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第16回 大分県公共事業評価監視委員会 議事録

印刷ページの表示 ページ番号:0000011804 更新日:2010年3月30日更新

第16回大分県事業評価監視委員会 議事録


日時:平成17年11月1日(火)9時30分~12時00分
場所:大分市府内長2丁目1番4号 トキハ会館(5階ローズの間)
議題:公共事業評価(事前評価、再評価)の審議
主席委員:秋月委員長、井上委員、宇野委員、川野委員、中野委員、原委員、樋口委員、開委員、深道委員
審議事業:事前評価  道路改築事業 国道212号
     事前評価  道路改築事業 国道388号
     事前評価  地方道路交付金事業 阿蘇くじゅう公園線
     再評価    港湾改修事業 高田港
     再評価   地域水産物供給基盤整備事業 小浦漁港
     再評価   漁業集落環境整備事業 色宮漁港
     再評価   海岸環境整備事業 浅海井漁港
     再評価   海岸保全施設整備事業 霞ヶ浦漁港


(事務局)それでは、第16回の事業評価監視委員会の審議内容に関しましてご説明申し上げます。
 本日の委員会は、今年度2回目になりますが、事前評価が3件、再評価が1件の、計4件の事業が知事から諮問されております。
 また佐伯市より4件の再評価の審議依頼がありまして、合わせて8件の事業について審議をしていただきます。
 尚、これらの8件の事業につきましては、10月25日に委員の方々に3班に分かれていただきまして現地調査を行っております。
 審議の順番は、お手元の資料に従いまして、まず県の道路事業の事前評価3件、同じく港湾事業の再評価1件を審議していただきます。
 そして休憩を挟みまして、佐伯市の漁港関係事業の再評価4件の審議を行います。
 それでは秋月委員長、よろしくお願いいたします。

(委員長) では、ただ今から第16回の大分県事業評価監視委員会の審議を始めたいと思いますけれども、事務局から説明のありましたように、本日は知事から諮問されました事前評価対象事業3件、審議保留になっておりました高田港の再評価1件、計4件。更に佐伯市から依頼のありました漁港関係4件という8件でございます。
 この件については、先ほどもお話ししましたけど、既に皆さん現地を調査しておりますし、事前の説明を受けておりますので、今から審議に入りたいと思いますけれども、事前評価は、新たに着手しようとする事業については、県民のニーズや社会情勢に照らして妥当か、必要度が高いか、費用にあった効果が得られるかなどの点から事業着手の適否についてご審議をお願いしたいと。
 更に再評価については、いろんな社会情勢の変化というものがございましたので、そういった変化に対応して事業の投資効果、或いは事業の進捗、或いは代替案等の可能性等々について評価をお願い申し上げたいと思います。
 従いまして、本日、各事案の審議にあたりましては、一つは、事業が現状の社会情勢の変化と乖離していないかどうか、同じような変化に対応しているかどうか、或いは、残事業期間の長いものについては、総事業費の増額したものについては、これで良いのかどうか、或いは、費用対効果はどうかと、或いは継続、中止、或いは休止というのが妥当であるかどうかと、こういった点についてお願い申し上げたいと思います。
 各事業者は、時間の関係から、1件あたり説明時間を6、7分以内とし、説明が終わったら7、8分かけて質疑をということでお願い申しあげたいと思います。
 尚、当委員会は公開ということになっておりますので、傍聴される皆様方は、入場時にお配りした要領に従いましてよろしくお願い申し上げたいと思います。
 では、ただ今から事前評価事業に入りますので、道路課の道路改築事業、国道212号の説明からお願いします。
 どうぞ。

(道路課)道路改築事業 国道212号 事業説明 

(委員長) はい、ありがとうございました。
 じゃあ、委員の皆さん。特に現地を視察されました○○委員。

(委員) はい。○○委員と一緒に視察をさせていただきまして、現在、事業中の道路の進捗状況も見てまいりまして、東九州高速が通じますとインターでつながりまして、大分まで中津から50分。それから日田まで35分ぐらいですか。ということで、ずいぶん生活圏が広がると言うことを認識してまいりました。
 それとダイハツの工場の発展と言うんですか、何か素晴らしい、すさまじいものを感じてまいりましたので、東九州高速がつながりますと北九州とつながりができまして、益々便利性が高まるかなと思ってまいりました。
 以上です。

