
平成24年10月15日知事定例会見
平成24年10月15日(月)13時30分~
場所:第一応接室
場所:第一応接室
幹事社 それでは、知事、よろしくお願いします。
平成25年度県政推進指針について
広瀬知事 私からまず何点か申し上げます。
今日の部長会議で平成25年度県政推進指針と、同じく25年度当初予算編成方針を決定いたしましたので、まず報告をさせていただきます。
今日の部長会議で平成25年度県政推進指針と、同じく25年度当初予算編成方針を決定いたしましたので、まず報告をさせていただきます。
お手元に資料をお配りしていますけれども、まず、県政推進指針でございます。ご存知のとおり、今、我々は「安心・活力・発展プラン2005」をもって長期的な取組をしているわけですけれども、その中で「来年度はこういう方針で臨もう」という政策の基本的な方向を決めるというのが県政推進指針です。それを決めましたので説明をさせていただきます。
資料1ページの真ん中あたりに基本方針を書いてあります。
プランの目標年度は27年度になっていますけれども、そこに向かって残りが25年、26年の2年ということになりますから、政策の一層の推進を図るというのが一つ目です。
それから2番目に、いろいろと状況は不透明な世の中ですけれども、しっかり世の中を見て、揺るぎない基盤固めの政策をやっていこうというものです。産業の底力を付けていくとか、しっかりした社会インフラの整備をするとか、といったことです。
それから3番目は同じく、非常に変化の著しい世の中ですから、社会の変化やニーズのシフトをよく見極めながら、新しい成長分野に対する政策を推進していこうということです。
4番目は、もちろん梅雨前線豪雨災害の復旧・復興、加えて、防災・減災社会の構築といったことです。これを基本方針としてやっていこうということにしました。
プランの目標年度は27年度になっていますけれども、そこに向かって残りが25年、26年の2年ということになりますから、政策の一層の推進を図るというのが一つ目です。
それから2番目に、いろいろと状況は不透明な世の中ですけれども、しっかり世の中を見て、揺るぎない基盤固めの政策をやっていこうというものです。産業の底力を付けていくとか、しっかりした社会インフラの整備をするとか、といったことです。
それから3番目は同じく、非常に変化の著しい世の中ですから、社会の変化やニーズのシフトをよく見極めながら、新しい成長分野に対する政策を推進していこうということです。
4番目は、もちろん梅雨前線豪雨災害の復旧・復興、加えて、防災・減災社会の構築といったことです。これを基本方針としてやっていこうということにしました。
以下2ページ以降にずらっと具体的に書いてあります。四角で囲んであるのが「現状と課題」、そしてその下に「主な取り組み」ということで書いてあります。
まずは安心の社会づくりに向けて、互いに助け合い、支え合う大分県ということで書いてあります。2ページの下の主な取り組みのところをご覧いただきますと、子育て満足度日本一の大分県の実現ということでいろいろ書いてあります。
子育てに伴う精神的孤立感、あるいは経済的な負担感といったようなものを軽減するための「いつでも子育てほっとライン」や、にこにこ保育支援事業等々の充実をしていくということ。それから、新たな子育て支援制度として「幼保の一体化」や「待機児童の解消」といったようなことが国で論じられていますけれども、そういった方向に向けて県もしっかり取り組んでいくというようなことを書いてあります。
3ページの上の方には、「きめ細かな対応が必要な子どもと親への支援」いうことで、児童虐待防止といったようなことも書いてあります。
子育てに伴う精神的孤立感、あるいは経済的な負担感といったようなものを軽減するための「いつでも子育てほっとライン」や、にこにこ保育支援事業等々の充実をしていくということ。それから、新たな子育て支援制度として「幼保の一体化」や「待機児童の解消」といったようなことが国で論じられていますけれども、そういった方向に向けて県もしっかり取り組んでいくというようなことを書いてあります。
3ページの上の方には、「きめ細かな対応が必要な子どもと親への支援」いうことで、児童虐待防止といったようなことも書いてあります。
