の事業評価監視委員会の審議についてご説明申し上げます。
 本日の委員会は、新たに着手する大規模事業、総事業費20億円以上を対象に事前評価をお願いしております。
 本日の審議件数は、知事から諮問された次の二件でございます。一件目としまして道路改築事業、国道210号。二件目としまして、港湾改修事業津久見港でございます。
 これらにつきましては、早朝より既に現地調査を行っていただいております。
 尚、本日は、先般お配りしております資料により説明をいたします。
 審議の順番は、資料に付箋を付けておりますので、その順でお願いいたします。
 では、委員長、よろしくお願いいたします。

(委員長)
 はい、分かりました。ただ今から議事を取り進めさせていただきます。
最初に道路事業の説明をして下さい。

(道路課)
  道路改築事業 国道210号 大分市大字横瀬~木ノ上  事業説明

(委員長)
 はい、ありがとうございました。
 我々も先ほど現地を見てきたばかりなんですが、どうぞ意見をお願いします。

(委員)
 はい。実は、私は、ここは毎日通っておるんですが、大変重要だと思います。
 2つ意見ですが、工事としては比較的簡単な工事で、用地買収にも問題がないとなれば、工事期間が6年、もうちょっと短くならないかということが一つですね。
 それと、記述の、いつも僕は細かいことばかり言うんですけども、たいへん申し訳ないんですが、これの事前評価書の事業目的のところで、一般国道210号線云々あって、3行目に、近年、大型施設の開発等によると言うんですが、例えばこれ、大型施設が、あれはトキハ稙田店とかいろんなのがあるんで、大型商業施設等のとか、具体的に書いた方が、この文章は他の県民に触れるとするならば、それの方が良いのかなと思いますが。
 私は、これは正に必要で、実施計画は、もうちょっと短縮できないのかということ。その理由と。
 一つは、文章のここのところに大型施設ちゅうて、大型商業施設と、商業を一つちょっと入れる手間を入れていただいたら理解が深まるかなというふうに思いました。
 以上です。

(委員長) どうぞ。それに対して。

(道路課)
 二点目のご意見の記述の方は修正させていただきたいと思います。
 それから一点目の事業期間でございますけれども、私ども、事業着手いたしますと測量をまずやらしていただいて、それから細かい設計をした上で用地の幅杭を打って、用地調査をして用地買収をしてという段取りになりまして、それで一定の区間を買えますとそこを工事していくと言うことになります。
 構造物がないということで、通常の事業のスケジュールを想定いたしまして、今、この期間を予定しているわけでございますけれども、そこは用地買収の状況とか、或いは予算の状況で、これから変わってくる余地はあると思うんですが、何れにいたしましても非常に渋滞している区間でございますので、そのへんのところを見ながら早く完成できるように、今後、毎年の予算の中で考えていきたいというふうに思ってございます。

(委員) はい。ありがとうございました。

(委員長) どうぞ。

(委員)
 今、先生がおっしゃったように、やっぱり完成年度は、事業の内容から見ますと、もうちょっと短縮できないかと思います。用地の買収とかそういうので遅れるのでむしろ事業環境の方から進めて頂き願わくば、次回の再評価にかからないように進めて頂きたい。

(道路課) 早期の完成に努めさせていただきたいというふうに思います。

(委員長)
 私からちょっと質問ですけど、市の市道で横瀬小野鶴線とかがありますね。例えば、この付け替えで市道をちょっと変える工事とかがありますね。それから橋が今、建設中ですね。
 このあたりのタイミングというか整合性と言いますかね、そのあたりは十分ですか。

(道路課)
 市道の賀来横瀬線という、大分市が今、改良を行っておりまして、国分橋の架け替えも含めまして、一応、今年度末にそこは供用という予定でございまして、それに合わせて、この富士見ヶ丘団地の第一進入路のところの交差点の改良をする予定でございます。
 今、ここがいちばんネックになっておりまして、多少は、この市道の改良、それから交差点の改良で通行しやすくなると思うんですが、やはりこの区間、既に交通量的に交通容量を大幅にパンクしておりますし、抜本的な改良ということでこれから四車線化に着手させていただきたいということでございます。