(委員長) ○○委員。

(委員) だいたい同じです。もう早く早く、一日でも早くという意気込みというか雰囲気が伝わってきて、本当に早くできると良いなと思いました。
 すいませんちょっと。この前一つお尋ねし忘れたんですが、今、良いでしょうか。

(委員長) はい、どうぞ

(委員) 必要性のところに、救命救急センターに60分以内に到達できる人の割合が増加するっていう記述がございますが、これはどこのセンターのことでしょうか。

(道路課) 私もちょっと場所は分からないんですけど、大分市内のアルメイダ病院です。

(委員) はい、分かりました。

(委員長) 今、重要港湾中津港の問題、それからダイハツ車体の問題がございました。
 今、私がいろいろと産業界で聞いてる話は、ダイハツ車体は、今年だいたい18万台、来年が20万台、そして5年後には、できたら40から50万台いきたいと、こういう増産計画を持っております。
 そして、特にダイハツ車体が、トヨタと、或いは富士重工等々のグループになったもんですから、この北部九州の自動車基地というものが、東南アジアのいろんな部品を供給する巨大生産拠点になるというのがトヨタの張会長のお話もございましたので、この重要港湾の場合、聞きますと、現在でも関西関東からトヨタダイハツの車が中津港に上がって、そして九州一円に配送されるそうですね。従いまして、この中津港を中心としたアクセス道路、この整備が非常にポイントだというお話も聞いておりますので、今回、この212号線の道路の改築については、今、現地を視察した委員さんのお話しもございましたように、着手結構ということで、何かご意見がありますか。
 よろしゅうございますか。

(一同) はい。

(委員長) じゃあ、着手ということでまとめさせていただきます。
 では、次、説明をよろしくお願いいたします。

(道路課)道路改築事業 国道388号 事業説明

(委員長)○○委員意見有りますか。
 

(委員) はい。現地に行かせてもらいました。先ほど説明がありましたように、現在、小蒲江バイパスというのが事業中でございまして、この延長でございます。従って、ここでとぎれるということになると蒲江のインターのアクセス、どういう格好にするかということになります。
 で、今ひとつは、先ほど説明がありましたように、非常に海岸線に平行して、今、道路があるわけでございまして、これはもう、先ほど写真にありましたように、非常に幅員も狭いし、かなり崩落等の危険、こういうものも散見をされます。そういうことからいきますと、やはり早期に着工が必要ではないかと、こういうふうに思っております。
 また、これが完成をいたしますと、だいたい、あの地域から佐伯市まで、約30分、それから大分市まで60分と、こういうことで地域の方のいろいろな面でもやっぱりかなり便利性が向上するのではないかと、こういうふうに思っておりますので、できれば早期に着工してほしいと、こういうふうに思っております。
 以上です。

(委員長) はい。○○委員。

(委員) 蒲江のインターができるためにこういうふうにされるんだと思うんですけど、交通量が増えた場合に、通過交通が多くなると、特に通学路とか、なっていると危険が増すと思うので、生活道路と通過交通の道路というのは分けた方が良いなと思っているので、良い計画だと思います。
 あと、災害時に海岸道路が通れなくなったら、代わりの救急災害の時の交通の確保という意味からも大切な計画ではないかと思います。

(委員長)
 以上でよろしいですか。

(委員) はい。

(委員長) はい。この件については、今、視察された委員のお話もございましたけども、ここのトンネルは二本でですね、非常に利便性ちゅうのがある。トンネルの掘削というんですか、これはもう、技術的には問題無く行くんですか。

(道路課) 特に複雑な地質は無いというふうに認識しております。

(委員長) はい、分かりました。
 じゃあ、他の委員さんの方、何か。○○委員、何かないですか。水関係は良いですか。
 じゃあ、ようございますか。

(委員長) じゃあ、本件については着手ということで委員会で決定していきます。どうも。
 続きまして道路改築の地方道路交付金事業、阿蘇くじゅう公園線ですね。これ、よろしくお願いします。