それから3ページの中ほどですけれども、「高齢者の元気づくりと新たな支え合いづくり」ということで、下の方に「高齢者が安心して暮らせる地域づくり」とあります。地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいるところですけれども、今、モデル市が3つということになっています。この市町村を増やしていこうということで、引き続き、地域包括ケアシステムの構築を進めていこうといったことが書かれています。
それから4ページは、障がい者の自立支援について書かれています。自立と社会参加に向けた職業教育や進路指導といったことも充実していこうということです。
それから6ページです。下の方に「人権を尊重し共に支える社会づくりの推進(男女共同参画社会の実現)」ということで、引き続き女性の就業支援をしっかりやっていこうということです。
それから7ページは、「地域の底力の向上」ということで、小規模集落の維持・活性化を引き続き強力に進めていこうと考えています。
それから7ページの中ほどです。「危機管理の強化(防災力・防災機能の強化)」が書いてあります。これはこの度の災害もあり、災害の復旧・復興等も合わせて、「災害に強い県土づくりの推進」ということで、7ページ、8ページにいろいろ書いてあります。
それから9ページ以降は安心・活力・発展の「活力」の分野です。9ページの下の方に「農林水産業の構造改革」ということで、27年の農林水産業産出額2100億円を目指して引き続き構造改革を進め、生産力を高めていこうということでいろんな政策を書いてあります。
主な取組として、一つは「『The・おおいた』ブランド確立に向けた商品づくり」ということ、10ページは「時代を担う力強い経営体づくり」ということ、その次が「効率的で持続性のある生産基盤・環境づくり」といったようなことを書いてあります。
それから11ページ以降は商工業です。11ページの半ばの主な取り組みのところです。「中小企業支援体制の整備」ということで、特に中小企業金融円滑化法が今年度末で終期となっていますけれども、ここを見ながら金融支援策をしっかり充実していく必要があると思っています。
それから、ものづくり産業の振興や中小企業の振興が非常に大事になるわけですけれども、6次産業化の議論等々が盛んで、農林水産業と商工業の連携による中核食品加工企業の育成ということも、大分県のこれからの大事な方向ではないかということで掲げてあります。
それから、ものづくり産業の振興や中小企業の振興が非常に大事になるわけですけれども、6次産業化の議論等々が盛んで、農林水産業と商工業の連携による中核食品加工企業の育成ということも、大分県のこれからの大事な方向ではないかということで掲げてあります。
12ページですが、エネルギー政策の展開ということで、特に「大分エネルギーファンド」、仮称ですけれども、そういったものを創設して、新エネルギーの普及やエネルギー産業の育成といったようなことをやったらどうだろうかと考えています。
それからその下の商業・サービス業の振興も大事なテーマです。ヘルスケアなど新しいサービス産業分野を開拓していくと書いてあります。世の中が変わってきたので、商業サービス分野でも、新しいニーズが出てきているのではないか、そこをしっかり捉えていこうということです。
それから13ページはツーリズムということで、「日本一のおんせん県おおいた♨味力も満載」というキャッチフレーズもできましたので、しっかりPRしながらやっていこうというものです。
それから15ページは、安心・活力・発展の「発展」の分野です。一つは人づくりということで15ページにいろいろと教育のことを書いてあります。主な取り組みのところで、「目標達成に向けて、組織的に取り組む『芯の通った学校組織』の構築」とあります。学校もいじめの問題だとかそういった諸課題に対応しながら、学力・体力の向上にしっかり取り組んでいかなければいけません。そのためには目標をしっかり持ちながら、組織的に取り組むことが大事だということで、そういう芯の通った学校組織を作っていこうということです。
それから15ページの一番下です。読書活動の推進ということで、学校司書や地域人材の活用による学校図書館活用教育の充実というのもあります。活字をしっかり読んで、自分で考えて調査し考えていくというような教育に、学校図書館を中心に取り組んでいく必要があるということで考えたものです。
16ページの半ばに「特別支援教育」とあります。先ほど障がい者の自立支援の中で申し上げましたけれども、就労支援や地域企業とのネットワークの構築といったようなことに向けて、特別支援教育の充実を図っていこうというものです。
