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平成24年1月4日知事定例会見

印刷ページの表示 ページ番号:0000247285 更新日:2012年1月6日更新
 

                                         日時:平成24年1月4日(水)13時30分~
                                         場所:第一応接室


幹事社 知事の年頭記者会見を始めます。それでは知事からお願いします。

年頭に当たって

広瀬知事 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
 今年は県民の皆さんと一緒に見直しを行いました「安心・活力・発展プラン2005」の実行元年になります。しっかりと政策を遂行していきたいと思っています。
 とにかく、誰もが安心して心豊かに暮らすことのできる大分県ということで、まずは地域防災対策をしっかり作り上げていくことが大事だと思っています。年末に大分県地域防災計画の見直しの素案ができましたが、これを年度内に作り上げ、対策を打つことが大事だと思っています。
 それから、子育て満足度日本一や高齢者の元気づくり、障がい者の自立支援といった、県として特に目配りしなければならない皆さん方の応援も忘れないようにしたいと思います。
 安心の大分県を考える時にもう一つ大事なのは、小規模集落対策です。年を経るたびに問題は深刻になっていきます。応援体制をしっかり作りながら、小規模集落でも安心して暮らしていただける対応をしておくことが大事だと思っています。

 活力のある大分県ということでは、農林水産業の振興が大変大事だと思っています。農林水産業は食料の提供だけではなく、地域経済や地域社会そのものを維持している産業ですから、構造改革を進めながら、末永くやっていける体制を作っておくことが大事だと思っています。一つはマーケット起点のものづくり、二つ目は力強い経営体の育成、三つ目は新規就農者の確保といったことに力を入れていきます。
 ものづくり産業も大分県にとって大変大事な分野です。ものづくりに関わる中小企業の振興に力を入れていきます。これまでは、例えば、大分県自動車関連企業会、 大分県LSIクラスター形成推進会議といった組織を作りまして、誘致企業と一緒にビジネスチャンスを広げていく取組を行ってきましたが、引き続きこれからも行います。同時に、医療分野で東九州メディカルバレー構想を推進していますが、昨年末、特区指定を受けたこともあり、これをしっかり進め、地元の中小企業がいろいろとビジネスチャンスを広げていけるようなことを考えたいと思います。
 もう一つは、原子力発電所の事故に関連して新しいエネルギーを供給していかなければいけない、そういう体制を作っていかなければいけないということが求められていますが、これを逆に言いますと、新しい産業の芽を作り出すビジネスチャンスにもなりますから、そういったことにも力を入れたいと思っています。ベンチャー企業の育成も大いに力を入れていきたいと思います。
 製造業については、大分県は産業集積が随分進んでいますから、その集積効果をうまく活用しながら、仕事を作り出していく、技術のシーズを育てていく、あるいはまた企業間の連携を深める中で効率的な生産を確保していく、といったことが大事ではないかと考えています。
 商業・サービス業の分野では、観光が強みですから、そこにも力を入れていきたいと思っています。昨年、九州新幹線が全線開業し、関西からの誘客に力を入れ、だいぶ増えてきました。それから中国からのクルーズ船が来航し、大きな経済効果がありました。昨年の末、大分-ソウル線が運航再開し、今のところ、行きも帰りも満席状態でした。これも一つの大きな観光振興の材料になると思います。
 併せて、今年も中国からクルーズ船が来航することはご存じのとおりですが、韓国からも6便、別府に来ることが決まっています。こうしたことを材料にしながら、観光振興にも力を入れていきたいと思います。[配布資料] [PDFファイル/54KB]

知事会見1 将来の発展可能性豊かな大分県を作っていくという意味では、とにかく人づくりが大事です。教育委員会の問題を決して風化させることなく、果敢にしつこく教育改革を進めていく、これは今年も大きな課題だと考えています。
 併せて、発展の基盤となりますと、社会資本の整備も大事です。東九州自動車道、中九州横断道路、中津日田道路等々、戦略的な道路の整備やそれにつながる生活道路の整備等々を引き続き進めていきたいと思っています。