(道路課) 地方道路交付金事業 一般県道阿蘇くじゅう公園線  事業説明

(委員長) はい、ありがとうございました。以上で概要説明が終わりましたけれども、現地に○○委員、○○委員が行っておられます。○○委員、何かありませんか。

(委員) 観光の拠点になるような大きな道路だと思います。現在でもだいぶ、退避場所などを臨時的に設置してかなり苦労していらっしゃるとは。やはり休日あたりではかなり渋滞しているというふうな話も聞きますし。メイン道路ですから必要だと思います。ただ、交通量が増えるから、それなりにまた次の問題が出てくるんじゃないかという気はしますけど、差し当たって必要であって、かなりの効果が期待できるんじゃないかといういう気がいたしました。

(委員長) ○○委員。

(委員) 私は率直に意見を申し上げまして、ここの位置付けですが、まず見方は、大型バスがどんどん来るぞと、だから広くせないかんという発想。これからの観光というのは、寧ろ大型バスをどんどん入れるちゅうんじゃなくて、家族だとか小さなグループ、そういう傾向にあると思うんですね。
 それと僕は、久住は大分県の、もう日本、世界に誇れる財産なんですね。で、航空写真を見てみますと、本当に切り刻まれた状況に、今、あるわけですね。その辺の、例えばレゾネート久住があるぞと、ガンジーファームがあるぞと、そしてこの間、人が来て大型バスが通るようになるんだから、やっぱり道を広げないかん。道は広い方が通りやすいと思うんですけど、ちょっとこれ、水を差して申し訳ないけど、僕は率直な印象、この前もお話ししましたけど、やはり観光地で高山、こういうふうな自然にふれあうというのは、ある程度の困難な交通も、そういうのもやっぱり甘んじなければならない部分だってあるという、僕は発想の中に、この久住という財産は、これは本当に自然と大分の人々が対話ができる、こういう位置付けの中で、なんとか、ぐるっと久住ができる。そうするとどんどん走れるところもあるけども我慢しなきゃいかんとこもあるぞという、その辺の。僕は、一つは、良い道路ができれば良いんだと。もう地元も万々歳じゃ。観光資源も大型バスがどんどん通れるようになるぞというかたちじゃなくて、もうちょっと久住そのものの自然をどう考えるかという発想が道路を作る時にも、このことばの中にも出てきて欲しかったなと。敢えて、反対という意味じゃありませんが、この久住という自然を、温泉があり火山があり草原景観があり、このへんに、レゾネート久住やガンジーファームに目を置くんじゃなくて、そこに目を置いた発想が欲しかったなと、少し残念な気持ちで、絶対駄目だという意味ではありませんが、こういう観光施設にどんどん道路ができて大型バスが通れればいいというだけの発想というのは、非常にさもしい気がしたという印象です。

(委員長) はい。○○先生。

(委員) ただ今説明がありましたように、観光の周遊コースとしての道路整備という位置付けですが、やはり道路を整備をしましたら、ピーアール次第、これはピーアールに関わってきますけど、かなりたくさんの客を呼べて大分県の観光の目玉にはなると思います。周遊コースで言いますと、たくさんの観光のポイントがあるわけですが、やはり観光施設の案内、それから観光地でも、ただ今○○委員から意見が出ましたが、歩くところと車で行くところの案内ですね、そういった道路標識なども道路整備事業と合わせて工夫していただきたいと思います。

(委員長) どうもありがとうございました。
 この阿蘇くじゅう公園、或いはぐるっとくじゅう周辺、この辺りは、僕は○○先生が言われたように、大分県で非常に地域特性を生かした資源と思うんですね。それだけに、例えばこういう全体的なぐるっとくじゅう周辺関係の観光とか、そういうのは一括してどこでやってるんですかね。

(道路課) 今回、道路整備は土木建築部ですけども、観光という意味では企画の部局もありますので、そういったところとトータルな観光振興、また考えていかなければいけないなと思います。
 このぐるっとくじゅう周遊道路のコンセプトは、委員会を設置しまして、いろんな。実は標識等も少し考えておりますけれども、これで終わりということではなく、今度は、この道路を活用してどういうソフト事業を展開するか、そういうこともやらなければいけないなというような声も上がっておりますので、引き続きできることを取り組んでいきたいと思っております。