(委員長)
 それで特に、富士見ヶ丘団地の交差点がありますね。それから市道、横瀬小野鶴線の交差点、この信号問題、このあたりを良く勘案してしていただきたいと、こういう感じがしますね。

(道路課)
 分かりました。
 今、なかなか右折車線とかも取れてないような状況でございまして、それから国分橋に入っていく道路が、ちょっと段違いと言いますか、国道にタッチする部分がずれておりますので、この辺でたいへん交通渋滞を招いてるという状況でございまして、信号の現示も含めて最適になるように調整してまいりたいというふうに思っております。

(委員長)
 女性の見地から何かないですか。

(委員)
 ここ、私どもが行く間でもかなり渋滞しておりましたので、本当に早く拡幅してほしい事業だと思いますので、今、皆さんがおっしゃったように、なるべく短縮していただければと思います。

(委員)
 特に通学路になっているので、今現在、危ない状況ですので、早くお願いしたいと思います。

(委員長) 通学路ね。

(委員) はい。

(委員長) 通学路関係もよろしくね。

(道路課) はい、分かりました。

(委員長)
 それで、途中に葬儀屋さんなんかあるでしょう。だから、かなり混むと思うんですよ。
 何か。よろしゅうございますか。

(委員長)
 本件につきましては新規ということで、これからやるわけなんですが、我々としては非常に結構だと。できるだけ、先ほどお話し申し上げましたように工期の問題、或いは、いわゆるスピードですね。そのあたりを十分考えてやっていただきたい。こういうふうに感じました。
 よろしゅうございますか。

(委員) はい

(委員長)
 この件については早急に着工ということでよろしくお願い申し上げます。次の議題に移りたいと思いますが、港湾改修整備事業・津久見港の問題。港湾課、説明して下さい。

(港湾課)
  港湾改修(重要)事業 津久見港 津久見港堅浦   事業説明

(委員長)
 どうもありがとうございました。
 ご自由な意見を言って下さい。

(委員)
 すいません。いつも細かなことを言いまして。
 僕は大変重要だと思ってるんですよ。けど、事業目的の中で、やっぱり、ここは地元の基幹産業はセメントですよね。そこを明らかにすることと、防災とポンと流さないで、東南海地震の危険性が高まってる中で、そういう文章が入ると、僕は、県民が理解しやすいと思うんですよ。
 今、皆さん方の話を聞いて、今度の東南海地震のことも考えているな。そして、あそこはセメント工場だから砂がいっぱいいるというのは分かるけども、僕は県民に広く理解を、やっぱり役所は県民に分かり易い文章を書かないといけないと思うんですよ。だから、砂利というのは、この期間、セメントを押さえるので重要なんですよ。そして特に、どこも地震は心配されるけども、特にリアス式の津久見とかあっちの方は、東南海地震の危険が高まってるという、そういう用語を少し入れる努力をやっていただきたいなというのが。いつも文句言ってすいません。僕はやっぱり、それは大事だと思いました。非常に重要な工事だと思います。
 以上です。

(委員長)
 現地を見た感じで、あそこに、青江地区の方で砂利とかを積んでありますね。だから、飛散防止というか、そのあたり。台風が来たりそうとうな風が来た時に、何かそのあたりの対策というのはどうなりますか。

(港湾課)
 前方の右側の図面が完成予想図なんですが、砂利埠頭になりますので飛散するものが予想されます。それで埠頭用地の背後に緑地を、まず計画しております。それから緑地と埠頭用地の間に飛砂防止対策として飛砂防止柵等の設置をする予定でございます。
 尚、地形的に見まして、津久見港の風向きの主たる方向が北から北西の方向に3m以上の主な風向きとなっております。それで、堅浦地区におきましては、ちょうど背後の山の方から海に向かって風が吹いてくるという頻度が非常に高くなっております。それで、もちろん海からの方向の風もありますけど、自然条件的に砂の飛砂等が陸から海の方に流れていくということで、従来の青江地区とは反対の地形になっているものですから、この場所的に飛砂防止対策として非常に有効なものであると考えております。

(委員長)
 砂利とかは積み出しですか受け入れですか、主として。

(港湾課)
 砂、砂利は入りです。県外等から入ってきます。
 それから石材につきましては、港から出て行きます。

(委員長)
 そうですか。はい、分かりました。

(委員)
 この事業も本工事着工が、約4年後になってますけど、もう少し短縮できないんですか。これは、予算の関係ですか。
 測量調査とか設計とかには時間がかかるにしても、何か短縮できそうな感じがするんですけど。

