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平成24年11月19日知事定例会見

印刷ページの表示 ページ番号:0000264698 更新日:2012年11月22日更新

 
平成24年11月19日(月)13時30分~
場所:第一応接室

幹事社 よろしくお願いします。

ひとり親家庭等医療費助成事業の制度改正について

広瀬知事 よろしくお願いします。それでは、私の方から何点か申し上げます。
 ひとり親家庭の医療費につきまして助成制度がありますが、これまでは償還払いで、一度払ってもらって後からお払いしていましたけれども、今年度予算で現物支給ということになりました。
 これがいよいよ12月の診療分から全市町村で実施されることになりました。システムの作り替え等々でご苦労があったと思いますけれども、医師会等のご協力をいただきまして、いよいよ動き出すことになったところです。
 これまでは償還払いで支援をしていたわけですけれども、ひとり親家庭ということになりますと親御さんが仕事をしており、償還払いのための手続きが大変負担になるというような話もありました。そういうこともあり、これから現物支給対応を致します。
 現物支給になり、親御さんには1回500円の自己負担をお願いしますが、ただしこれも月2000円までとなっています。それから入院の時には14日までの自己負担をお願いいたします。一部自己負担金が導入されますけれども、ひとり親家庭の皆さん方のご要望を受けて、いよいよ動き出すことになりました。
ひとり親家庭等医療費助成事業の制度改正について [PDFファイル/142KB]

飲酒運転根絶キャンペーンの実施及び県民大会の開催について

広瀬知事 それから、年末年始にかけてお酒を飲む機会が多くなりますけれども、飲酒運転根絶キャンペーンを今年もやることになっています。11月20日から来年1月4日までの間、「しない、させない、飲酒運転」をスローガンに行いたいと思っています。初日の11月20日1時15分から、県庁の正庁ホールにおきまして「大分県飲酒運転根絶県民大会」を開催することにしています。
 飲酒運転の状況ですけれども、平成19年7月に「飲酒運転根絶に関する条例」が施行されまして、県、県民、事業者が一体となって根絶の運動を進めているところです。例えば、今年10月末までの飲酒運転による事故件数は46件でして、去年の39件に比べると少し増えています。それから、まことに残念なことですけれども、飲酒運転に起因する死亡事故がこれまでに1件発生するというようなことがあり、さらに根絶するための努力を続けたいと考えています。
 飲酒運転のない、安全・安心な県民生活をこのキャンペーン等によりまして、ぜひ実現していきたいと思っています。
飲酒運転根絶キャンペーンの実施及び県民大会の開催について [PDFファイル/522KB]

大分県地域結集型研究開発プログラム最終事業報告会の開催について

知事会見1広瀬知事 それから、大分県地域結集型研究開発プログラムというのがあります。大分大学工学部の榎園教授が電磁力の基礎研究をやっておりまして、それをうまく活用すると非常に省電力かつ小型のモーターができるのではないかということで、産学官で平成20年1月から研究を進めてまいりました。
 これまで、レアアースフリーの高効率モータの開発、あるいは産業ロボット用モータの大幅な小型化、あるいはまた、電磁力応用技術に関する評価・解析技術の開発も進んだというようなことを踏まえまして、11月27日に最終事業報告会を行うことにしています。
 我が国の電力使用量の55%がモータだということですから、これが少しでも省電力になれば、あるいは効率的になれば、随分、電力使用量が節約されることにもなります。また、レアアースフリーというのも大変大事な技術ではないかと思っています。そういう成果が出ましたので報告会を行うということです。
大分県地域結集型研究開発プログラム最終事業報告会の開催について [PDFファイル/1.24MB]