それから16ページの一番下です。「地域に根ざした大学等高等教育の推進」ということで、特に県立芸術文化短期大学は、今後、美術館もできて芸術文化ゾーンができていくということになるわけですけれども、こことの連携と、新しい展開を図るチャンスではなかろうかということで議論をしてもらおうということにしてあります。
それから、17ページ、同じく、芸術文化の興隆ということで、県立美術館の建設促進が書いてあります。
17ページの一番下ですけれども、全国高校総体が来年開催されますので、その開催準備を怠りなくやっていこうというものです。
18ページですけれども、中ほどに、「交通ネットワークの充実と地域交通対策の推進」があります。この主な取り組みをご覧いただきますと、まず、東九州自動車道、中九州横断道路、中津日田道路の整備といったことも書いてありますが、その下に大分空港の利用促進や国内・国際航空路線の維持・拡充と書いてあります。特にこの中では、ローコストキャリアー「LCC」について、大分県民も利用できるような体制ができたらいいなということが頭の中にあります。
最後の22ページですけれども、残り2年、安心・活力・発展プラン2005の目標達成に向けて活動を加速化しなければいけないということで、「おおいたプラン加速枠」を作って、大いに進めていこうと書いてあります。これが25年度の県政推進指針です。
平成25年度当初予算編成方針について
広瀬知事 併せて平成25年度当初予算編成方針を作りました。ポイントという1枚紙でご説明をしたいと思います。ご覧いただきますと基本的な考え方が3つ書いてあります。先ほど「おおいたプラン加速枠」を設けると申し上げましたけれども、それを15億円にしようということです。これまで特別枠は大体10億円でやってまいりましたけれども、ぜひ加速しようということで15億円にしたところです。この夏の間に財政課がこれまでの予算の自主点検といいますか、過去の特別枠を検証して、「もうこれは目標を達成したからいいじゃないか」と検証したり、あるいはまた、部局別の予算をつぶさに検証し、6億円ぐらい何とか絞り出したということがあります。それならばということで、それに10億円を乗せまして15億円のおおいたプラン加速枠を作らせていただき、やっていこうと考えています。
それから2番目は、当然、防災・減災対策をしっかりやっていかなければいけないということです。水害の復旧・復興の計画はもうできていますから、それに基づいてしっかりやっていくことになると思います。
このために公共事業枠や地域自主戦略交付金、一括交付金ですね、こういったものも活用しながら大いにやっていこうということです。
それから3番目は大分県行財政高度化指針の実践ということで、継続事業の自主点検やスクラップ・アンド・ビルドの徹底、これによって行革実践力を一層発揮し、他方、地方機関、振興局からの発案により諸課題に対応していこうと思います。振興局はいろいろと現場のアイデアを出してくれます。それを各部が吸収して政策を出すというのがこれまでの対応だったわけですけれども、その過程でせっかくのアイデアが殺されてしまうというようなこともありますので、今度は「地域課題対応枠」を作って、現場からの声も政策に活かすようにしようということです。政策県庁へさらに一歩前に進めるということになるんだろうと思います。大体、各振興局に500万円ぐらいで6振興局ですから3000万円ぐらいを頭に置いてやっていきます。
これが来年度の県政推進指針と予算編成方針です。後ほどまた、担当課長から説明をさせていただくということですので、よろしくお願い申し上げます。
平成25年度全国高等学校総合体育大会カウントダウンイベント
広瀬知事 それから次に、平成25年度の全国高等学校総合体育大会、インターハイでございますけれども、このカウントダウンイベントを開催するというものです。
この高校総体は来年の7月28日から8月20日まで、大分県、福岡県、佐賀県、長崎県の北部九州4県で開催されることになっています。開催まで300日を切ったということで10月20日にガレリア竹町ドーム広場でカウントダウンイベントを開催することになっています。10月20日は開催まで300日ではなくて281日ということですけれども。
ご存知のように高校総体は、高校生が選手として出場するというだけでなく、大会の運営を支えることまで高校生にやってもらうというものです。
