ページの先頭です。
ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > ようこそ知事室へ > 平成24年9月24日知事定例会見

ようこそ知事室へ

平成24年9月24日知事定例会見

印刷ページの表示 ページ番号:0000262481 更新日:2012年9月28日更新
 
平成24年9月24日(月)13時30分~
場所:第一応接室               

幹事社 それでは、知事からお願いします。

大分県ドクターヘリの運航開始について

広瀬知事 どうぞよろしくお願いします。それでは私から何点か申し上げます。
 一つは、これまで自前のドクターヘリはなかったんですけれども、大分県ドクターヘリがいよいよ運行開始の運びになりました。ご存知のように、県央空港に置いてあります防災ヘリを利用したり、あるいはまた、福岡県ドクターヘリを共同運航し、県北西部をカバーしていましたけれども、10月1日から大分県のドクターヘリが運行を開始することになりました。これからは3機体制ということになるわけです。
 大分大学医学部附属病院を基地病院とするということで、運行開始に向けた準備として、大学病院に救命救急センター棟の建設を行っていましたが、8月末に竣工しました。屋上にヘリポートのある建物です。原則として午前8時半から日没までの間ということで運行させてもらいます。救急車と同じように、消防機関から要請があったら、大学病院の医療スタッフがドクターヘリに搭乗して現場に向かうというやり方で運航させてもらうことになっています。
 今週の木曜日、27日ですけれども、救命救急センター棟落成・大分県ドクターヘリ運行開始記念式典を行うことにしております。
大分県ドクターヘリの運航開始について [PDFファイル/66KB]

障害者虐待防止法の施行に係る県の取組等について

広瀬知事 それから、障害者虐待防止法がいよいよ10月1日から施行されることになります。この法律によりますと、家族などの同居人、あるいは障害福祉施設の職員、あるいはまた、障がい者を雇っている事業主、いつもしっかり支援をしてもらっているわけですけれども、そういう方が虐待をするというようなことがあった場合には通報をしていただくことになっています。
 その通報の受け皿として、市町村におきましては、「障害者虐待防止センター」を10月1日から開設し、県は障害福祉課の中には「障害者権利擁護センター」を同じく10月1日から設置することになります。児童虐待防止法、それから高齢者虐待防止法とともに、障がい者の虐待防止体系が動き出すとことになります。
 県としてもしっかり運用しながら、障がい者の虐待防止の実を上げていきたいと思っています。
障害者虐待防止法の施行に係る県の取組等について [PDFファイル/1.93MB]

国東半島アートプロジェクト2012について

知事会見1広瀬知事 それから、国東半島アートプロジェクト2012を11月3日から11月25日まで行います。豊後高田市と国東市を会場にして開催することになっております。
 国東半島は神仏習合文化の歴史ある所ですけれども、そこと現代アートの組み合わせによって、面白いプロジェクトができるのではないかと期待をしているところです。
 具体的には、国東市内の空家をアーティストの作品としてリノベーション、改修して交流拠点を作ります。そして、ここを中心に11月3日から11月25日までワークショップやパフォーマンスなどを行うことになっています。せっかくのプロジェクトですから、大分市や別府市を起点として国東半島アートの旅ということでバスツアー等も行うことにしております。
 これでまず、11月いっぱいやってみまして、さらに来年、二部と言ってもいいかもしれませんけれども、2月下旬から3月にかけて豊後高田市に設置するアート作品の紹介や、写真家にして冒険家としても知られている石川直樹さんによる国東半島の写真展などを実施することになっております。ぜひご期待願いたいと思います。
 このアートプロジェクトですけれども、総合ディレクターはNPO法人ベッププロジェクト代表の山出淳也さんがやってくれるということです。リノベーションアーティストとして、淡路島にノマド村というのがあるらしいんですけれども、そこの茂木綾子氏とヴェルナー・ペンツェル氏が携わることになっています。それから、パフォーマンスについては飴屋法水氏が行うということで、面白いプロジェクトになるのではないかなと期待をしています。
 これも、県立美術館の開館を見据えながら、芸術と文化の融合みたいなことの可能性についていろいろやってみようというものです。
国東半島アートプロジェクト2012について [PDFファイル/3.04MB]

