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第15回 大分県公共事業評価監視委員会 議事録

印刷ページの表示 ページ番号:0000011774 更新日:2010年3月30日更新

第15回大分県事業評価監視委員会 議事録


日  時:平成17年8月3日(水)9時30分~12時00分
場  所:大分市府内町2丁目1番4号 トキハ会館(5階ローズの間)
議  題:公共事業評価(再評価)の審議
出席委員:秋月委員長、井上委員、川野委員、中野委員、原委員、樋口委員、開委員、深道委員
詳細説明事業:
     道路改築事業 国道212号
     特殊改良事業 国道500号
     地方道路交付金事業 神原玉来線
     地方特定道路整備事業 飯田高原中村線
     地方特定道路整備事業 臼杵大南線
     広域基幹河川改修事業 大野川
     海岸環境整備事業 武蔵港(糸原地区)
     都市計画道路事業 下郡中判田線外1線
       都市計画道路事業 竹田玉来線
       かんがい排水事業 大野川中央地区

(事務局)
 それでは第15回の事業評価監視委員会の審議件数と、本日開催までの経緯についてご説明いたします。
 本日の審議件数は、知事から諮問された23件と、大分市長から審議依頼のありました1件の、計24件でございます。
 これらの事業の事前説明会を6月20日に開催いたしました。そのうち中止及び休止事業、それから進捗率の良くない事業、それから残事業費の大きい事業を中心に7月19、20日に2日間にわたりまして、委員の方々に三班に分かれていただき、現地調査をいたしました。第一班は、7月19日に秋月委員長、宇野委員、川野委員、開委員の計4名で県西部を中心に7事業の調査を行いました。
 続きまして第二班、三班は7月20日に行いまして、第二班は原委員、深道委員、二名で県北部を中心に6事業を行いました。
 第三班は同じく、井上委員、中野委員二名で県南部を中心に6事業の現地調査を行っていただきました。
 また、本日審議していただく事業は、中止及び休止の事業、それから進捗率の低い事業並びに残事業費の大きい事業、計10件でございます。内訳を言いますと、道路事業5件、河川事業1件、それから港湾事業1件、都市計画事業が2件、かんがい排水事業が1件でございます。
 本日の資料はお手元にお配りしております。
 では、委員長、よろしくお願いいたします。

(委員長)
 ただ今から第15回の大分県事業評価監視委員会の審議を始めますが、今、事務局の説明がございましたように、知事から諮問のありました23件、大分市長から審議依頼のありました1件、24件の審議をするわけでございますが、既に私、ご挨拶で申し上げましたけれども、6月20日に事業の説明、そして7月19、20に渡って現地調査等等を行って参りました。
 この評価につきましては、今、部長さんのお話にございましたけれども、事業を巡る社会経済の情勢の変化、或いは経年に伴う現地の事情の変化等々がござまして、この事業を如何に費用対効果等を含めて効率的に行うかというのが問題ではないかと思います。
 従いまして、審議の若干問題点としては、事業が現状の社会情勢と変化に対応してるかどうか、乖離してないかどうか、これが一点。二点は、非常に事業期間が長いということで、若干、その間に今後の見通しを含めて十分検討されているかどうか、それから費用対効果、そういった環境問題、こういった問題が、その事業を取り巻く問題としてどうなのか。或いは、そういった事業を踏まえて、この事業については継続しても良いじゃないかと、或いは中止したいと、或いは休止したいといったような皆様方のご意見をいただきたいと思います。
 だいたい、この事案の説明については、我々事前に説明を受けましたし、現地調査もいたしましたので、4、5分程度で説明をいただいて、そして4、5分ぐらいで、また、皆さん方の質疑応答をいただくということで事案の取り進めをさせていただきたいと思います。
 尚、この委員会は公開ということになっておりますので、傍聴される皆様方には、その点、十分ご配慮の上、よろしくお願い申し上げたいと思います。
 では、ただ今から審議を始めますが、第一の議題、道路課の道路改築事業、国道212号線の説明、これに入って下さい。


(道路課) 道路改築事業 国道212号 事業説明

(委員長)
 委員の皆さん方、どうぞご意見お願いします。

(委員長)
 用買が一応終わったとのことで、工事の進捗、特に工事の難易度と言うか問題点とかは、特にありませんか。

(道路課)
 道路課でございます。特に大きな問題はないというふうに認識しておりますが、残りの中で1番の構造物になります1号トンネルが1.9キロメートルぐらいかかりまして、これがかなり規模的にも大きな構造物になりますので、この施工をしっかりやれば、後は順調に行くものというふうに考えています。