(委員長) 私も夕方、この前、夏だったですか、4時から5時頃、この間、ずっと通ってみたんですよ。あの夕方の景色というのは素晴らしいですね。だから、観光バスもさることながら、個人の観光というのは、かなりあの辺りを盛大にピーアールする必要もあるような気がしたんで、この地区のそういった総合的な開発は、それは良いと思うんですけど、そういう点、一つ総合的にどうするかを考えていただくとありがたい。
 何か他にご意見、ございませんですか。女性の意見は無いですか。

(委員) 道路は今言ったような観光道路なんですけど、何か観光道路らしい雰囲気というんですか、ただ5.5mのアスファルト舗装した道路が続くだけじゃなくて、何か道路の両側に何か植栽するとか、ちょっとそういった工夫というのは、なさるご計画ですか。

(道路課) 今回、11月6日に開通するという話をさせていただきましたけど、そういった、それを充実させていくところまではまだ追いついておりませんけれども、最近、九州の中でもシークバイウェイですか、見せる道路というコンセプトも出てきてまして、正にそういうコンセプトに則って、この一周道路、もっと魅力的な道路にできる方策は無いかということを今の中で考えているところでありまして、今後、一生懸命やっていきたいと考えております。

(委員長) ようございますか。
 今、いろいろと委員さんの意見もございまして、私自身も、この一帯は非常に素晴らしいところなんで、道路整備も合わせて観光的にどうするか、そのあたりを十分検討していただくとありがたい。

(委員) ちょっと良いですかね。

(委員長) はい。

(委員) 基本的に今度の道路は、今ある道路を少し良くするんですよね。そういう、今ある道路、現状の道路をちょっと良くするんですよという、そういうところですよね。そんな新しいところを作るんじゃなくて、今あるところをちょっと良くするんですよ。ちょっと良くするだけで、いろんな県の技術者も勉強して、ヴァリューエンジニアリング、そういうふうにしてできるだけくじゅう国立公園の環境に負荷をかけないで、そしてやりますよという、僕はその辺のところをきちんと県民にアピールすべきで、大型観光バスが来るぞ、レゾネート久住があるぞ、ガンジー牧場があるぞちゅうかたちで我々に見せつけるというやり方は、僕は、それよりも、ここのところで強調したいのは、私たちは、現状の道路を使いながら、ほんのちょっと工夫することによって、そしてそれによってスムーズな道路ができますよという、そういう、我々に提示する仕方の方が良いと思うんですよね。そうじゃなくて、何か。僕はそういう面で、ちょっと一言申し上げたつもりですよ。

(委員長) そういう点、一つ、ご検討願って。
 どうぞ。

(事務局) 確かに先生がおっしゃるように、ここは九州だけじゃなくて日本の財産になるようなところでして、九州のちょうど中心部になるんで、いろいろなところから観光(不明)

-------------- テープ交換

途中から)やはり来た人が、やっぱり気持ちよく帰っていただくための道路は何かというようなところもあろうかと思いますし、そういう点におきましては、ここはモデル的な道路整備のやり方になろうかと思います。それで、やはり国立公園の中を通りますもんですから、やっぱりそれに相応しいような整備のあり方、今、基本的な道路整備の方向がありますが、いろいろな仕掛けとかお客様を癒すおもてなしの道路整備のあり方とかも十分考えてやりたいと思いますし、観光と環境、こういうものを守っていくのは当然でございますので、そこらへんまた事業実施に当たりましてもいろいろご意見も賜りながらやっていきたいと思います。
 表現の方も少しありましたので、検討させて、了承をいただければそういう表現もやらしていただければというふうに思います。

(委員長) はい、分かりました。じゃあ、今、いろいろと意見もございましたので、そのあたりも参酌の上で、ただ単にこれを画するのも良いんだけども、更にもう一歩進めた発想もひとつよろしくお願いします。
 じゃあ、これは着手ということで整理させていただきます。
 じゃあ続きまして、次は再評価に入りますけど、高田港の問題。