 安心の大分県という意味で、昨年の交通事故と犯罪の状況ですが、交通事故の死亡者数が45名となりました。昭和27年以降、最小という数字です。これはこれで良かったと思っていますが、高齢者が被害にあっていることが多く見受けられ、併せて飲酒運転に関連する交通死亡事故が4件も発生しているということがあります。45名という数字は随分減少したと思いますが、こうした問題もありますので引き続きしっかり対応していきたいと考えています。
 それから刑法犯の認知件数が8,198件でして、ピークであった平成15年の1万7,362件に比べますと半分以下に落ち、これも良かったと思っています。平成16年以降8年連続で減少しており、こうした成果も出ていることも報告させていただきます。
 交通死亡事故数や犯罪件数の減少は、県民の皆さんが意識を持っていろいろご協力を頂き、場合によってはパトロール隊も編成していただくなど、積極的に努力をしていただいたおかげだと思っています。私からも心からお礼を申し上げたいと思っています。

災害時における生活必需物資の供給に関する協定調印式

広瀬知事 災害時における生活必需物資の供給に関する協定の調印式についてお知らせします。今月の12日、大分県パン協同組合と全日本パン協同組合連合会九州ブロックと大分県の三者間で、「災害時における生活必需物資の供給に関する協定」の調印式を行うことになりました。災害があった時に、そのまま食べられるパンなどは大変有り難い物になるわけですが、そういう物資についてできるだけ協力を頂こうということで協定を結びます。
災害時における生活必需物資の供給に関する協定調印式 [PDFファイル/129KB]

プロ野球福岡ソフトバンクホークスの内川聖一選手の県庁訪問及び県賞詞授与

広瀬知事 それからプロ野球の福岡ソフトバンクホークスの内川聖一選手が、1月13日に昨年の報告と今期の抱負ということで、県庁を訪問される予定になっています。チームを8年ぶりに日本一に導き、シーズンでは40年ぶり、史上二人目のセ・パ両リーグで首位打者に輝くということがありましたので、県賞詞を授与したいと思っています。