(委員)
 渋滞の写真を見て、良く経験するところだなと思います。完成されると、とても楽しみだなと思います。何か26分短縮されると書いてるので、今度、中津とつながると良いなと思って、この工事が継続されると完成するのを楽しみにしています。

(委員長)
 特に中津港の問題ですね。重要港湾であるし、ダイハツも来たし、そのダイハツ関連も日田との関連、その他あると思うんで、この辺りの工事の進捗、早期完成するのは、おそらくみんな思ってるところじゃないかと思います。

(委員)
 現地を委員と見に行きましたけれども、結構、環境に配慮されたような工法も取られていて、良く努力していただいてると思います。

(委員)
 それと212号線ですか、現在使われている。そこの耶馬渓地域は、何か雨が降れば落石しそうな場所が結構あるんですよね。その安全性の面からいっても、やっぱり迂回道路としての役割があると思います。それとやっぱり、福岡とかからの観光客、そのアクセスがある程度改善されるんじゃないかという気がいたします。
 ただ、やっぱり中津まで全面つながらないと、あんまり効果がないですから、この工事が終わりましたら、中津日田のですね。全部開通するように、努力していただきたいと思います。

(委員)
 一つだけ。国の地震の予想値、今、県が調べた地震予測と国の地震予測で違ってるんですよね。で、見直しが行われてますけども、何か7%とか高い数値が出てるところで、このボックス構造ということは、耐震性とかその辺については、コスト軽減も良いんですけども、そのような点は大丈夫かということだけお尋ねします。

(道路課)
 ボックス自体は、地震の時に大きな被害が出て、例えば通行者に事故があったとか、そういった事例は、特に聞いてございません。若干、ボックスの上で段差が若干生じると、そういう被害もあったケースもあるんですが、あまり大きな問題は無いと思います。

(委員)
 継続で。

(委員長)
 いいですか。本件につきましては、現地調査、それから皆様方のご意見もございますので継続ということでまとめさせてよろしゅうございますか。

(一同)はい

(委員長)
 そういうことで継続が妥当ということでまとめたいと思います。
 続いて特種改良事業、国道500号の説明ですか。よろしく。


(道路課) 特殊改良事業 国道500号 事業説明

(委員長)
 この事業につきましては、現地調査をされた委員。

(委員)
 この地点も朝夕の渋滞緩和という面、それから交通安全性の面ですね。必要度が非常に高い事業と思います。ただやっぱり、トンネル工事があるということで事業の進捗率は低いんですけど、やっぱり継続ということでよろしいかと思います。

(委員長)
 委員なにかありませんか。

(委員)
 特別ございません。

(委員長)
 特にトンネル工事がありますけど、難工事とかそういうことは無いんですか。予定通り進みますか。

(道路課)
 特に大きな問題があるというトンネルではないと思います。

(委員長)
 岩盤とかは大丈夫なんですか。

(道路課)
 基本的にはいろいろ事前調査をしまして必要な対策をやっていくんですが、特段、問題があるという感じではない状況でございます。

(委員長)
 はい、そうですか。ありがとうございました。
 何か他にご意見ございませんか。現地調査の方も良いだろうということなので、工事の進捗についても、今、ご説明のように20年には完了するということなのでよろしゅうございますか。

(一同)
 はい。

(委員長)
 委員会としては継続ということで承認させていただきます。
 ありがとうございました。
 続きまして次の道路交付金事業の神原玉来線ですか。お願いします。


(道路課) 地方道路交付金事業 神原玉来線 事業説明

(委員長)
 はい。ありがとうございました。

(委員)
 ほんと交通量が多くて道が狭いので小中学校の子供さんとか歩行者はとても危ないだろうと思ったので、ああいう広い道路ができると良いと思いました。

(委員長)
 今の全体図の中で小学校はどこにあるんですか。学校は。

(道路課)
 それが祖峰小学校です。これが南部小ですかね。それとここに中学校が、統合されております。ですから、このトンネルを通ってこちらの中学校に通われると。

(委員長)
 そういう通学に非常に便利なんですね。

(道路課) はい。

(委員長) はい。何かありませんか。

(委員)
 一般的な路線改良と混雑の解消だと思いまして、特別なことは感じませんでした。継続していただいたらよろしいかと思います。

(委員長)
 工事上の難工事というのは、一応、無いんですね。

(道路課)
 はい。あと、残事業的にはやはり、ここもトンネルがございますが、延長もそんなに長くないですし、土質的にはこの辺は比較的良い土質で、現在のトンネルも素掘りで、特に巻立とか無くて、そのままのトンネルです。土質的にも問題無いと思っておりまして、大きな支障になるようなことは無いと思います。