大分県でもこのインターハイに向けて、高校生活動生徒実行委員会というのが設立されています。したがって今回のイベントについても、司会、あるいは出演、運営を高校生が中心になって行うことになります。非常に楽しみです。
大分県でもこのインターハイに向けて、高校生活動生徒実行委員会というのが設立されています。したがって今回のイベントについても、司会、あるいは出演、運営を高校生が中心になって行うことになります。非常に楽しみです。
第一部、第二部とありまして、第一部は今年開催された北信越の高校生が来県しまして、今年の高校総体の各会場を彩った花の種を九州4県の高校生へ引き継ぐ行事があったり、あるいはまた、カウントダウンボードの除幕があったりということで行います。
第二部は、本県の高校生による吹奏楽、ダンスなどのアトラクションで盛り上げようということです。また、大分県ゆかりのトップアスリートであります成迫健児さん、澤田実希さんと高校生アスリートとのトークショーも予定されています。澤田さんは高校時代から非常に有望視されていましたが、病気で復帰が絶望視されながら、再起をして頑張っているという大分県のアスリートです。なかなか盛りだくさんで面白いのではないかなと思っています。
平成24年度大分県農林水産祭
広瀬知事 それから、今年度も大分県の農林水産祭が開催されます。「おおいたみのりフェスタ」として、別府市で開催することにしています。まず、農林業部門は今月20日と21日に別府公園で開催することになっています。それから水産部門は27日、28日に亀川漁港で開催になっています。
今年のスローガンは「おおいたの大地が生み出す旬の味」と掲げまして、「ふるさと産直・地域とれたて市」、あるいは「畜産フェスタ」、あるいは「浜の母ちゃんの味コーナー」と、いろいろ魅力的な展示販売が企画されています。例年どおり「JR九州ウォーキング」や「BEPPUダンスフェスタ」も同時に開催されることになっています。
第32回大分国際車いすマラソン大会
広瀬知事 次に、第32回大分国際車いすマラソン大会が10月28日に開催されます。午前11時に県庁前をスタートして、大分市営陸上競技場北側の道路上でフィニッシュです。今、市営陸上競技場は工事中なものですから、競技場北側の道路上でフィニッシュというふうに今年は変則的になります。
海外15か国から57名、国内は38都道府県から229名、合計286名の参加が予定されています。そのうち大分県選手は32名となっています。
今年は大変にいい顔ぶれが揃っております。スイスのマルセル・フグ選手は去年優勝ですから、ディフェンディングチャンピオンです。それからロンドンのパラリンピックのマラソン競技等で銀メダルも獲得したという大変絶好調の選手です。
それから、過去14回という最多優勝を果たしているスイスのハインツ・フライ選手も来られます。
また、パラリンピックマラソンの日本代表選手6名、副島、花岡、洞ノ上、樋口、安岡チョーク、山本の6名は全員がエントリーをしています。
女子では世界記録保持者でパラリンピックの日本選手団の主将も務めた土田和歌子選手が3年ぶりにエントリーをしておられます。
今年は大変にいい顔ぶれが揃っております。スイスのマルセル・フグ選手は去年優勝ですから、ディフェンディングチャンピオンです。それからロンドンのパラリンピックのマラソン競技等で銀メダルも獲得したという大変絶好調の選手です。
それから、過去14回という最多優勝を果たしているスイスのハインツ・フライ選手も来られます。
また、パラリンピックマラソンの日本代表選手6名、副島、花岡、洞ノ上、樋口、安岡チョーク、山本の6名は全員がエントリーをしています。
女子では世界記録保持者でパラリンピックの日本選手団の主将も務めた土田和歌子選手が3年ぶりにエントリーをしておられます。
今年の最年少は沖縄県の城間圭亮選手16歳、最年長は徳島県の工藤金次郎選手、今年で86歳になりますけれども、この両選手ともハーフマラソンにエントリーをしておられます。
また32回連続出場選手は7名おられます。そんなことで、今年もぜひ素晴らしい大会が開催できるんではないかというふうに思っています。皆さんの応援をよろしくお願いしたいと思います。
また32回連続出場選手は7名おられます。そんなことで、今年もぜひ素晴らしい大会が開催できるんではないかというふうに思っています。皆さんの応援をよろしくお願いしたいと思います。
第140回九州地方知事会議及び第21回九州地域戦略会議