(港湾課)
 この審議を経まして、来年ぐらいから要望等を行いたいと思うんですが、通常、測量調査等に1年かかりまして、それに基づきました設計、それから漁業補償等に。設計を済ませてないと漁業補償の面積等が決まりませんで、着手までに2年から3年かかるという予定をしております。
 それで、着手から4年目に本工事着工を考えております。

(委員)
 設計に、やっぱり時間がかかるんですね。予算の関係じゃないんですね。予算の配分の問題。お金の問題じゃないんですね。お金を毎年、これだけしか使えないから着工できないというわけではないのですね。

(港湾課)
 設計ができてから漁業補償等の交渉には、完全にできあがらないとできないので、予算的な面も全然無いことはないんですけど、通常の流れから見ると、これくらいの時間がかかるということでございます。

(委員長) はい、どうぞ。

(委員)
 毎回、私は、海を埋め立てるのが、もうこれ以上自然の海岸を壊してほしくないというのが、ずっと、思いなので、この事業に対しても、本当にここにそういうものを作る必要があるのかどうかっていうことを知りたいと思います。 特にまた、小学校の前なんですね。
 今もちっちゃい砂浜があって波が寄せる波音とかがしてて、小学校に生徒が100人いらっしゃれば100人の思い出っていうのがそこにあるので、それを全部埋め立てで無くしてでも、ここにどうしてもその砂を置かなくちゃいけないのかどうかっていうことをもう一度本当に検討し直していただきたいような気持ちなんです。
 と言うのは、周りに工場とかがあって、事業費をかけて砂を置いて採算が取れるのかなと思うんですよね。例えば4%の利息を払おうとしたら8千万。月に700万の砂置き賃を取れるかといったら取れない話で、だったら、今、空き地とかがもし、探してあるならそこを借りて、逆に工場に1千万でも2千万でも家賃を払う、使用料を払うっていうことも考えのうちに入れて、それで尚かつここをしなくちゃいけないんだという理由がある時にしていただきたいんです。
 私、よく詳しいことは分からないんですけど、この費用対効果が3.0になってて、1年間の便益効果っていうのが、これでいくと3億ぐらいになるんですかね。そんなに、その砂利を場所を移すだけで便益費っていうのが出るんでしょうか。
 そのへん、ちょっとお願いします。

(委員長)どうぞ、ご説明をお願いします。

(港湾課)
 費用便益費というのは、一応、ここの港の場合は、-7.5m岸壁を今回、整備するんですが、砂砂利を-7.5mの岸壁があるところから、そこしか船は着かないものですから、そこに揚げて津久見まで持ってくると。要は、今のところ佐伯港を想定していますけど、それに伴ってコスト、要は陸送になりますので、その分がコストアップになりますということを評価して便益を出しております。港の使用料を、そこであげる使用料から便益を出してるんじゃなくて。

(委員)
 今、佐伯港に着くのを津久見港に揚げた時の便益で計算してるということですか。

(港湾課)
 要は津久見港にそういう施設がないものですから、現在、-7.5m以上の施設があります佐伯港で砂砂利を揚げて津久見に持ってくる時に、その分がよけいにコストがかかるわけですね。陸送の分だけ。そういうものを額として算定して、便益としています。

(委員) いいですかね。

(委員長)  どうぞ。

(委員)
 委員に反論したいと思います。
 基本的に私も海岸線の埋め立てというものは、やっぱり自然海岸はできるだけ保存するという、そこは同じ思いですけど、例えば、私、川で言えば、河川の三面張りは悪いというふうに一概に言いますけど、三面張りじゃないと具合の悪いところもあるわけですね。例えば別府のような扇状地のところでは三面張りが必要です。一般的に一般論として、海岸の埋め立ては望ましいことではないと思うんですよ。
 しかし、例えばそれは、白砂青松のそういうところをどんどんむやみに埋めるのは具合が悪いけども、僕はここのところで、僕の頭の中には、やっぱり予測される南海地震というのが危惧されるんですね。そしてここの基幹産業がセメントであるということ。一般論としてはそうだけども、ここの産業を支える、そして防災から考えた場合には、これは今の説明の通り、非常に重要だなというふうに思っています。そこの小学生にはいろんな海が必要だということもあります。例えばリアス式の急な海のところ、或いは、様々な海岸のできやすいところとか海岸線とか、そのへんのことを広く知るわけで、ここの場合はやはり、その優先度からすればやはり事業は必要だと思います。また後で議論しましょう。僕はここは大事だなというふうに判断しました。
 どうもすいません。