(委員長)
 そうですか。はい。
 どなたかご意見ございませんか。
 本件については継続ということでよろしゅうございますか。
 委員会としては継続ということで了承していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
 続きまして飯田高原中村線。


(道路課) 地方特定道路整備事業 飯田高原中村線 事業説明

(委員長)
 はい。どうもありがとうございました。
 現地調査をされました委員、何か。

(委員)
 基本的に継続で良いんですが、現地説明の時に、通行量が一日2000台と聞いたんですが、これは平日と言うか、観光シーズンなのか、どっちとか、その時に質問をするのを忘れたんですがね。

(道路課) 平日だと思います。

(委員) はい。継続で。

(委員長) 委員なにかありませんか。

(委員)
 現地へ行ってまいりまして、確かに今の道路は狭いし、通学とか地域の利便性にもちろん役立つと思うんですけど、何より背後の九重久住地区の観光ルートですね。九重インターからの接続道路になりますので、継続で早く完了していただければと思います。
 そして一つ気になったのが、ここは冬季の路面凍結があったと思うんですけど、山間部に入ると、多分、傾斜もかなりきつくなってくると思うんですけど、何かそういった対策というのは取られているんでしょうか。

(道路課)
 今のところ特に対策を決定している状況ではないんですが、多分、ここよりもう少し上と言いますか山間部に入っていきますと雪も降りますし、凍結、危険性がより増すと思うんですけど、事業区間内も縦断勾配が付いてるところ等ございますので、ちょっと現地の状況を良く調査して、必要があれば、例えば舗装で凍結しにくいような舗装とかもございますので、そういう対策を検討していきたいというふうに思います。

(委員長)
 さっきの説明の中で、付替河川で時間がかかったちゅうようなお話しがございましたね。あれ、現地へ行ってみて、非常に線形が入り組んでますわね、道路の。で、例えばこういう改修する時の、道路の改修をする時に何か、通常の交通がどういうふうなかたちで工事中の工事の緩和を下げるとか、そのあたりの何か一工夫があるんですか。特に観光道路ちゅうことがあるんで、何か道路の改修期間中にそういう障害があるような気がするんですけどね、その点は。

(道路課)
 この事業でも部分的にミニバイパスと言いますか、現道と離れたところに新しい道路を作る区間もございますし、それから現道を広げるような区間も若干あるんですが、基本的にミニバイパスになるような区間については、現道への支障はほとんど無いものというふうに思っております。
 拡幅したりして交通規制を伴うようなところもございますが、なるべく休日とか観光シーズンを避けるとか、そういったスケジュール的な調整をして支障が無いように配慮していきたいというふうに思います。

(委員長)
 はい、分かりました。
 その他、委員の方でご意見がございませんか。よろしゅうございますか。
 この件については継続ということで委員会としては承認ということで処理させていただきたいと思います。
 続きまして、次は臼杵大南線ですか。
 よろしく。


(道路課) 地方特定道路整備事業 臼杵大南線 事業説明

(委員長)
 はい、ありがとうございました。
 この事業について現地調査をされました委員さん。

(委員)
 行ってみた印象が、ちょうどすぐ側まで都市化されてて、そこからが急に、まだ都市化されるところと農村の境目みたいなところだなと思ったんです。そういう印象だったんですが、今、上げられたような理由を聞いてなるほどと思いまして、この通りに優先的に先にされるところを工事されるのが良いと思います。

(委員)
 私はこの委員会で、現地調査ということで何年間かあちこち連れて行っていただいたんですけど、初めてこういう道路を通りました。もう2キロメートルぐらいだったでしょうか。ゆっくり走ってるんで10分足らずだったとは思うんですけども、その間、とにかく向こうから車が来ないんです。お陰でスムーズに走れたんですけども、向こうから来たらどこで離合するんだろうかという懸念を禁じ得ませんでしたね。とにかくビックリしました、正直に言って。それで、お話を聞いてみて、大体休止していただいて、先でもう少し検討していただくということは結構だと思うんですけど、ちょっとさっき、歩道の幅員が3.5mという計画がありましたね。あの辺が、最近のいわゆる1.5車線になってる計画もあるようですから、とにかくあの交通量が、周辺が整備されたら増えるのかもしれないという気はしますけど、現時点ではとにかく10分足らず、とにかく向こうから車も人も来なかったと、そういう状況の道路で、初めて通ったというのが、ちょっとビックリして、そういう印象が強かったんですけども、ですから休止して再スタートされる場合も、ちょっとまた計画の基準なんかが変わるかもしれませんけど、もう少し何か適切と言いますか、周辺にマッチするようなかたちで検討していただけたらありがたいなという気がいたしました。以上です。