(港湾課) 地方港湾改修事業 高田港 事業説明。
 
(委員長) この地区には、○○委員、○○委員が行ってますので、○○委員。

(委員) はい。中津港は後で見させてもらったんですけど、高田港の現地を見まして、中津港は後で行った方で、その必要性を十分に感じてきたという思いが強いんです。と言うのは、ダイハツ車体の発展の勢いというのは、すさまじいものがありまして、その中津港に砂砂利の施設を従来通り確保していくというのは、非常にもったいないなと。おそらく、その勢いに追いつけないぐらいの車体への中津港の充実の必要性があるかと思いますので、やはり高田港が砂砂利の補完をすると。臼野港は、もう、コスト的に引き合わないということでございますので、高田港の重要性が、近時、益々増してきたかなという感じがします。
 それで、呉崎というところが遠浅ですので、実際上、水深はどうなのかという気になったんですけど、実際、現地を視察しましたら、マイナス5.5mですか、十分、港として機能できるということでありますので、是非、継続をやっていただければと思う次第です。

(委員長) ○○委員。

(委員) 今年からこの委員にさせていただいて、この社会情勢等の変化というのは、こういう意味なのかというのをすごく感じました。ダイハツという会社が進出したことで、本当に目覚ましい変化が起こっているようで、やっぱりそれに対応する方が何か後手になりかけてるぐらい計画がものすごく大きくどんどん広がっているような感じがしまして、何かびっくりしたような感じでした。
 是非、やっぱり進めて、もう進めなければいけないという感じがしました。
 私、港というのは、別府のように船が入ると汽笛がボーッとか鳴って紙テープがパッと広がるとか、そういうイメージをしてたんですけど、ただ整備をしさえすれば、後は車が淡々と下ろされればそれで済むというのを中津港で聞きまして、なるほどと思って、貨物港というのはこういうものなんだなというのをよく勉強させていただきました。

(委員長) ありがとうございました。
 今、各委員さんのご意見がございましたが、私が委員長になって、3年前ですか、この問題について取り上げて、今後どうするかという問題で論議しました。で、一応、保留的に検討ということで先送りにしていたんですけど、現実的にダイハツ車体の設備増強、或いは北部九州における自動車産業の生産基地としての拡充等々から、中津が重要港湾として非常に大規模に進められてきたんで、そのハブ港が当然、どこかに必要だという感じになってまいりまして、この高田港の整備というのは、そういった点では非常に良いんじゃないかということで、先ほど輸送ルートの物流の地図がありましたけど、豊後水道を下がった線がありましたですね。この下がった線は、豊後水道からインドに物流関係が、自動車ね、それが行くと。それが北九経由よりも中津港を経由してインド等に、ダイハツあたり、或いは日産の車を送った方が非常に良いんだと、そういうことで状況の変化も非常に出てきたんだそうです。従いまして中津港に対するハブ的な要素としての高田港の拡張は、非常に私は時期を得たものだし、早急にこれをやるべきじゃないかという感じもしておりますので、よろしゅうございますか。
 何かご意見。何か港湾課長さん、ありますか。

(港湾課長) ありがとうございます。私どももこの二年半の間に、この高田港再開どうかと、否かということで検討してましたが、今、委員の先生方がおっしゃられたような中津港のすさまじい変貌に引きずられるようにして高田港の役割の焦点が定まってきたということで、将来的には中津港を補完する大きな役割を担うものと思って、これから整備にかかりたいと思います。
 よろしくお願いします。

(委員長) じゃあ、この点につきましては、再評価、ということでご了承いただきたいということで処理させていただきます。
 どうもありがとうございました。
 以上で、県から諮問の4件について終わりまして、続きまして佐伯市から審議のありました4件について、今からご審議をお願い申し上げたいと思います。

(佐伯市) 地域水産物基盤整備事業 小浦漁港 事業説明
 
(委員長) 現地に○○委員と○○委員が言っております。○○委員。

(委員) まず全体の事業は、当初計画からすると一年短縮されて19年度に完成すると言うことでございます。
 しかも今年度末で、約7割近い69%の工事が終わるということでございます。
 それから今ひとつは、先ほどありましたように、米水津湾のちょうど中央に魚礁を沈めて漁場を作ったということで、現地で聞いてみますと、かなりイサキ或いは鯛等が有望な漁場として育っていると。従ってそれらを考えますと、これはやっぱり早急に整備をする必要があるんではないかと、こういうふうに思います。
 それから荒天時に、先ほど写真もありましたように、かなり通行ができない。或いは船溜まりが無いために、かなり漁船同士のトラブルがあると、こういうことでございますので、こういう被害を回避をするという意味からしても、しかも残された期間は19年度で完成と言うことでございますので、やはり19年度完成を目指して継続をするべきではないかと、こういうふうに思いました。
 以上です。