県政ふれあいトークについて

広瀬知事 それから、県政ふれあいトークは9月26日に宇佐市と豊後高田市で行うことにしております。
県政ふれあいトークについて [PDFファイル/79KB]

オスプレイの試験飛行について

広瀬知事 それからオスプレイの件ですが、この間、とにかく中身を聞いてみなきゃ、早急に説明に来るでしょうと申し上げておりましたけれども、今日の午前中、10時過ぎに、九州防衛局から説明があったということです。これは日米合意の中身の説明ということですけれども、日米合意はご存知のように、安全性について、機体自体には問題がないんだけれども人的要因によるところが大きい、したがって、人的要因を改善する必要があるということで、その改善をアメリカに要求をしているという話でした。
 人的要因の改善ということになりますと、訓練の実施だとか、あるいは指揮監督責任の徹底だとか、そういうことがいろいろあると思うんですけれども、そういう人的要因を改善するための措置を要求したと。
 運用についての安全性を確保するということで、これについては、「最低安全高度150m以上で飛行をする。あるいは人口密集地帯の上空を回避する。あるいはまた、垂直離着陸モードや転換モードの飛行は可能な限り短くする。それから夜間訓練の飛行も必要最低限にする。」というようなお話があったということでした。
 今日はそういう説明だったんだけれども、こちらからは、この間の記者会見で申し上げたように、「日米合意ができたならできたでちゃんと説明をしてからやるのが筋ではないか。それがないままに、配備、運用ありきというのは大変遺憾だ。」という話しもしたそうです。
 それから、「大分県上空に関連するイエロールート等の飛行についてどういうことになっているのか」ということも聞いたんですけれども、それについては、「今、岩国でああいう試験飛行をやっており、それが終わったら沖縄に持っていきたい。それから先のことはまだ何も決まっておりません。それから、イエロールート等で訓練をやる場合には、もちろん地元住民への説明も含めて、しっかり説明をさせてもらいます。」というようなことを言ってたそうです。私からは以上です。