(委員長) 委員、何かありますか。

(委員)
 私、別の観点で、休止はやむを得ないとしましても、今、広域市町村合併が行われている中で、大南町と大分市が合併をしまして、周辺域ですね、そういう中で、やはり大分市市街地と周辺、大南、吉野だとか、あの辺りの社会整備が、僕は客観的に見ても、やはりちょっと遅れたかなという感じがしてるんですよ。そういう中で地元の人たちにきちんとした説明がないと、やはり広域合併すると端っこの方は取り残されるなというような空気をますます増長させるようなことになるとすれば問題かなという気はいたしております。向こうから対向車が来ないのは、ああいう道だから、僕は進んで通らないと思うんですね。ああいう立派な吉野原なんていうのは、農地としても上手く都市近郊農業を何かやろうとすれば、水等の整備をしておればもっと有効になったかもしれないにも関わらず、吉野原地域の社会資本整備、そういうのは何となく。私は前、二回か調査に行って、やっぱりここは取り残されたとこかなと思ったもんですから、今後にその辺の問題が地域の人たちとか、或いは合併の中でそういうふうなこと、懸念がちょっと心配しておりましたので、そういう意見だけを申し上げて、休止、これはやむを得ないだろうというふうに思っておりますが。以上です。

(委員長)
 今日は休止、やむを得ないと思うんですけども、休止期間中はほっぽらかすとか、何もノータッチとかじゃなくて、やはりこういった周辺道路のどうやってするかとかいう、そういう検討はやはり平行して進めていただきたいと、こういう感じですね。その点一つ、注意して。

(道路課) 分かりました。

(委員長)
 この件について休止ということなんですが、そういった今、委員のお話しのように、周辺地域についての整備というのは、かなり今後、どうするかと、この辺りも十分、今後とも考えていただきたいと、こういうことでお願いいたします。
 この件は休止ということで処理させていただきたいと思います。

(委員長)
 はい。じゃあ、続きまして河川課に入ります。
 基幹河川改修事業、大野川の説明、よろしく。


(河川課) 広域基幹河川改修事業 大野川 事業説明

(委員長)
 はい。ありがとうございました。
 現地調査をされました委員。

(委員)
 私も日田に住んでおりまして台風とかで水の被害をものすごく受けるので、これはもう自分のこととして見せていただきました。やっぱり生命財産を守るというのが一番優先されるべきと思いますので、これから何か大きい台風が毎年来るそうですので、台風のことを考えても大変だと思いますので、是非、このような改修を継続していただきたいと思いました。

(委員)
 私もここを何度が見せていただいたんですけど、ちょっと気になるとは、どうもあまり見る度に変わってないなという感じがありまして、できれば早めにかたちが変わったことが目に見えるような対応をしていただけたらと、それだけです。継続でお願いしたいと思います。

(委員長)
 進捗率が、今のところ37%ですか。今後の進捗のスピードちゅうのは、どうなんですか。早まるんですか。予定通り行くんですか。

(河川課)
 用地が95%解決しておりますので、若干、スピードは上がるかと思います。

(委員長)
 災害はいつ来るか分からんので、早急に。これも私も現地は、当時、見てるんですけど、その点よろしくね。スピードアップを。

(委員)
 すいません。川の平面図をもう一度見せていただけますか。浸水被害がどこに出たという。写真の方です。それでも良いです。
 何か川っていうのは、ダイナミズムと言って、暴れるのが川なんですよね。そうすると川の中に学校がさっき映ってるあれもありましたですね。これで見ると川の中に小学校を作っちゃってるんじゃないかなと思うんですよね。この太い二本の道路に挟まれた間は、もう川と思わないと、川の道筋というのは変化していくから、無理矢理作ると後追いで、そういうふうにどんどんどんどんお金をかけて堤防をどんどん高くしていかないといけなくなるんで、今は現に住んでらっしゃる方もあって学校もあるから継続していただいて良いんですけど、この次に作る時に、無理矢理こういう使い方をしない方が良いんじゃないかなと思うんですね。感想というか。

(河川課)
 ちょっと答え難いんですが、その地域の土地としての利用ということになるかと思うんですが、できればそういうところに家は建てない、学校やら公共施設は建てない方が良いんだろうと思います。しかし、土地の有効利用ということで、両サイドに、山が迫っている地形である程度の面積を求めてああいうかたちになったんだろうとは思います。ちょっと我々としては答えづらい質問です。