(委員長) ○○委員。

(委員) たまたま私、米水津村でガーデニング事業というのを5年間やってましたので、ずっと通ってました。この小浦のグランド横の花壇にも行ったことがありまして、米水津村というところは美味しいものがたくさんございます。特に小浦で、今養殖されているブリを上海に持っていこうという県の計画等もあるようなので、必要な施設ではないかと思います。
 米水津村のお祭りが先週あったんですけども、そこでもそういう産業に寄与する施設を充実させていただきたいと思います。

(委員長) はい。今、○○委員の質問があったかもしれませんけど、この魚礁の機種変更とありますね。その魚礁の機種変更って、例えばコンクリを鉄製にするとか、何かそういう機種変更ですか。それともまるっきり型式も違って、これはコスト削減の一つの大きな原因になるんだろうけどもそのあたり、どういうものですか。

(佐伯市) 先ほどの魚礁の機種変更の件なんですが、構造的には同じコンクリートの魚礁であります。ハニカムは魚礁のコンクリートブロックを積み重ねたようなものを沈めていたんですが、エフピー魚礁、エフピーはフィッシュパラダイスと言うんですが、それはもう、単体式で、段積みにどんどん沈めていくようなかたちです。

(委員長) 最近、いろいろな新製品、新技術の開発で、いろいろと新しい魚礁を作る地場企業の方が何社かおるんですね。だからそのあたりをいろいろと、メリット、デメリット言ってますんで、そのあたり、十分考えていただくとありがたい。
 じゃあ、この件につきましては、他の委員さん、よろしゅうございますか。



(委員長) はい。じゃあ、この件につきましては、継続適当ということで処理させていただきます。
 どうもありがとうございました。
 続きまして色宮についてよろしくお願いします。

(佐伯市)漁業集落環境整備事業 色宮漁港 事業説明。
 
(委員長) じゃあ、この地区については○○委員と○○委員が行ってます。○○委員。

(委員) 現地でなるほどなと思ったんですけど、一つは、かなり防災対策上、やっぱり早急に整備をしなきゃいかんなと、こういうふうに思います。と言うのは、日向灘地震、かなり大きな地震がもし発生をしますと、だいたいここに8分間で津波が到達するだろうと言われておるようです。で、約8mの津波が8分間ぐらいでこの集落を襲うだろうと。
 ところが現況から言いますと、先ほど写真にもありますように、非常に部落の中の道が整備をされていないということと、裏にすぐ山が迫っておりますけど、この山まで行くのにかなり道路を整備する必要があると。
 それから、集落を取り巻いておる道路も、当然、整備をして、災害時に避難をすると。このためにも集落内の道路の整備が必要であると。所謂、防災対策上、道路の整備をする必要があるということと、今ひとつは、もう昔からの集落ですから、かなり生活環境上、特に排水の問題、現況、かなり悩んでおられるようでございまして、集落廃水処理というのも、これは生活環境を整備する上からも、非常に重要ではないかなと、こういうふうに思うわけであります。
 従って、今までの私どもが見てまいった現地から見ますと、若干、一つは防災対策が主でありますし、今ひとつは集落廃水処理、所謂生活環境整備というのを目的とした事業でありますので、引き続き、やはり計画通りに進める必要があると、こういうふうに思っております。
 以上です。

(委員長) はい、どうも。じゃあ○○委員。

(委員) この地区も海風館前の沿道花壇と、おさかな公園と言うんですけど、ずっと5年間花を植えてきたところなので。米水津村というのは、産業が他に何も無くて干物ですね、水産加工品と漁業の町です。土地が少ないのでお米なんかは採れない地区なので、やっぱり海で生きている以上、海を汚さない対策というのは、前から大事にしないとと言ってたんですけど、なかなか、浦々に集落が分かれているので、集合的な処理というのがなかなかできないんですけど、ここは計画されているので、是非、これは早く実施していただきたいと思います。