幹事社 発表項目について、各社ご質問がありませんでしょうか。
記者 オスプレイに関する説明ですけれども、先方はどなたがご説明にみえて、こちらはどなたがお聞きになったんですか。
広瀬知事 防衛局の部長さんだと思います。こちらも生活環境部の部長が聞きました。
記者 日米合同委員会の安全確保策の中身が、今日、正式に説明があったということですが、その中身を知事がお聞きになって、これで大丈夫という確信が持てるかどうか伺います。
広瀬知事 人的要因が心配なんだと、したがって人的要因について心配がないように要求をしているんだという話もあったし、それから、安全確保策として、150m以下は飛ばないようにするとか、あるいは変換モードはできるだけ短くやるとか、いろいろ工夫はしているなと思いますけれども、今日はそれがいいとか悪いとかいう話ではないので、まず、そもそも入口において、しっかり合意の中身の説明をせずにやっているのは遺憾であるという話をさせてもらったということですから、もう少し中身をよく検討してみないといけないなと思っています。
記者 その中で、タイムスケジュールだったり、もしくは年間のスパンというか頻度というか、今日なければ、大体いつぐらいまでには方針を示したいという話があったのか、今後のスケジュール感はいかがですか。
広瀬知事 そこは一番聞きたいところなんだけれども、岩国で試験飛行をして、そして沖縄に持って行きたいというところまでは、今、わかっているんですけれども、その先どういう訓練、運用をやるかということについては、もちろん聞いてみましたけれども、何も分かってないんだ、白紙の状態だということです。
 しかし、それがちゃんと米軍から言ってくるのかということについても、まだわかりませんというようなことでしたから、万一、イエロールートを飛ぶというような時には、ちゃんと説明してくださいという話をしたということで、それ以上のことは分かりません。だから、これからどのぐらいの頻度で訓練をするのか、そもそもイエロールートを使うのか、というようなこともまだわかりません。
記者 県議会の答弁で、沖縄から岩国に月に何度か飛んで、それから各ルートを飛ぶような説明があった気がするんですが、それも白紙の部分ですか。
広瀬知事 とにかく沖縄に持って行くと、それから先はどういうふうになるのかよくわからないんですよ。
記者 確か以前来た時は、危惧はされてて説明してたと思うんですけれど、回数と頻度。県議会で確か答弁があったような気がするんですけれど。
広瀬知事 わかりません。
記者 それが白紙に戻った。
広瀬知事 白紙に戻ったというか、私が聞いたのは、沖縄に持っていきますと。沖縄からどういう所に持って行くかについては、これまでのところ、国内に飛行訓練ルートがありますということは前から言っていたわけだから、その可能性は全く否定をできないわけだけれども、今、どういうふうにするっていうことが決まっているわけじゃありません、ということです。
記者 確認ですけれども、先ほどイエロールートを飛ぶ時には説明してくださいという話しをされて、それについては飛ぶ前には十分説明しますという返答はいただいたということでしょうか。
広瀬知事 いただいています。
記者 岩国でずっと試験飛行をしていますけれど、一部市街地を飛んだりとか。特に安全性で今のところどうこういうような話はないみたいですけれども、そういう市街地飛行がありますけれど、今の試験飛行をご覧になって、知事は従来からのスタンスは特に変わらずというところですか。
広瀬知事 変わらずですね。ただ、可能な限り、人口密集地域を避けるとか、少なくとも離着陸モードへの変換のようなものはできるだけ短くするとかいう話があるわけで、やっぱり日米の合意に基づいて、ある程度は守られているのではないかと思います。
 また防衛省もさすがに、日米合同委員会で合意をしたわけだから、それについては遵守方はしっかり見ながら、おかしな点は改めてもらうという必要もあるわけだから、それはそれでちゃんと見ていると思います。
記者 仮に大分県を含むイエロールートで訓練をしたいと申し入れてきた場合は、どういうふうな対応を取りたいと考えていますか。
広瀬知事 よく話を聞かなければ。
幹事社 他にないようでしたら、その他の項目についてお願いします。
記者 ドクターヘリについては3機体制というお話がありましたが、大分県に自前でできたとしても共同運行自体はそのままキープでいくということですか。
広瀬知事 そうです。それはプラスアルファーで考えた方がより便利性があるわけですから。
記者 一義的には当然共同運行のですので、優先順位としては、当然自前のを先に飛ばした上でということになりますか。
広瀬知事 そうですね。ただし、地域的に言うと、西部や北部は福岡県から行った方が早いから、そちらに聞いてみて大丈夫ということであれば行ってもらうし。
記者 大分県の自前の方の飛ぶカバーエリアとしては、県内全域という形でよろしいんでしょうか。
広瀬知事 そういうふうに考えていただいていいと思います。しかし、西部、北部共同運行の分があるということも一つの安心材料ではあるということです。
記者 日中関係の緊張で、官民の交流行事が延期になったりというケースが相次いでいるんですけれども、知事はこのあたりどのようにお感じになっていますか。
広瀬知事 中国側の一つの考え方がおありになる、それに基づいての措置だということも考えられますけれども、尖閣の問題については、日本側の主張は一貫しているわけですから、それはそれでしっかりと主張していくということで、それと今度の措置というのをあまり我々が横から見て心配をする必要はないのではないかということであります。
記者 県は海外戦略で中国湖北省を含めた中国との関係を強化していこうという基本的な部分があると思いますけれども、今回のような日中関係が影響を及ぼしたり、あるいは事業などの進捗が遅れたり、という懸念はないんでしょうか。