(委員長) 今、上戸次小学校は、今のところが現在地なんですね。

(河川課) はい。

(委員長) 僕ら子供の頃は、もっと右の方にあったのにね。

(河川課)
 一つは、河川の幅を広げるという部分だけじゃなくして、上流に稲葉、玉来のダムで洪水をカットして調節して流量を減らしていくというようなこともやっております。
 そういった面は、今、言われた、少しの答えになるのかなと考えております。

(委員長) 何かもう一点。はい、どうぞ。

(委員)
 前回の全体説明の時の質問に的確に詳しく説明に来ていただきまして感謝しております。
 一つだけ、個表の書き方の問題として、河川改修が雇用を拡大するというふうに載ってるんですけど、経済効果の中に個表に書く時に。何か直接、要するにこの改修工事をすれば、その間工事のための雇用が拡大するのかどうか分かりませんが、この雇用の拡大というのは適切なのかどうかということで、皆さん県民の方が見る時に、直接雇用の拡大というのを経済効果に入れるべきなのかどうなのかというのについてご意見をいただきたいんですけどね。

(河川課)
 言われたように、工事に直接関わることもありますし、この、今、ここに浸かってる工場とか、こんなのは度々浸かりまして、こういうのが無くなることによってちょっとした経済効果もあるんではないかと言うことで、今、上げさせていただいております。
 ちょっと書き方が少し言葉足らずで申し訳ありません。

(委員長)
 ようございますか。
 本件については継続ということで、我々としては了解ということなんですが、先ほどのお話しのように、今後のスピードアップの問題とかそういうのがありますので、そういう点、十分配慮してやっていただきたい思います。

(河川課) はい、ありがとうございました。

(委員長) 続いて武蔵港になりますか。


(港湾課) 海岸環境整備事業、武蔵港(糸原地区) 事業説明

(委員長)
 はい。この件について現地調査をされました委員さん。何か。

(委員)
 休止されたのは、県の英断だと思うんですね。同様の施設が隣にもやってますので、そちらはもう既に立派な海岸になってて、リクリエーションに見えてるということで、シャワー室とか更衣室とかもすごい完備されてるんですね。だから同じようなものは、もう二つはいらないし、中止されたので良いと思うんです。
 で、さっきから見てますと、ダムで山の砂が落ちないように止めるわけですよね。そうすると、ダムはすぐ砂がいっぱいになって、で、今度、川は川で堤防で守って、そうすると海岸に砂が来ないので海岸が削られると。そうするとよそから砂を買ってきて、今度、海岸造るっていうことに、全部にお金をかけてるんですよね。それで本当に、赤ちゃんが今、おぎゃあと生まれた時に約800万ぐらいの借金をしょって生まれてくるわけですけど、そういうものを私たちが残してて、今、海岸で遊べるから楽しいかなって言うと、私はもう、そう思えなくなってるんですね。
 それでもう、この10年ぐらいで自然災害の被害が約10倍ぐらいになってるわけです、世界中で。そうすると、そんなに堤防をしたからと言って、もう守れるのかなと。もう危ないところに住まない方が良いよって言ってあげた方が親切なんじゃないかっていうふうに思ってるんです。
 だから、休止出来るものは、出来ないものも多いと思うんですけど、休止出来るものは休止していった方が良いと、私は思ってます。

(委員)
 ただ今ご説明がありましたように、すぐ近くに似たような地形を持った藤本地区がございまして、そこの海岸部の方の整備事業は、ほぼ終わりかけておるようでございます。海水浴場、それから自然観察体験場ですか、その成果がこれから出てくるんじゃなかろうかと思います。
 そういうことで、防災面はともかく、レクリエーションの面で藤本地区と似たような環境整備事業をやっても、私はあまり意味が無いと思います。先ほど糸原地区は観光漁業の場というご提案がありましたが、藤本地域の環境整備事業の効果を見た上で事業を新たに見直しと言うことで休止、やむを得ないかと思います。

(委員長)
 何か無いですか。
 例えば休止しますと、そうするとこの辺り、浸食が割合激しいんですか。
 そうすると、その辺りの浸食防止のための何か事業をやるんですか。それはそのままにするんですか。