(委員長) いいですか。何か、佐伯の方で意見は無いですか。よろしいですか。

(委員長) 今、委員の意見もございましたし、こういう、特に排水施設の問題、或いは高潮問題等々、配慮されているような感じがします。
 よろしゅうございますか。


(委員長) はい。じゃあ、この件については継続ということでよろしく。
 じゃあ、次の海岸環境整備事業。

(佐伯市)海岸環境整備事業 浅海井漁港 事業説明。

(委員長)じゃあ、この現地に○○委員、○○委員、○○委員が行っておられますので、○○委員、如何ですか。

(委員) ちょっと海岸に異様なかたちのものが飛び出すということで、ちょっと違和感もあったんですけど、それで防災効果が高くなるというふうなお話しのようですが、それはそれで結構なんじゃないかと思いました。
 ただ、ちょっとB/Cの算定の仕方について、後ほどまた、ちょっと発言させていただきたいと思います。

(委員長) ○○委員。

(委員) ええ。今、○○委員のご意見と全く同じで、必要だと。防災上ですね、写真も出ておりましたし。

(委員長) ○○委員。

(委員) 比較的平坦部が少ない現地におきまして、高潮対策の他リクリエーションなど、いろんな点で利活用できるスペースが作り出されたことを評価できるかと思います。
 事業の進捗状況を見ましても、もう9割以上工事が終えてるということで、特に継続に異論はございません。

(委員長) 以上、浅海井の件につきましては、各委員さんのご意見もございましたので、何か他の委員さん、ご意見はよろしゅうございますか。



(委員長) じゃあ、この件については、一つ、継続実施ということでよろしくお願いします。
 じゃあ続きまして霞ヶ浦。

(佐伯市)海岸保全施設整備事業 霞ヶ浦漁港 事業説明。

(委員長) この地区につきましては、○○委員、○○委員、○○委員、行っておられるので、○○委員。

(委員) 現場に行きまして、すぐ下が道路から海面なんですね。そんなもんで良いのかなと不安になりまして、防災上は何らかの対策、当然、必要だろうと思いました。

(委員長) ○○委員。

(委員) 事業の継続希望です。一言よろしいですかね。

(委員長) はい、どうぞ。

(委員) 私は、ずっと興人の時代から佐伯の環境審議会もやってました。ゴミ焼却場の機種選定の委員なんかも歴任してきて、佐伯に対しては思い入れもずいぶんあります。その中で公共事業の様々な事業が起きる度に訴訟だとか何とか起きてしまうんですね。このへんについても新しい合併もできましたし、今のお話しで市長さんが現地の説明会に行かれるというお話も伺いましたが、くれぐれもやはり、やっぱり行政というのは強い、ある面、住民の意向を聞く部分もあるけども、強い行政的な指導と言うか、良いことをする時には自信を持って住民の人に話をしていただきたいと思うんですね。その辺のところが何か、公共事業なんかがあると相互の不信感が増すような、そういうことがこの間、気になって仕方がないんで、新しい佐伯市に、そういう住民と行政が信頼できる関係を大いに作っていただきたいと、お願いです。

(委員長) はい。○○委員。

(委員) 現地を見ますと、かなりの住宅が湾岸部に接近しておりまして、台風時、いつ高潮被害が生じてもおかしくない状況かと思います。公共事業の役割として、特に防災面での公共土木事業、他を優先されるべきものと私は考えますので、継続ということで事業の早期完了をお願いしたいと思います。

(委員長) 以上で。他の委員さん、何かどうぞ。

(委員) さっきの上浦の瀬会公園でちょっといおうかなと思ったんですけど、消波ブロックと言うんですか、あれがキャンプ場のログハウスなんかの目の前にも見えてますですかね。

(佐伯市) 離岸堤、沖の方にあります。

(委員) うん。何かすごく綺麗な海で、瀬会公園、良い公園だなと思うんですけど、あのブロックが景観を台無しにしてると言うか、今回は公園の新しく建てられる緑地の方からも、また見える場所になるので、前、他の計画では海の中に沈んだような離岸堤というのも、今はあるんだと思うんですけど、そういうのは無理なんでしょうかね。その辺の景観に配慮するというようなことは。