大分県水害対策会議の被災市町における開催について

広瀬知事 それから、夏の集中豪雨による水害対策は、関係するところも大変に多いということで、大分県水害対策会議を設けて対応しているところです。その一環として、7月31日と8月1日に現地に出掛けて、被災地の市や町と復旧・復興対策協議を行い、そういうことを踏まえ、「復旧・復興推進計画」を作りました。その進捗状況を毎月フォローアップしていますけれども、今月28日に第2回になりますが、現地で対策会議を開催することになりました。これまでの進捗や、その中でいろいろ問題があればということで市や町からお話を伺うことにしています。
大分県水害対策会議の被災市町における開催について [PDFファイル/79KB]

ヒューマンフェスタ2012おおいたの開催について

広瀬知事 それから、12月4日から10日までは国連の「世界人権宣言」を記念して、「人権週間」です。その一環としまして、11月30日と12月1日にメイン行事として、iichiko総合文化センターで「ヒューマンフェスタ2012inおおいた」を開催します。啓発活動をさらに推進していきたいというものです。
 この時には、数学者で大道芸人のピーター・フランクルさんを招いて、講演会等も行いたいと思っています。私からは以上です。
ヒューマンフェスタ2012おおいたの開催について [PDFファイル/1.7MB]

幹事社 ありがとうございました。発表項目で何かご質問がありますか。
記者 ひとり親の医療費助成の関係です。12月から導入され、ひとり親の家庭への支援としてどのような効果があるかというと、手続き上の負担が軽減されるということなんですけれども、一部自己負担金の分について負担するということでよろしいんでしょうか。

広瀬知事 これは、他の医療費助成についても自己負担をお願いしているということもあります。現物支給でやるならば、それとのバランスもあり、自己負担を一部お願いをせざるを得ませんということでいろいろ打診もしたんです。1回あたり500円で月4回の2000円までという限定もあるわけですし、それもやむを得ない、むしろ現物支給の方がいい、というお話がありましたから、今度そういうことにしたわけです。
 親御さんにはそうやって負担をしてもらい、お子さんはこれまでどおり負担なしということになります。

幹事社 それでは、発表項目以外で私から2点ほどお伺いします。
 大分県が「おんせん県」の商標登録を申請したということで、群馬県などからとまどいの声も聞かれています。まずそれについて、申請の経緯と今後の対応について聞かせてください。
 もう一点、トリニータが昨日勝ちまして、プレーオフ決勝に臨みます。勝てばJ1昇格ということです。今年は3億円寄附という異例の形で昇格を目指すことになっていますが、そのことについてお聞かせください。

広瀬知事 まず、「日本一のおんせん県おおいた♨味力も満載」という大分県の新しい観光キャンペーンの標語ですけれども、大分県は天然自然もいいですし、温泉も各地にありますよ、天然自然がいいから食べ物も山海の幸が堪能できますよ、ということでいろいろと言っていたんですけれども、これまでなかなかPRとして刺さらないというところがありました。
 今度は思い切って、「日本一のおんせん県おおいた♨味力も満載」ということで、少しインパクトのある標語にしてみようということで行ったわけです。このことについては、これから大分県の売り込みの標語として広げて行きたいという気持ちもあるものですから、商標権の登録をしておいた方がいいだろうということで登録をしたところです。
 これまで、温泉県ということで売り込んできたところのご心配もあるかもしれませんけれども、これはキャンペーンの言葉ですから、他の所でぜひ使いたいということであれば我々はそれを限定するつもりは全くありませんので、ぜひ一緒に売り込んでいけたらいいなと思っています。

記者 そういう戸惑いの声が起きるかもしれないというのは、当時は想定はされていたわけですか。

広瀬知事 あるかもしれないと思いました。しかし、そういうことが一つのPRの味じゃないかなと思っています。どんどん反発が出たら面白いかなと思っています。

記者 反発が出ることで、それが広まって行けばということでしょうか。

広瀬知事 結構です。

広瀬知事 トリニータの方は、恐ろしくて、私はあの試合のテレビは観ませんでした。そんな祈るような気持ちで関心を持っていましたけれども、何とかまず1勝ということでホッとしているところです。
 お話がありましたけれども、ここまで来れたのも県民やサポーターの皆さんの物心両面にわたる熱い支援、それに呼応する形で経済界も応じていただいたということで、そこまでならばということで行政も県・市町村一緒になって支援をすることになったわけです。そういう皆さんのサポートのおかげでございまして、まずは1勝をあげて良かったと思っています。あと1勝ということですから、これもぜひ勝って、いい結果が出ればと切に願っているところです。