(港湾課)
 糸原地区、北側の養浜部分、これにつきましては先ほどの説明のように、ここになりますけど、少し磯根資源の活用とかいうことでやっておりますが、浸食という面では、現在は、ここに離岸堤が出ておりまして、景観はちょっと、現地、委員の先生方も見られてご存じかと思いますが、良くないんですが、一応、こういった離岸堤でもって初期の目的は果たせているんじゃないかと。砂がここ30年ぐらい、どんどんどんどん減っていったというような経緯はありますけど、これからは更に、この事業を休止したとして、例えば南側のこの砂浜が浸食されるというようなことはございません。以上です。

(委員長) はい、どうぞ。

(委員)
 海浜浸食の要員の調査とか、僕は飛行場のそれが大いに関係しているのかなというふうな気が、感覚でしてるんですが、その辺の調査、ちょうど30年ということと、そういうような基本的なデータを取るということも大事なような気がするんですね。おそらく皆さんのところだけじゃ無理かもしれませんけども、抜本的な、そういう調査研究も必要かと思います。
 意見です。

(委員長) 何か。

(委員)
 それと、養浜の場合に余所から砂を買ってくると思うんですけど、今はそういう法規制とか無いかと思うんですが、取ってきた先で環境破壊っていうようなものが起きてないかどうかっていうことを確認することが、今後必要になってくるかと思うんです。そこは、どんどんどんどん砂が来て溜まっていくので、毎回そこから取っても同じところに堆砂して砂が溜まって、そこを取ることによってあまり影響が無いんだよって言うような場所から取ってくるなら良いんですけど、それを取ったことによって相手側の方が、今度、浸食が進んでいくようなところから持ってきたら問題になると思うので、今後はそういうこともちょっと確認していただきたいかなと思います。

(港湾課)
 養浜に利用する砂につきましては、過去にも幾つか事例がございますが、東シナ海の五島列島周辺であるとか壱岐の周辺の海底ということで、その辺りは環境に影響の無いような前提でもって導入しております。しかも、どうしても私ども、波をある程度潜堤で防いで養浜して、それが長い間保全するためには、砂の流動分布も十分計算した上でやっておりますので、直接養浜とは関係ないんですけど、今、建設資材も五島沖であるとか、或いは中国の河口部というようなところから入ってるようでございます。全体の資源が、産地が枯渇とか、環境の影響というのは、もう少し私どもだけでは分かりませんが、注視しつつこういった事業を進めて行きたいと思います。

(委員長) ようございますか。

(委員) はい。

(委員長)
 じゃあ、この件、休止ということで我々了解ということなんですが、その後いろいろ、今後の懸念もございましたので、十分配慮の上、いろいろよろしく措置していただきたいと思います。
 続きまして下郡中判田線ですか。


(都市計画課) 都市計画道路事業 下郡中判田線外1線 事業説明

(委員長)
 はい、どうもありがとうございました。
 現地調査をしました委員。

(委員) 継続で、是非。重要な道路だと思います。

(委員長) 委員。女性の感覚で。

(委員)
 はい。ここ、結構交通渋滞するところですから、数年前、橋脚へ上がった時に、早く開通すると良いなと思ってましたら、現地案内ではJRの工法とかがありまして、かなり遅れてきたらしいんですけど、駅高架に伴って田室橋、それから大道橋が落橋しますので、そうするともう、南北がすごい交通渋滞を起こすことになると思いますので、もう前倒しで、二巡目国体もありますので、是非、前倒しでやっていただきたいと思います。

(委員長)
 私もあそこ、しょっちゅう通ってるんですが、何かあまりスピード感がないような気がするんでね、今後、今のところ進捗が41%ですか。

(都市計画課) はい。

(委員長)
 今後、用地買収もおおかた終わったようでございますので、その辺りのスピードアップして、この辺りの交通渋滞を対策を十分対処していただきたいと、こういうふうに、とりあえず継続ということでよろしゅうございますか。
 そういうことで処理させていただきます。


(都市計画課) 都市計画道路事業 竹田玉来線 事業説明

(委員長)
 はい、どうもありがとうございました。
 現地調査に行かれました委員。

(委員)
 私、今回初めて委員にならせていただいていろいろ連れていただいたんですけど、ここが一番、素人考えで大変だろうと思いました。トンネル有り、川の橋有りで、ちょうど現地が川のところに来て、ここに橋ができますというご説明をいただいたので、なかなかイメージも湧かなくて本当に申し訳ないんですけど、やっぱり竹田がものすごくトンネルも多いし、回りとの交通の便が整備されないと、やっぱり周辺部が益々取り残されていくところがあるんじゃないかと思うので、こういう風に道が整備されるのは、大変必要とされていると思います。是非、継続でされて行かれると良いと思います。