広瀬知事 それから今月31日ですけれども、鹿児島県指宿市で第140回になりますが、九州地方知事会議が開催されます。いろいろ議論がありますけれども、例の九州広域行政機構は九州地方知事会議で打ち立てたものでありますけれども、とうとう法案提出にはいたりませんでしたけれども、今後の取扱い等々、今後の方針についても議論をしていきたいと思っています。
また、佐賀県が代表して取り組んでいますハローワーク特区の状況についてもここで議論をしていただくということで、分権社会の確立に向けたいろんな議論をしていきたいと思います。
加えて、毎年やっているんですけれども、政策連合や、政府への要望等の特別決議についても議論をすることになっています。
また、佐賀県が代表して取り組んでいますハローワーク特区の状況についてもここで議論をしていただくということで、分権社会の確立に向けたいろんな議論をしていきたいと思います。
加えて、毎年やっているんですけれども、政策連合や、政府への要望等の特別決議についても議論をすることになっています。
11月1日には経済界と連携した九州地域戦略会議を開催します。「アジアと一体となって発展する九州」をテーマに検討を進めていますけれども、この取り組み等について議論をすることになると思います。
県政ふれあいトーク
広瀬知事 それから、県政ふれあいトークですけれども、10月17日の水曜日、杵築と国東に行くことにしています。長くなりましたけれども、私からは以上です。
幹事社 発表項目につきまして、各社質問ありましたらお願いします。
記者 来年度の予算のことです。予算の規模ですけれど、今年度は4年ぶりの当初予算ベースでは減額という形でした。まだ国の予算の状況などもわからないと思うんですけれども、予算額は今年度に比べて、どういう見通しになるんでしょうか。
記者 来年度の予算のことです。予算の規模ですけれど、今年度は4年ぶりの当初予算ベースでは減額という形でした。まだ国の予算の状況などもわからないと思うんですけれども、予算額は今年度に比べて、どういう見通しになるんでしょうか。
広瀬知事 なかなか難しいですよね。本当に国の予算の動きがどうなるかということがわからないですし、そういう中で、我々がどういう予算を組むかということは大変不確定要素が多いんですけれども。したがって今年度の当初予算に比べて、プラスなのかマイナスなのか非常に微妙なところだと思います。ただ、予算編成方針のポイントでは、先ほど申し上げましたように、「安心・活力・発展プラン2005」の目標達成に向けて取り組みを加速しなければいけないというようなことで、加速枠15億円という枠を作りました。それから、防災・減災対策もプラスアルファーでやらなければならないことになるわけですから、そういった意味では、まずは必要なところをしっかり取り組んでいくという考え方で、最初からこの枠を超えるようなとか、超えないようなとかという頭ではなくて、必要なことをしっかりやっていくことで取り組んでもらおうと思っています。
記者 どっちかというと考え方としては積極的な部分もあるというような予算の組み方になるんでしょうか。
広瀬知事 そうですね。思いとしては、「安心・活力・発展プラン2005」をしっかり加速してやっていかなければいけないということもありますし、水害対策もしっかり取り組まなければいけないということでもありますし、経済の状況も不透明感が増しているというようなこともあります。そういう意味ではできるだけやらなければならないことを、やれることをやっていくという考え方ではあると思います。それが十分できるかどうかというのは、国の予算の動向とかもあるでしょう。
記者 「地域課題対応枠」は今回初めてですけれども、知事としてはどういうものを。先ほど現場からの声を活かすということでして、どういうのがあるんでしょうか。

例えば今のケースですと、農林水産部に上げて、全体の予算の枠の中でこれはいいことだなといったことで持って来ると、時間がかかるし、ひょっとしたらそこで潰されるかもしれないということもあるので。せっかくのアイデアを何でも出してみなさいと、もちろん農林水産部にも話をするけれども、併せて、政策企画委員会に直接話を上げてくれてもいいよと、そしていいじゃないかということになれば部と協力をして政策にしていくということで、出先機関のアイデアを直接吸収するやり方を一つ作ってみようということにしたわけです。
そうすると、出先機関と部の間の緊張関係もできるでしょうし、いいアイデアを競う