記者 衆議院解散の件でお聞きしますが、大分1区に維新の会が正式に擁立するということで、あらためて、どういった所見をお持ちかをご発言いただければ。

広瀬知事 解散の時に申し上げましたけれども、とにかく内外の情勢は予断を許さない状況になっていると思います。したがって、決断し、実行ができるような政治の枠組を作っておくことが大変大事じゃないかと思っています。きっと国民の皆さんもそんな思いが強いのではないでしょうか。そんな思いで政治の選択が行われるのではないかと思います。今度の選挙はそういう基本的な政治の基本の枠組を作るということが非常に大事なことじゃないかと思っています。内外の課題については、皆さん痛いように感じておられるのではないかと思いますけれども、そういうことを決断と実行できるような枠組が大変大事じゃないかと思います。

記者 関連してですが、九州広域行政機構について、解散の時にコメントを発表していただいたんですけれども、改めて、これまでの政府の取り組みに対してどういった感想をお持ちですか。

知事会見2広瀬知事 いろいろ申し上げたいことはあるんですけれども、我々が提案した九州広域行政機構の枠組を踏まえて、政府内で調整の努力をしていただき、そして、事の成り行きを非常に心配しておられた市町村にもできる限りの説得をしてもらい、もちろん我々もやったつもりですけれども。そして、民主党の議を経て何とかギリギリ閣議決定をしたということです。
 今頃閣議決定をしてもという議論もあるかもしれませんけれども、とにかく、少しでも前に進めておくことが大事ではないかなと思いまして、そこまでもってきてもらったということは、政府与党の努力を私は多としたいと思っています。
 これからまた、まだまだ市町村の皆さんの心配も多いようですから、我々自身もそういったところの説得等も含めながらやっていくのかなと思っていますけれども。

記者 次期政権がどうなるか形がわからないということですが、当面は。

広瀬知事 次期政権がどうなるかわからないんだけれども、基本的に分権改革を進めていかなければいけないということについては、皆さん思いは同じではないかなと思っています。そういう意味で、これからできるであろう枠組の中で、これまでの議論の成果を踏まえて、また議論を進めていただければと思っています。

記者 これから公約的にどういった政策を盛り込んでほしいか、何かお考えありましたら。

広瀬知事 争点ということになるかもしれません。いろいろあると思いますけれども、一つは国の行くべき方向として考えなければならない大きな課題として、外交問題があると思います。アメリカとの関係をどういうふうにやっていくのか、日米の関係を基軸にしてということで基本的には皆さんが言っていいますが、どういう形でそれを実践していくのか。それから、中国韓国との関係も大変に波風が立っているわけですから、そこをどうしていくのか。それから、TPPの問題等、TPPに限りませんけれども、これだけ世の中がグローバル化している中で、いろんな国との経済連携みたいなものをうまくやっていかなければいけないと思いますので、そのあたりをどうするか。
それから内政面では、夏以来ずっと景気が悪くなっていき、雇用の状況も心配です。したがって、景気・雇用対策、そういう中で災害に強い国土づくりといったことも大事になってくると思います。持続可能な社会保障をどう作るかというのは宿題になっているわけですから、これも非常に多くの国民が期待をしているところではないかと思います。それから、そうは言いながら、財政再建だとか、国と地方の関係だとか、そういったことについてもしっかりと議論をしてもらいたいと思います。いろいろとこれまでの3年間で課題が鮮明になってきたと思いますから、そのあたりをしっかりと各党とも選挙戦の中で考えを明らかにしていただくことが大事だと思います。
 なお、その時に実現可能性ということもぜひ考えておいてもらわないと困ります。この3年間、国民の皆さんが大変に苦労したところがあるわけですから、その実現可能性を踏まえて、今のような諸課題についてどう対応するかということをぜひ議論していただきたいと思います。各党とも、もちろんそのつもりでやっていただけるでしょうけれども、期待をしています。