(委員)
 そういう意味では、全くイメージの湧かないところではあるんですけども、経済効果もかなりある。橋が二つ、トンネルが一本ということで、非常に単価が高くなる道路だと思うんですけど、それにも関わらず経済効果としては、B/Cが1を超えてるという状況がありますから、金がかかる割にもお金は十分取り戻せるということだろうという気がします。早くできれば非常に都合が良いんじゃないかという気がしまして、できるだけ早くお願いしたいと思っております。

(委員長) 何か。

(委員)
 すいません。起点側の玉来川橋梁下部工の写真、ちょっと見せて下さい。
 あの左岸の土塁は、工事が終われば取り除くわけですね。

(都市計画課)
 取り除きます。
 これは締め切りで、ここの部分の工事をするために土で締め切って、前は浸食防止で土嚢を処置しています。

(委員)
 ここは良く洪水の出るところで、早く工事をしないと悪いなと思いました。

(都市計画課)
 平成2年の水害の時には、これを全部オーバーしましたので。だから渇水期に、一応、工事をするようにと考えています。これはちょっと写真が古いんで。

(委員長) ようございますか。

(委員) はい。

(委員長)
 今の委員さんの方からもお話しがありましたように、これを早くやっていただきたいという願望が非常に強いんですが、今、進捗率が47%、この辺りなんですけど、用買が一応、終わったわけですね。

(都市計画課) はい。

(委員長)
 それで後、工事のスピードアップ。特に難工事でもないわけでしょう。このあたりは。

(都市計画課)
 県全体の街路事業が、今、大分駅高架事業、これがかなり事業費がかかっておりますので、大分駅高架事業が17、18がピークになりまして、それから若干、ピークを下がってくると。そういったことがありますので、かなり他の街路事業に予算を投入出来るんじゃなかろうかと、そういったことで進度アップ図っていきたいというふうに考えております。

(委員長)
 はい。その点よろしく。
 よろしゅうございますか。
 本件継続ということでご了解いただきたいと思いますけど、今後とも進捗についてはご配慮していただきたい。

(都市計画課) はい。ありがとうございました。


(農村環境室) かんがい排水事業 大野川中央地区 事業説明

(委員長)
 はい、ありがとうございました。
 では、現地調査を行いました委員。

(委員)
 はい。私も同じような過疎地帯に住んでますので、地元の方の気持ちがなるほどと思いながら聞いてました。
 やはり高齢化して、あと、後継者もいないような状態でたくさんのお金を使ってダムを造っていただいては申し訳ないという気持ちが、その地元の方の気持ちではないかと察せられましたけど、例えば受益者負担というのを出す余裕も無いと言うと悪いんですけど、そのへんも心配じゃないかなと思いますので、もう住民の方がこんなふうに言われているんであれば、中止はやむを得ないんではないかなと思いました。

(委員)
 全く同意見です。ただ、現地で担当の方からいろいろお話を伺いますと、作ると言うことを前提にして生活設計をなさった方もあるようなんですね。そういうことについて考えると、なかなか、一旦ゴーサインが出たものを元に戻すというのは、現実問題としてはいろんな問題があるなという気はしまして、結果として、もうやむを得ないと思いますけれども、いろんな問題があるなということを感じました。感想ですけど、以上です。

(委員長)
 この場所については、私どもも去年、現地へ行きまして、そして地元の事情を十分に勘案しながら今後の取り組みを決めたいというお話しがございましたですね。だからそういった意味で今回、地元のそういう方々の意見を聞きながら中止ということですね。

(委員)
 私も去年、行ったんですが、私、別の理由でこれ、是非、中止を喜んでると言ったらいけないんですが、あれは確か、柴北川上流になるんじゃなかったですかね。で、柴北川というのは、大野川水系の中で特別の水質を持った川でして、中流域で非常に汚染に対して弱い川なんですね。水質の上から言うと。そうしますと、その上流部にダムを造るということは、柴北川というのは、大野川水系の中では様々な変わった魚もおりまして、そういう中で、私、環境という立場でこの良いんだと思いますので、積極的理由で言うのは、これは農業政策とは、また別で考えていただくとして、ここの上流域にこのダムを造ることは、私自身は、ちょっと問題だなというふうに考えておりましたので、もう一つ、できれば環境面からもここにダムを造ることは適当でないという意見もあるというのが入ってくると、誠に具合が良いなと思ったりしております。

(委員長)
 どうもありがとうございました。
 以上で、この大野川の件につきましては中止ということで委員会のまとめとしたいと思います。

(委員)
 すいません。中止で結構だと思うんですが、その一割の方は、農業に対してすごくやる気がある方がいらっしゃるので、その辺を何かサポートできるようなことを考えていただきたいと思います。