県政ふれあいトーク

広瀬知事 1月11日には今年初めての県政ふれあいトークに、杵築市と日出町に出掛ける予定です。
県政ふれあいトーク [PDFファイル/7KB]
 私から以上です。


幹事社 それではご質問のある方は、挙手でお願いします。
記者 クルーズ船についてです。中国から去年も来ており、ノウハウはあると思いますが、2月ですから日もあまりないと思います。今後、協議会あるいは県、市としてどう対応されますか。
広瀬知事 せっかく来てくれますから、中国をお迎えした時と同じように、県、市で協力して、歓迎体制を作りたいと思っています。ファーストポートではありませんので、手続的には難しい問題はそんなにないと思っていますが、手続的にも遺漏のないようにして、スムースに皆さんに楽しんでいただけるようにしたいと思っています。
記者 年頭の所感で地域防災対策を挙げていましたが、年末、県南が南海トラフの想定震源域の中に入ったりなど、かなり被害想定が変わってくるとは思います。そういった点について、知事としてどういう素案をまとめていきたいと思っていますか。
広瀬知事 我々の素案を作ったわけですが、その時に地震・津波の想定を見直したわけです。今度の国から明らかにされた想定は、我々が今の素案を作る前提とした想定と大体同じ範囲内だということですから、それ自身はこのままでいいのではないかと思っています。
 もう一つは原子力発電所の事故に関連して、いろんなゾーニングの見直しが行われる動きがありますが、それは注目しておいて、例えば大分県が何らかのゾーニングに入ることになったら、それなりの対応をしなければいけないと思っています。
記者 地域防災計画の中で津波の高さが2倍、避難などのソフトは3倍ということで決まりましたが、現状ですと津波が到達する時間については、まだ検討中だったりとか、まだいろいろと詰める部分があると思いますが、知事はどのように考えていますか。
広瀬知事 津波の高さも心配ですが、速度が一番心配なところがあります。前回は一番早いところで21分というのが想定でしたが、今回の見直しでは、まだ様子をよく見なければいけないということになっていますので、この計画の中でできるだけ早く高い所に逃げられるように体制を作っていくことが大事だろうと思っています。
記者 南海トラフの地震と比べたら可能性は低いと指摘されていますが、別府湾とか周防灘の活断層の地震は、地震が起きた場合は地震の発生から津波までの時間がかなり短いということで、有識者会議の先生方の中には、想定をきちんとすべきではないかという指摘や、シミュレーションをしてほしいという指摘もあったりします。このあたりも併せて検討されることになりますか。
広瀬知事 慶長年間の地震津波が内海であったわけで、そういう意味では決して警戒を怠ってはいけないと思いますが、これまでの議論の過程では活動の間隔がもっと長いかなと言われています。東南海・南海のような喫緊の課題ということでは、しばらくまだ、考える必要はないとなっていますので、そういう位置付けになっていくと思います。まずは今、我々が作っている海溝型の地震対策、津波対策をしっかりやっておくことではないかと思っています。
記者 教育改革という言葉もありましたが、求償権の交渉というのでしょうか、県の財政にも関わるので県民の関心も高いと思いますが、交渉の現状はどの程度認識されていますか。
広瀬知事 誰に対してどれだけの求償権を行使するということはもう決まって発表しているところですが、それがどのくらい可能性があるのかということを今、交渉中、検証中だと考えています。もう少し時間かかるのではないかと思います。
記者 いつまでにとかいうのが言える状況なのでしょうか。
広瀬知事 まだ聞いていません。
記者 年頭の所感のことですが、今年は干支で言うと辰年です。知事ご自身、今年はこういうことに取り組みたい、力を入れたいなど、何か意気込みがありますか。
広瀬知事 先ほど申しましたように、我々は長期総合計画を持っているわけですから、それに従って「安心・活力・発展」ということをキーワードに前向きに物事を進めていくということではないかと思っています。
 もう一つ、地域主権といいますか、分権改革といいますか、そういう一環として、九州広域行政機構の話があります。あれはあれで年末の地域主権戦略会議で一つの方向性が打ち出されていますので、その方向に沿って我々も受皿として準備を進めていかなければいけないと思っているところです。