(委員) 納得できません。

(委員長) 委員、何かどうぞ。

(委員)
 ここは個人的な価値判断の問題になりますので、私は何とも言いようが無いところなんですけど。
 ただ、工事そのものについて、私個人的には全く異議はありませんし、有効なんだろうと思います。
 ただ、ちょっと細かいことで教えていただきたいことがあったんですけど、現在、今、委員もちょっとおっしゃったように砂浜がちっちゃいところがありますね。砂が。あの砂はどこから。供給源はどこなんですか。堅浦川ですか。

(港湾課) 堅浦川の、河口です。

(委員)
 ちょっと河口からは、少しずれてるような感じがしたんですけどね。あの状態で安定しているものなんですか。

(港湾課) 安定はしてなくて、一時的なものです。

(委員) 一時的に見えてたわけですか。

(港湾課) はい。

(委員) ちょうど川の河口に岸壁ができるわけですね。

(委員長) そうですね。

(委員)
 あの辺に小さいのがありました。もしああいったかたちで砂が出てくるんだったら、それの対応なんかは考えてらっしゃるんだろうとは思うんですけど、-7.5m、維持するにはかなりたいへんだろうと。-7.5mですね。それに対して川から砂が出てくるとすれば、その対応なんかがどうなってるのかなという気がいたしました。

(港湾課)
 一応、今の計画地の前側の水深というのは、急に深くなっておりまして、ちょっと前に行くと水深20mぐらいにすぐなるところの地形なものです。現計画地そのものは、今のところ、今までの何も作らない時点でも浅くなったり、あまりしておりません。それで、今回の計画においても新たに掘ってから泊地を確保するとか、そういうことはありませんので、今までの現状の地形の変化が極端に、このものを作ったことにより変化するものとは考えておりません。多少、州の方が残ってますけど、あれも時期的なもので、場所的にそのものはあるのが、高くなったり上下に変化してるような状況でございます。

(委員) すいません。問題を変えて。

(委員長) そうですか。はい、分かりました。

(委員)
 この事業の必要性のところですけど、やっぱり今度の新潟地震なんか見ますと、道路が寸断された場合の、海からの重要なアクセスポイントが、今の耐震岸壁にあると思うんですけどね。

(港湾課) はい。

(委員)
 だから必要性は、産業の振興じゃなくて、これは生活にでてくるんだと思いますよ。
 だから必要性は、本当の必要性というのは、ここ、成果に書いてある防災時の対応、これが必要性じゃないですかね。私はそう思いますよ。この成果として事業の必要性ってところね。港湾機能の移転により防災時の対応を可能にする。こう書いてあるんですよ。これが本来の必要性じゃないかと思うんですね。その結果として成果が出てくるんじゃないかと思います。産業振興が。

(港湾課)
 実は、今、堅浦地区に計画してる岸壁は、耐震機能はしてないんです。前にできてる青江地区の岸壁が耐震機能になってるんです。耐震機能を確保するために堅浦地区に貨物だけを動かそうと、今、しております。
 それで、今回のここの評価の必要性のところは、堅浦地区の岸壁-7.5mの評価をしてるものですから、防災機能は青江地区の岸壁になりますので。述べ方をこういうかたちでやらしていただいておりますが。

(委員)
 何か、必要性と成果と逆みたいな感じがしたものですから。

(港湾課)
 前方にありますのが青江地区の既存の岸壁です。今、-5.5m。現在、砂、砂利を置いて使ってる利用計画の平面図なんですが、通常時は、マグロ船が結構入りますので、マグロ船の生活物資とかそういうものを積み込んだり、貨物船の一時的な修理係留とか、また資材の積み込みとか、そういうものに通常時は使うように考えております。
 それから震災時については、右側の図面なんですが、要はヘリポートに利用したり震災用の荷物の一次的な仕分け場所に使用したり駐車場に使用したり、そういうことを考えております。先ほど申しましたように、そういう震災、いつ来るか分からない震災でありますので、通常扱う荷物につきましても、いつでもどけられる状態、そのような貨物を利用目的と考えております。