(委員長)
 はい。じゃあ、一応、中止に当たっても、先ほどの何%かはこれについて賛成の方がおられましたので、その点も十分、配慮をよろしくお願いします。
 じゃあ、以上でこの委員会の結論としては、そういう要望をお願いして中止ということでまとめさせていただきます。

(農村環境室)
 今、意見がございまして、実は今、6月の渇水が出た時も、先ほどご説明申し上げた石場ダムあたりが、もう農家に排出ができないという状態になりまして、私どもがこの事業の方向を出した以降の問題としてでもそういう問題もありますし、今、ご指摘のあったような10何名の方は、水が必要という意見もございます。そういったところはもう、私どもが個別に、ボーリング等も含めて対応していくということで、現場と、より協議をさせていただきたいというふうに考えております。
 以上であります。

(委員長) はい。ようございますか。

(委員) はい。

(委員長)
 以上で中止としてまとめたいと思います。
 
(委員長)
 ただ今、10件についていろいろご審議をいただきました。
 全体のとりまとめとして、案をちょっと提案させていただきたいと思いますけども、本事業評価監視委員会に知事から諮問された23件ですね。それから大分市長から1件について、それぞれ知事、あるいは市長さん宛に回答いたしたいと思います。
 今日、ご審議いただきました皆様方のご意見を含めて、継続、中止或いは休止等もございましたけども、意見として次のようなことでいかがでしょうか。
 本日の詳細審議を行った10事業を含め、大分市を除く23事業のうち、地方特定道路整備事業の県道臼杵大南線と海岸環境整備事業の武蔵港糸原地区の2事業については、事業者の対応方針の通り休止。
 かんがい排水事業の大野川中央地区については中止ということが妥当ということでまとめさせていただきます。
 その他は継続ということでまとめさせていただきたい。

(委員長) 
 但し、皆様方のいろいろなご意見がございましたので、こういう継続、中止、休止の付帯意見として、事業の実施に当たっては、皆様いろいろご意見ございましたので、新たな、いわゆるveですね、効果の手法の活用などを積極的に行って、整備方法の検討やコスト削減を図って、事業効果の早期発見に努めてもらいたいという付帯条件を付けて知事、市長に答申したいと思いますが、よろしゅうございますか。
 何かそれに付け加えることがございますか。

(委員長)
 こういうことで付帯条件を付けて知事さん市長さんに、答申するということで処理させていただきます。

(委員)
 結論について全く異論は無いんですが、いちばん初めの議案だったと思うんですが、212号だったですか、26分の短縮効果があるというお話しだったんですね。この26分というのが分からないんですね、意味が。元の時間がどのぐらいかかったかというのがね。だから、現在、何時間かかるのが26分短縮というかたちで比較の資料が無いと、絶対値だけで26分と言われても、その次は確か3分という数字があったんですよ。現時点の数字が無いと、比較する根拠が無いと単純に数字を聞いているだけということなんで。30分のものが26分短縮されるはずはないですし。

(委員)
 私は、それを現地で、委員が確か聞かれたんですよね。そうすると、高規格だから80キロメートルで計算するので、車のスピードから違うからですね、何かその辺、根拠がやっぱり付けていただいた方が分かり易いと思います。

(委員長)
 そういう点、数字を出す時には、比較する時に前の数字と現在の数字との、そういう比較を資料として十分、整理していただきたいと、こういうことですね。

(事務局) 分かりました。

(委員)
 時々、新聞記事でもそれを見ることがあるんですよね。元が分からないんで。

(委員長)
 普通よりも26分だけども、現在、1時間かかるから26分になるんだという。その辺りの評価基準がね。

(委員)
 それとやっぱりB/Cを、1.7倍とかよく、すごい高い数字があったりするんですけど、その検証と言うか、ほんとにそれができたためにB/Cが上がって税収がどれだけ増えたとかいうような実証というか検証をされるんですかね。

(委員) それが事後評価になるんじゃないですか。

(委員) ああ、それが事後評価になるのですね。

(委員長)
 はい。資料の作成について、今、委員からいろいろと要望がございましたので、資料については十分注意して作成してください。

(事務局) 分かりました。今後も注意して作成いたします。

(委員長)
 あと大分市の分ですね。この件については、一件ですが、我々は現地調査もしました。その結果、継続ということでとりまとめさせていただきます。

(事務局)
 分かりました。どうもありがとうございました。
 以上で本日の委員会の議題は、全て修了させていただきます。

 ------- 修了