ということもできるだろうと思うのでいいのではないかということで考えたわけです。
そうすると、出先機関と部の間の緊張関係もできるでしょうし、いいアイデアを競う
ということもできるだろうと思うのでいいのではないかということで考えたわけです。
記者 今年度は元気枠というのがありまして、それを廃止して、加速枠に置き換える形になるのか、それとも並行していくのでしょうか。
広瀬知事 特別枠というのは大体3年間続けてやって、3年後に一から見直すということになるわけです。それはそれでやってもらうことはやってもらうことになるんだけれど、加えて、加速枠をするということです。しかし、この元気枠の中でも拡充強化してこの加速枠の中に入れるというようなものも出て来ると思います。
記者 元気枠に入って、さらに加速枠に入るものもあるのでしょうか。
広瀬知事 そういうものもあるでしょうね。元気枠で10億円の中でやっていたんだけれども、加速枠ができたのならもっとこれを拡充して加速枠を要求しようというのもあるかもしれないし、あるいは元気枠の方で定着しているんだからそのままでいいということかもしれないし。
記者 前回よりも5億円増やしていくというのは、今の財政状況厳しい中でもそれなりに基金を積み上げてとかいう財政上の理由もあって上積みしているんですか。
広瀬知事 とにかく「安心・活力・発展プラン2005」の目標年度まで、来年度になりますと、あと2年ということになるわけですから、しっかりこの目標に向けてラストスパートをかけないといけないことになるわけです。したがって加速枠を作ろうということなんですけれど、もう一つ、そういうことができる背景としては、自主点検をして、先ほど申し上げたように6億円ぐらい何とかできるなというのがあるので、10億円じゃなくて15億円にしたということがあります。政策的な要求と、それを可能にする点検があったということは、両面から注目したということです。
記者 県政推進指針ですけれども、先ほど知事がLCCの関係をおっしゃいましたが、LCCについて具体的な取り組みとして何か動きがあったのかという点をまずお聞かせください。
広瀬知事 ぜひLCCで一つ路線を作りたいなということで話はしているところなんですけれども、まだ具体的な話があるわけではないです。
記者 今、大分=東京線が1日に13往復ぐらいあるという中で、知事から見るとちょっとまだ少ないという現状認識ですか。
広瀬知事 少ないということもあるでしょうし、やっぱりLCCというのは新しい取り組みですよね。価格面で非常に乗りやすい、利用しやすいというのも大事なことではないかなと思っています。
記者 県政推進指針ですが、従来の方針に加えて、今回は豪雨災害を踏まえた防災・減災という部分もあると思います。そこら辺は項目が幾つか上がっていますけれども、どういったところを主に危機管理の強化でやっていきますか。
広瀬知事 ハード・ソフト両面でやっているわけで、ここにいろいろ書いていますけども、一つは防災士の育成をやって、防災士の能力をさらに高めていく取り組みだとか、あるいは地域防災計画を見直して、それに基づいた市町村の防災計画ということで、何かあったらどこに逃げようという逃げ場所を決めてもらい、今度はそれを振興局でしっかり把握しておいて、すぐ救援物資を送ることができる体制をとっておこうというような、そういうソフト面での強化も大事です。
それから、もう一つは今度の水害でも道路、河川、農地が相当やられましたから、そういうものの復旧をすると同時に、それだけではなくて、もっとそこは堤防を強くしておかなければいけないとか、橋梁を強くしておかなければいけないとか、そういうより復興に近い改修的な所も含めてやっていくということで、ソフト・ハード両面で大いに力を入れてやっていかなければいけないという理解です。7ペ-ジと8ページは項目としては一番多いのではないでしょうか。
記者 この分は当然予算としても重点的に配分をするということですか。
広瀬知事 今年度の補正予算では、国からの補助金とかも含めて随分組み込もうとしていますけれども、当然、来年度に繰り越すところもあると思いますから、全体で言えば20%か25%ぐらいは来年からというようなことになるのではないかと思います。
来年の重点は「安心・活力・発展プラン2005」の着実な推進と、もう一つは復旧復興ということになるわけです。