(委員長)
 いいですか。どうぞ。

(委員)
 すいません。私は、これは本当に必要なことだと思ってるんですね。
 私この前、防災フォーラムも出していただいて、日向沖地震の怖さとかもお聞きしておりますので、青江地区の、この防災岸壁は、いつも、いざという時に使えるようにしとかなくちゃいけないと、それはたいへん理解してるんです。ただ代わりに、じゃあ埋め立てて砂置き場が、本当に事業費をかけた砂置き場がいるのかどうかっていうことを本気で検討していただいたのかなと思うんですよ。
 今、トラック便なんかすごいスピードでどこも走ってますけど、例えばじゃあ、着いた時に船を接岸して、トン袋に入れてジャンジャンジャンジャントラックで積み出した方が安いんじゃないかとか、或いは他に空き地があって、企業さんの空き地を埋め立ててわざわざ作らなくても、空き地をお借りして、作業ができないかとか、他の方法を考えられたんだろうかということをお聞きしてるんです。そこの場所の砂をどけなくちゃいけないから2ha別のところに埋め立てをしないといけない。公共事業対策を失業対策で、それをやるんであれば、もっと他の事業を県南には投資していただきたいと思うんです。そういう事業というのはやってしまえば終わってしまうので、そういう意味じゃなくて本当に砂置き場を作る必要性があるということを教えていただきたいんです。他にもう方法が無かったよっていうことを言っていただきたいと思います。

(港湾課)
 津久見港は基本的に企業の専用岸壁と言いますか、主たるものは貨物のほとんど95%ぐらいは企業の貨物がほとんどでございます。公共貨物としましては、約60万トンぐらいで、全体が3千万トンぐらいあるんですけど、ほんの、公共貨物は一部でございます。
 そして今回計画しております新たな堅浦地区の貨物というものは、主たるものは、先ほど申しましたように砂、砂利と石材なんですが、それは現在、津久見地区で生コンとして利用されてます実績に基づいて実績の数値を5年間ぐらいを平均しまして、その数値を貨物として予定してるんですが、先ほど申しました企業の専用バースばかりで、企業の方は石灰の積み出し、そういうものに十分当ててまして、余地は津久見の中にはございません。

(委員)
 用地が無いかどうかということは、セメント会社さんなりに話を聞いてみて、貸していただける場所がないでしょうかということを聞いたことはあるんでしょうか。例えば、年間4千万ぐらいで貸してもらえる場所はありませんかみたいな話は、言ったことがあるんでしょうか。

(港湾課)
 基本的には、企業用地の中に、一般の方が勝手に自由に入れるとか、そういうことはありません。門とか作って制限したりしています。そういう中にそういう施設があるんです。
 砂、砂利とか石材を扱うそのものは普通のトラック、そういう一般の方が自由に出入りできる場所でないと、なかなか運営形態というのは成り立たない。そういうこともあります。
 で、今、津久見港はもう、本当、石灰石の積み出しで、ほとんどのバースと言いますか、企業が持ってるバースというのは、もう、公共バース以上に使われておりまして、余地がありません。

(委員長)
 委員が言われるのは、事業の透明性といいますか。県民の理解を十分得た上でということでしょう。

(委員)
 今、PFIとか、わざわざ作らないでもあるものをより活用して、活用できるんであれば、わざわざもう自然を潰さないでいただきたいなという気持ちなんです。

(港湾課)
 この、前方の写真をご覧ください。
 企業がこういうところに張り付いておりまして。ここまでですね。その中にこういう施設が石灰石の積み出し。これが太平洋セメントの工場ですので、このへんがセメントの積み出し。それからこちらがまた石灰石の積み出し。ご存じのように津久見はもう、地形的に平場というのがほとんど、この企業の中にありません。砂、砂利を扱うとなれば、さっき言いましたように2haとか、そのくらいの置く場所が必要で、それが岸壁のすぐ側になかなかありません。船から荷を下ろして、それを一時仮置きしないとなかなか別の場所に持っていって利用するということは非常に、今までの動向から見ると困難であります。このように見て分かるとおり、平場というのはほとんど無くて、建物と岸壁がいっぱいいっぱいというような現地の状況があります。
 それでここに2haの埋め立てを行って、ここをふ頭用地としたいと考えています。
 元々、津久見市自体が、今まで確かに、先生が言われた通りかもしれませんが、津久見市自体が埋め立てによって町が作られたという実態がありまして、住宅地あたりも全て埋め立てによって今までが成り立ってるというような状況でございます。