記者
 選挙の関連です。そういう中で政党が14とか15とか非常に数が多くなって、なかなか政策も見極めるのが難しいという状況です。こういう今の多党化というか、いろいろと政策とか政治によって分かれている状況については、どういうふうに思いますか。

広瀬知事 本当にいろんな課題が積み残しとして出てきちゃったわけです。だから、いろんな政党が出てきて、そのことについて各党がそれぞれ自分はこうするということを言っているという状況だろうと思います。これまでの政治の枠組を決める時には、しっかり二大政党の下で議論をしながらやっていこうということでした。ところが、その二大政党がそういう政策をしっかり糾合して訴える力がなかったことが、これだけのいろんな政党が出てきた背景にあるのかなという気もします。そのあたりを国民の皆さんがどう判断して選択をするかということだと思います。考えてみると、あまりバラバラだと決断と実行というところがなかなか難しいなというような面もあるし、国民の選択としても悩ましいところだろうと思います。

記者
 倒産したさとうベネックについてですが、先日、債権者が社長を刑事告発したということです。今回、救済ファンドから売却を受けて、わずか半年でこういう事態に至ったということです。企業再生ファンドについてはもちろん役割は大きなものがあると思いますが、負の側面が出たのかなと見えますが、どのようなお考えをお持ちですか。

広瀬知事 このケースとしては、司法の場に議論が持ち込まれてどうなるかわかりませんけれども、そういうことなので直接のコメントは避けなければいけないと思いますけれども。
 お話のようにこれだけ厳しい状況ですから、いろんな形で企業の再生を図っていこうと、ある程度いろんな手段を設けてみることは、こういう時はやむを得ないというか、大事なことじゃないかと思います。制度の趣旨に沿って、しっかり再建に取り組むことが大事なので、制度を悪用するようなことがあってはいけないということは、あらゆる制度について言えることではないかと思っています。
 こういうことが起こるから再生ファンドのそのものがおかしいという考え方もあるかもしれないけれども、しかし、いろんな手を考えて、とにかく再生ができるようにやっていくということも、これまで模索をしてきたところなので、その制度そのものがおかしいということになるのかどうかということですけれども、もう少し議論をしてみなければいけないかなと思っています。そういう意味でも、今度の問題の成り行きをよく見ておきたいと思っています。

記者 
トリニータの話ですけれども、プレーオフの決勝は知事は見に行かれたりとか、自宅で見たりとか、どこかで見たりとかそういう予定はありますか。  

広瀬知事 実は、怖いから行くというのではないんですけれども、たまたま、21日、22日、23日と、香港に大分のキャンペーンに出掛けるものですから、見ることはできないのではないかな。帰って来て朗報を聞くということかなと思っています。

記者 わかりました。帰って来た時に、朗報が待っているような状況を期待してというところですね。

広瀬知事 大変、消極的で恐縮ですけれども、応援に行かない方がどうもいいのかなと。

記者 いずれにしろ、次の試合が最後になるわけです。結果いかんにしろ、来期に向けた体制については今回の結果を踏まえてというところで、青野社長の継続なども含めて、何か考えがあったりされますか。

広瀬知事 今はとにかく何しろ勝っていただいて、悲願を叶えるということしか考えていません。

記者 わかりました。

広瀬知事 トリニータも、会社も、チームもあげて、そのことしかないと思います。それを我々は真剣に応援したいと思っています。

幹事社 では、少し早いようですが、これで終わります。ありがとうございました。

広瀬知事 ありがとうございました。

※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。
[記録作成:企画振興部広報広聴課]

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