記者 防災士ですけれども、3000人の養成ということで予算を立てていると思うんですけれども、一つは、直接どういった形になっているのかというのと、あともう一つは、他県の政策をみていると防災士を認定してからどういうふうにバックアップをしていくかということまで議論しているようですけれども、その辺は知事のお考えとしてどうでしょうか。
広瀬知事 防災士は3000人ということで計画をしています。その中には県職員もできるだけ防災士の資格を取れということではっぱをかけていますけれども、まだまだ思うようには進んでないという状況ですから、引き続き、目標に向かって努力をしなければいけない、加速しなければいけないと思っているところです。
それから、この防災士が地域と一緒になって防災・減災対策をしっかり取れるようにしておくことが大事なので、そのためにはスキルアップや連携体制を作るとか、いろんなアフターケアが大事だと思います。これも大いにやっていこうと思っています。そのことも7ページの下に書いてありますのでそういう形で取り組みます。
記者 子育ての中の新たな支援制度の実施は見たところこれまでの支援ということで、今かなり各分野に広がっていると思うですが、イメージとしてはどういったところをケアしてあげるような制度ができたらと思っていますか。
広瀬知事 一つは経済的な負担のところはかなりできてきたかなと、それから、孤立感を防いで社会みんなが応援するんだという意味で、最後の砦として「いつでも子育てほっとライン」というのも良かったかなと思っています。今度は保育園と幼稚園の一体化等々を進めながら、4月には待機児童がいないんだけれども10月頃になると待機児童が出て来るというようなこともありますから、もっと効率的にお子さんを預かれるような体制ができるといいなというようなことも議論しています。そういうワークライフバランスが取れるような体制づくりというようなことが大事になってくるのかなと思っています。後ほど担当課長からいろいろご説明があると思いますから何でも聞いてください。
県政推進指針はこういうふうに決めていますけれども、これからまだ世の中は実際に予算を決めるまでには変わってくると思いますから、どんどん中身もより充実して、かつ具体的なものになっていくと、これからの作業が大変だと思いますけれども。その間にいろんな人の意見も聞きながらやっていくことになるだろうと思います。
記者 知事会議関係で、オスプレイの関係です。森本防衛大臣が先週オスプレイの本格的な運用について、訓練の移転なども含めて全国知事会の場で説明したいという話をしたみたいですけれども、これについていかがですか。また、九州地方知事会議でオスプレイについて話をするかどうかということ、あと、森本大臣のそういう考え方について何か考えがあればお聞かせいただきたいのです。
広瀬知事 政府主催の全国知事会も予定されると思いますし、その時に話をしたいということになるのではないかと思いますから。それはそれで1回聞いてからということになるだろうと思います。
オスプレイについては、九州地方知事会は沖縄県知事さんも入っているし、山口県知事さんも入っているので、いろんな議論が行われることになるだろうと思います。いずれにしましても、国の説明をよく聞いてからということになるだろうと思います。
記者 再来年の大河ドラマの題材に黒田官兵衛が決まったんですが、まだ再来年のことなんですけれども、他県では観光につなげる事業をしたり、交通網を整備したりといった話もあります。アイデア段階として何かありますか。
広瀬知事 まだ先とはいえ、再来年というのは、こういうテーマについてはそんなに先だとは思っていません。本当に軍師黒田官兵衛というので良かったなあと思っています。良かったという意味は、一つは何と言っても官兵衛が城を築いた中津を中心に、大分県の認知度を高めることにつながるのではないかと思っているところでして、そういう意味では、ぜひいろんな機会を作って官兵衛と共に大分を売り込んでいきたいと思っています。特に具体的なところまではないんですけれども、このチャンスはしっかり活かしたいと思っています。
記者 ロケは大分でやるかというのはまだ決まっていないんですか。
広瀬知事 全然決まってないと思います。だから、せっかく軍師黒田官兵衛になるんだから、ロケもそうですし、やっぱり中津がちゃんと話に出てこないとね。
幹事社 その他ありませんか。それでは終わります。
広瀬知事 ありがとうございます。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。
[記録作成:企画振興部広報広聴課]