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「花き(かき)グループ」について About Us

 「花きグループ」は、大分県行政組織の一つで農林水産部に所属する「大分県農林水産研究指導センター」の農業研究部の一研究機関です。

 主な業務として、大分県内で花き栽培に取り組む農家のために、花き栽培技術の開発・普及、優良品種の育成・配布や指導者・農家に対する技術指導等を行っています。
 当グループ内には泉源があり、地下350mから噴出する蒸気(120℃)をクリーンなエネルギーとしてハウス内の暖房、土壌消毒、資材消毒に活用しています。
 なお、当グループ内では温泉そのものの研究の取り組みはなく、熱水は別府市民にご利用いただいています。

 また、当グループは観光施設ではありませんが、熱帯・亜熱帯植物の展示温室と花木を中心とした植物園は一年中開放しており、午前9時から午後4時まで自由に見学できます。

業務概要

研究業務

  1. ブランド化のための技術開発
      大分県で生産される花きのブランド化を目指し、キク、ヤマジノギク、ホオズキ、オリジナルトルコギキョウの研究に取り組んでいます。研究では、品質が良く市場性の高い優良系統の選抜、量販店需要に対応した新たな栽培様式の開発、オリジナル品目の新たな作型の確立などを行っています。
  2. マーケット起点のものづくりを支える技術開発
      消費者や市場が求める花きを提供するための技術開発に取り組んでいます。研究では、数多くあるトルコギキョウやスイートピーの品種を、色、草丈、草姿といった従来の評価基準に加えて、日持ちという基準から評価する取り組みを行っています。また、防除が困難な病害虫の防除技術の開発や、生育不良のため生産現場から持ち込まれる花きの診断、防除指導も行っています。
  3. 力強い担い手を育成するための技術開発
      花き栽培の担い手が企業的経営を行うために必要な、省エネ、低コストに関わる栽培技術の開発に取り組んでいます。研究では、バラ栽培における重油使用量の削減を目的に低コスト栽培技術の確立を図るため、低温下でも品質の良いバラが生産できる品種の選定、密植栽培法の開発などを行っています。

4.   指導者および生産者研修
       花きの指導者や生産者を対象に、栽培技術、病害虫防除技術等について研修を行い、指導者の資質向上、生産者の栽培技術の向上に取り組んでいます。

5.   受託研修
       主に県内の花き指導者、新規就農者等を対象に受託研修を行っているほか、インターンシップを目的とした大学生の受託研修についても取り組みを行っています。

6.   一般研修
            県民を対象に「趣味の園芸講座」を開催し、フラワーアレンジメントの啓蒙と花きの消費拡大に取り組んでいます。

花き優良種苗の供給

  当グループが開発したヤマジノギク、オリジナルトルコギキョウを中心に、県内産地の育成を図るため、優良な親株用苗、種子を農業団体を通じて生産現場に供給しています。