広瀬知事 こういう時にはあれとこれは別ということで淡々とやることが大事なことかなと思っています。ご心配のようなことは客観的に言うといろいろあるかもしれないけれども、それでいちいち心配をして、どうしようどうしようと言う必要もないのではないかと思います。
記者 基本的には海外への進出、支援をしましょうというスタンスとかは変わりはないということでしょうか。
広瀬知事 ええ、変わらないです。
記者 日中関係の今のような状態で、民間交流がストップしていくような状況が見られていくんですが、そういうことについてはどういうふうにお考えでしょうか。
知事会見2広瀬知事 国の枠組がしっかりあって、その下で民間の交流とか、あるいは地方同士の交流だとか、そういうことが進んでいくことが理想的だと思いますけれども、そういう国の枠組がいろいろぐらつくような時にでも、やっぱり民間は民間、地方は地方で、幅広い交流を進めて行くことが、かえって国と国との関係の安定的な発展につながっていくのではないかと思います。こういう時代ですから、いろんな多層的な交流を確保しておくことは非常に大事なことだと思っています。そういう意味で、今度のことを地方と地方の交流だとか民間同士の交流だとかに広げていかないようにできればいいなと思っています。
記者 中国側から大分県に来たり、特に大分県から中国に行ったりするような予定をキャンセルしたり、キャンセルされたりとかいうようなことは、今、あっていますか。
広瀬知事 今のところないです。
記者 先ほどの知事のご回答の中で、県の海外戦略の中に、客観的にはいろいろ影響があるかもしれないとおっしゃっていますが、具体的にはどういうことでしょうか。
広瀬知事 言えません。いろいろあるかもしれませんねと言っただけです。
記者 トリニータの件ですけれども、経済界の支援が今月末でもうすぐと思うんですけれど、進捗状況を何かお聞きになっているのかということと、議会でも今回の3億円を除いた、次のステップの6億円が非常に問題になったと思うんですけれども、その辺について何か心配といいますか、お考えがあればお聞かせください。
広瀬知事 行政の方でああいう形で支援を打ち出すにあたっては、県民の皆さんの寄附もあれだけ集まったんだけれども、加えて、経済界はどうかなというのはいろいろ様子は気にはしていたところです。反応としてはかなり皆さん前向きに考えていただいているというようなことを聞いています。期待の方向で、協力がいただけるのではないかなと思っています。
 それから、そうやって3億円を返したあと、まだまだ累積債務が赤字がたくさんあるじゃないかということについては、これはもう本当にみんなが心配をしていることですけれども、薄氷を踏む思いで走りながら、これについての解決策を考えていくということだと思います。今回のハードルをまず越えて、その後、どういうことになっていくかというようなことで、一つひとつ課題を解決していくことになるのかなと思っています。
記者 大蘇ダムの件です。先日、郡司農林水産大臣にお会いになって、先方からはどういうお答えがあったのかということと、懸念されている地元負担について、どのようにお考えになるかの二点について伺います。
広瀬知事 大臣にお目にかかって、私から申し上げたのは、大臣に会う前に、地元の皆さんとも会って、考え方をまとめて、そのことを大臣にお願いしました。とにかく早期に完成をしてください、これまで長い間待ってきたんだから、ということが一つです。
 それから、大変に難しい工事というか、漏水がこれだけ問題になっていたので、漏水防止みたいなことをしっかりやって、安心して使えるようなダムを作ってくださいということです。それから、維持管理費の問題等について、ダム完成後、急に地元負担が高くなるようなことになったら実際上使えませんから、ぜひそこは考えてくださいという話をしました。
 その一つひとつについて、早期完成については利用しながら工事をするという面があるが、地元の皆さんといろいろ話し合って、知恵を出しながら、できるだけ早く完成するようにしましょう。漏水対策については、法面の急な所とか池の底とか、いろんな所にまだ問題点がありますから、そのあたりを十分に調査をし、万全の体制で臨みたいということがありました。それから維持管理についても理解をしてもらいました。それからもう一つ、利用の場合の水利権の見直しについて、今は5月から利用できるようになっていますが、実際は4月から田植えの準備をしているので、4月から使えるようにしてもらいたいとか、使う場合にも時間給水みたいなものができるだけないようにしてほしいとか、そういう利用の便宜についても言いました。それについても、郡司大臣はこちらに1回来て、いろいろ話を聞いたこともあるからよく知っていて、「そこは大事なところだし、従って、保水能力が十分な立派な池を作らなきゃいけませんね」という話もしていました。いろんなことについて、一つひとつ前向きに答えてもらったと思っています。
 私も最後に、国営事業ということで、地方の負担も出て来ますが、我々も前向きに取り組むようにしますかねという話をしました。
記者 熊本側との調整というのは、もうすでに始められているところですか。
広瀬知事 それは国の方がやるんでしょうね。維持管理費は我々が言った含意は、あっちの方でもういらないよと言われて、その分をこっちがどんと負担するというようなことのないようにという気持ちを込めて言っているわけです。
 これから政治がいろいろ動くんだけれども、特に今の大臣としっかり話をしておいて、それを踏まえて将来のことを考えていくということで、少し手間はかかりますけれども、丹念にやっていかなければいけないなと思っています。
幹事社 以上でよろしいですか。 
広瀬知事 ありがとうございました。

※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。

[記録作成:企画振興部広報広聴課]

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

このページの先頭へ