記者 去年、東日本大震災があって、知事が先ほどおっしゃったように新しいエネルギーの開発や、それに関する産業の発展といった分野にも大分県として新しく力を入れていくというところは、どういうお考えですか。
広瀬知事 活力のある大分県の作っていくという意味では、せっかくこれだけいろんな産業が集積し、技術が集積している知事会見2わけですから、そういうものを活用しながら、新しい社会のニーズに応えていくことが大事ではないかと思っています。そういう意味では、一つは医療関係の東九州メディカルバレー構想、それからエネルギー関係では新エネルギーの供給体制の充実といったことを念頭において、そこにまた新しいビジネスチャンスを作っていくところまで含めて対応していけばと思っています。
記者 韓国のクルーズ船のことで、先ほど大韓航空のお話もありましたが、そこのところの兼ね合いというか、県として、今後、クルーズ船の方に積極的に誘致していくのか、そこはどういうふうにお考えですか。
広瀬知事 きっとお客さんが違うのだろうと思います。ですから、大韓航空も非常に大事に考えています。また何回目かの中断なんていうことにならないように、ぜひ力を入れていきたいと思います。我々としてできるだけの誘客をし、また送り出しをしたいと思っています。併せてこのクルーズ船は大量にお客さんが来るという意味では大きな期待が持てるのではないかと思っています。これも力を入れていきたいと思います。
記者 今回のハーモニークルーズは、県が誘致というか、何かそういうプロモーションをかけての成果ですか。
広瀬知事 いえ、むしろ、この間連絡があったということです。韓国に向けて誘致していたわけではないのですが、この6便だけではなくて、その後からも来られる可能性があるので、これからは大いに力を入れていきたいと思います。そういう意味ではこの6便をしっかり成功させることが大事だろうと思っています。
記者 年末に消費税について政府で2014年4月に8%。15年に10%とありましたが、それに対しての受け止めはいかがでしょうか。
広瀬知事 これから国民的な議論があるのだろうと思いますが、今の財政事情からすると消費税の引上げはやむを得ないのではないかと思っています。ただし、今年も44兆円の国債を発行するということで借金が随分たまっているわけで、財政再建というのは大変大事な課題になるわけです。したがって、これをこういうふうにしたら、こうやって財政再建ができるのだという道筋が必要ではないかと思っています。
 今、消費税を2回に分けて5%上げるという案になっているわけですが、それで15年に10%になった時に、果たしてそれだけで財政再建ができるかというとできないですよね。行革をこうやって歳出をこれだけ抑える、あるいは社会保障の見直しをやるなど、いろんなことを一体改革をしながら、これだけのものができるという全体像がまだ実は示されていないところが非常に問題ではないかと思っています。それがないと国民の皆さんも納得しないのではないかと思っています。
 これだけ歳出を切り詰めます、これだけ社会保障を見直します、これだけあれしますなど、それで税金がこれだけで、全体としてこういうふうに財政再建がなるんだという姿がないことが、これからの議論になると思います。
記者 1.54%を地方に配分としていますが、それについての受け止めと、増えた財源分で、県の独自の事業としてどのようなところに使わなければいけないと考えていらっしゃいますか。
広瀬知事 1.54%というのは国と地方の間で激しいやりとりの末に落ち着いたのですが、今、事実上、地方が福祉関連で支出をしているものからすると足りないぐらいだと思います。したがって、足りない中ですが、最初国は、地方単独事業については全然みないと言ってたわけですから、それに比べると、ある程度評価できるのではないかと思っています。
 これから、国としてもいろんな改革が進められると思いますが、そういう中でどれだけ地方がカバーしていくのか、財政的にどういうふうな負担をしていくのかということが問われてくるのではないかと思っています。そういう意味では、これから、ご質問のような点についてはよく検討しなければいけないと思っています。
記者 県賞詞の関係ですが、内川選手は今回二度目の首位打者ということで贈られると思いますが、一言コメントをお願いします。
広瀬知事 内川選手は体格に恵まれているわけでもないのですが、非常にまじめな努力家で、日頃の練習などもしっかりやっているのでしょう。いい成果を出してくれたと思います。私は、人物的にもスポーツ選手として素晴らしいと思っていましたが、これだけの成果を出してくれて本当にうれしいと思っています。
 また内川選手は生まれ故郷を大変大事にしてくれていまして、機会があれば、よく大分県に帰って来られるということもありますので、そういった意味でも大変親近感を持っています。その方にこの賞詞を贈ることができることは、個人的にもうれしいと思っています。
記者 年末に、九電の真鍋社長が3月辞任というようなことがありましたが、九州電力の人事について何かコメントがあればお願いします。
広瀬知事 特にコメントはありません。
記者 今月の下旬に通常国会が始まります。国政にどのような期待されますか。
広瀬知事 難しいですね。日本のおかれている立場は大変に厳しいものがあると思っています。内政では東日本大震災の復興を1日も早く成し遂げなければいけません。そこで認識されたエネルギー対策を、特に原子力の安全対策を早く確立してくれないと困るというところもあるわけです。それから経済全般で言うと、円高がじわじわ効いてきて非常に厳しい経済情勢になっていくだろうと思います。
 国際的に見ると、北朝鮮の問題もありますし非常に流動的になってきているというところもあるわけで、日本としてこの難しい国際社会にどう対応していくかということも大変に政治的な判断のいるところだと思います。そういう意味では通常国会は日本のあり方が問われる大事な時だと思いますので、ぜひ政治がしっかりと議論をして、国家国民のためにいい結論を出していただくことが大事ではないかと思っています。
幹事社 他にないようでしたたら、終わらせていただきます。ありがとうございました。
広瀬知事 どうもありがとうございました。本年もよろしくお願いします。

※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。

[記録作成:企画振興部広報広聴課]

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