(委員長)
 はい、ありがとうございました。
 いろいろとご意見も出ましたが、皆さんのご意見を勘案しながら、この津久見港の問題についても、一応、着手ということでとりまとめさせていただきたいと思いますが、よろしくお願いします。
 それで、今日の審議が2件、一応、着手ということになったんですけども、今後の問題として、付帯意見ということを強く答申の中に入れたいと思います。
 先ほどいろいろご意見が出ましたように、やはり県民の理解を得るような十分な説明と言うか、そういうのをやっていただきたい。いわゆる事業の透明性と申しますか、そういうのを十分考慮した上で、その整備の方法、或いはコスト削減、或いは先ほどありましたけども、やってる途中でいろいろな問題が起こった場合の、それに対する早急な対策等々を図っていただきたいという付帯意見を述べて、この事業については着手良しということでとりまとめさせていただきたいと思いますが、よろしゅうございますか。

(委員) はい

(委員長)
 はい。どうもありがとうございました。
 じゃあ、そういう趣旨で、着手については付帯意見を付帯して知事に申し上げるということでまとめたいと思います。

(事務局)
 分かりました。どうもありがとうございました。
 で、ここで事務局の方から一つご提案がありますが、委員長、よろしいでしょうか。
 本委員会で事前評価が新たに加わりましたが、審議の方法とか手法について何かご意見がございましたらこの場でお願いしたいと思いますが、如何でしょうか。

(委員長)
 私から意見を申し上げて良いですかね。
 私も、ここ、委員長をずっとやってきておりますけど、この9人おる中で委員長が一人ちゅう、私もなかなか自分の意見を相談するのもどうかと思いますので、できましたら副委員長さんを委員の中から選定していただいて運営したらどうかと、こういう感じを私、持っております。
 早速ですけども、副委員長さんを。私は男ですから、開さんか原さんかどちらか、女性の柔らかいトーンの副委員長さんが良いんじゃないかと思うんで、非常に申し訳ないんですが、こういうところで年齢を言うのもなんですけど、開さんに副委員長になっていただいて、この案件については、私が剛とすれば女性は柔と、剛と柔と合わせて審議をさせていただきたいと。如何でしょうか。

(委員)はい。

(委員長) そういうことで。

(事務局)
 分かりました。じゃあ、開委員におかれましては、当委員会の副委員長をよろしくお願いいたします。
 以上をもちまして本日の委員会の議題は全て終了させていただきます。たいへんありがとうございました。

(委員長)
 この答申は、11月でいいんですか。

(事務局)
 11月の上旬、10日前後の予定をしております。

(委員長)
 答申については、委員長、副委員長に任せていただきたいと思います。よろしくお願いします。

(事務局)
 最後に、事務局を務めます建設政策課長からご挨拶を申し上げます。
 よろしくお願いします。

(建設政策課長)
 本日は、早朝より現地の調査並びに審議等をいただきまして、誠にありがとうございました。
 先ほど委員長の方からありましたけれど、この意見はそれぞれ整理いたしまして、また委員長の了解を得ながら知事の方に、11月の上旬ぐらいに向けて答申したいと考えております。
 また、その結果を基に、この事業につきましては、17年度事業として、こちらの方で国に要望したいと思います。要望の段階ですから、実際にいつやれるかというのは今のところはっきり分からないんですけれど、この事業に対して了承を得られれば、先ほど委員長が申されたように、コスト縮減や或いは工期の短縮、また自然環境保全について十分考慮しながら実施してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。
 それでは、第14回の大分県事業評価監視委員会、これをもちまして閉会したいと思います。
 どうもありがとうございました。

   終了