(委員長) どうぞ。

(佐伯市) 瀬会海水浴場の前は、人工海浜、砂止め工を置いて、離岸堤を前に置いてるわけなんですが、そちらは潜堤になっております。ただ、干潮時、大潮とかの干潮時には、ちょっと消波ブロックの頭が出るような形になってます。
 今回、この事業で行う離岸堤につきましては、どうしても生活区域の全面に、とにかく高潮の被害を押さえたいということで、そちらがちょっと、海面より上に、高さで言うと4.3mの高さまで上げて、その高さによって波を止めようということでやっております。
 海水浴場の方は潜堤になっております。

(委員) 何か綺麗な景色を見たりして、そういうやっぱり自然を求めて行った時に、コンクリートの固まりを目にするというのは、何かすごくきついものがあるなと思うんですけど、何か良い方法があれば、また考えていただきたいと思います。
 それともう一点は、波返しブロックというのが最近、よく使われているんですが、ここ、釣り客も多いところだと思うんですけど、子供とか、一回、間違って落ちたら、もう上がるところがどこにも無いっていうようなところが何百メートルも続くと、私なんか見てても、これ落ちたらどこから上がれば良いんやろと思う時があるので、簡単なパイプハシゴと言うんですか、打ち付けたようなので良いと思うんですけど、それを赤く塗るとか、何かそういう釣り客に対しての配慮というのも少し考えていただきたいかなと思います。
 以上です。

(委員長) 以上で、佐伯市の方から審議依頼がありました4件については、委員さん方の意見は継続了解ということでとりまとめさせていただきます。
 それで、全然、委員長の発言とは違うんですけど、私、個人的なあれとして、こういう港湾、特に今日の4港湾見ると、非常に100戸とか200戸とか、そういう集落の港湾なんですね。そこの利便性なり、非常に生活環境の改良ですから、例えば若者が、こういうふうな事業に当たって、非常に活性化と言いますかね、地域活性化に役立てるのが事業の目的と思いますので、できたら若者がここで生活して楽しめるような環境作りを合わせてお願い申し上げたいと、こういうふうに思いますので、その点よろしく。
 以上で、佐伯関係、4件、修了でよろしいですか。
 佐伯の分は、以上で終わります。

(委員長) じゃあ、一応、佐伯関係終わりまして、本日予定しておりました事前評価対象3事業、再評価1件、それから再評価の佐伯関係、計8件の審議について、全て審議をいたしました。
 じゃあ、これから、当監視委員会のまとめに入りたいと思いますけど、よろしくお願い申し上げます。
 本日、事業評価監視委員会に知事から諮問されました県事業4件、知事宛に答申致します。それから佐伯市長より審議依頼の4件については市長さん宛に回答申し上げたいと思います。
 では、本委員会の審議結果のまとめとして、先ほど個々にはお話し申し上げましたけど、事前評価対象の道路事業3件につきましては、事業者の対応案の通り着手と、これが妥当であるということ。再評価の一件につきましてと、それから佐伯市の事業4件につきましても、一応、継続というのが妥当であるということで委員会のご了解をいただくということでよろしゅうございますか。

(委員長) 尚、皆さんからいろいろと意見がございましたので、知事に答申する時に附帯意見として事前評価対象の事業については、県民の真に求める事業として事業の早期完成、効果実現に向けて更なる努力をしていただきたい。これはもうve関係の件からいろいろ検討していただきたいということを申し上げましたので。それからまた、再評価対象事業の、高田港港湾改修事業については、特にこれは再評価ということでございますので、実施に当たっては効率的な事業の推進、そしてまた、社会経済情勢の動向を見ながら将来計画も含めて早期完成、効果発現に向けて努力していただきたい。それから佐伯市の事業につきましては、地域、地元の方々の調整を十分図りながら事業の早期完成、効果発現に努めていただきたいということを附帯意見で申し述べまして、知事に答申いたしたいと思います。よろしゅうございますか。

(委員長) じゃあ、こういうことで本日のとりまとめをいたします。
 ついては、知事には11月30日、11時40分に答申致します。
 これは、答申については、私と開副委員長と二人で答申に行きますので、よろしく。

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