
令和4年9月20日知事定例会見
動画は「おんせん県おおいた!ちゃんねる」へ
日時:令和4年9月20日(火曜日)13時30分~
場所:第一応接室
新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について
今朝、新型コロナウイルスの感染防止と社会経済再活性化についての本部会議を開催しました。そこで決定した事項についてご説明します。
本日の県内の新規感染者数は294名ということで、8月24日から28日間連続で、前の週の同じ曜日を下回っており、随分と落ち着いてきたと認識しています。心配された病床使用率も、昨日は39.8%と、50%を超えて60%に近づいていた頃もありましたが、随分落ち着いてきました。ここまで何とかこれたのは、医療関係者のご尽力はもちろん、県民の皆さんのご協力のおかげだと思います。心から改めて感謝を申し上げたいと思います。
全数届出の見直しと「健康フォローアップセンター」の設置についてご説明します。
今月上旬、国は、ウィズコロナに向けた新たな段階に移行するという考え方を示し、全国一律での全数届出の見直しを決定したところです。県は早急に、この決定について医療関係者等とも相談しながら検討しましたが、やはり、心配されるのは、届出対象外となる重症化リスクの低い方が、体調悪化した場合の対応です。このため新たに設ける「健康フォローアップセンター」に、以下のような大分県独自の機能も追加して、そこをカバーします。
感染が疑われる方は、診療・検査医療機関に受診いただき、重症化リスクの高い陽性者、(65歳以上の方、65歳未満の方のうち入院を要する方、基礎疾患等があり投薬等が必要な方、それから妊婦)については、陽性が確認されたら今までどおり発生届を出していただきます。保健所から健康観察や相談、入院調整ができるように、今までどおりのフォローをします。そして、それ以外の65歳未満の方のうち、入院の必要のない方、基礎疾患等があるが投薬等は不要な方が、症状が悪化したときに相談するために開設したのが「健康フォローアップセンター」です。
重症化リスクの高い陽性者はこれまでどおり支援を行います。そして上記以外の陽性者は、陽性が確認されたら病院で診断結果等連絡票をもらいます。そこに掲載されているQRコードから、登録フォームに必要事項を入力すると、その情報が「健康フォローアップセンター」に登録されます。そこからスマホによる健康観察等を行い、症状が悪化した場合は24時間対応で相談に応じるようにしました。登録は同じように自己検査を受けて陽性だった人は自己検査陽性者登録センターに登録すると「健康フォローアップセンター」からメールが来て、同じく健康観察等の必要事項を毎日入力すると、健康観察・相談が24時間いつでも可能となります。
さらに、これまで陽性者登録センターの対象は12歳から39歳まででしたが、発生届出対象外の年齢と同じように、64歳までとしたいと思います。万が一症状が悪化した時には、この健康フォローアップセンターがすぐ動けるということです。
登録されたデータについては、 陽性者の年代別に人数を報告することになっています。こういう形で国のやり方を大分県独自の方法で補強しながら、現場のお医者さんや保健所の協力のもと、9月26日から実施しようと思っています。それから2番目にワクチン接種のお願いです。新たに接種することに決まったオミクロン株対応ワクチンとは、従来株とオミクロン株に対応した2価ワクチンで、現在接種を進めている従来型ワクチンを上回る重症化予防効果や感染予防効果等々があるということで、今週から県内にも供給されることになりました。来週以降、準備の整った市町村から順次接種が開始されます。
2回目接種を済ませた12歳以上の方すべての方が対象ですが、まずは60歳以上や基礎疾患のある方、医療従事者など4回目接種の対象者のうち、未接種の方に優先的に接種を行います。その後10月中頃から、それ以外の60歳未満の方々などに拡大していくということで、順次、優先順位を広げていきます。すでに3回目、4回目接種券をお持ちの方は、そのまま使用できます。また接種券のない方にも市町村から順次送付されますので、速やかに予約と接種をお願いします。
そして変わらず大事なことは、基礎的な感染対策です。こまめな換気、屋内でのマスク着用、手洗い、3密の回避といった基本的な感染対策の徹底は引き続きお願いします。
新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について [PDFファイル/16KB]
新規感染者の全数届出見直し後のフロー図 [PDFファイル/24KB]
新型コロナウイルス感染症と診断された方へ [PDFファイル/470KB]
令和4年台風第14号について
本日の部長会議で、18日、19日の台風第14号に関する情報交換をいたしました。
豪雨、強い風があり、避難世帯が最大で3,334世帯、人数にして5,349人が避難をされました。今現在、避難者はおりません。皆さん、お家に帰られたと聞いています。それから残念ながら重軽傷者が9名ございました。道路等の施設、社会公共施設、農林水産物の被害状況については調査中ですが、今の時点でわかっているもので、道路は倒木等により至る所で寸断されています。
令和2年の7月豪雨で湯平、花合野川沿線の被災がありましたが、旧湯平小学校の前の道が、ちょうど工事中だったのですが、残念ながら60メートルにわたって流されています。少し時間がかかるかもしれませんが、大急ぎで復旧しなければいけないと思っています。
それから、農林水産関係の調査をしています。かつての風倒木被害みたいなものは、今のところ見当たらないということです。それから農業の方も詳細を調べています。ちょうど果物が収穫期を迎えており、急いで採ったのもあります。日田の梨も心配されたほどは風が吹かなかったので、何とか助かったという話もあります。それから魚の養殖です。蒲江のブリ養殖地帯ですが、入津湾に養殖ブリの筏を避難していたのですが、大量に死んでいるということがありまして、今、被害の状況、それから原因等を大至急調べているところです。
台風第14号については引き続き状況を調査しながら適宜発表していきたいと思います。
令和4年台風第14号に関する災害情報について(第8報) [PDFファイル/391KB]
東アジア文化都市2022大分県について((1)TAOの丘 DRUM TAOスペシャルコラボライブ)
いよいよ大事な行事が本格的に行われることになりました。10月22日、23日の2日間、竹田市久住の天空の展望公園「野外劇場TAOの丘」において、TAO、中国、韓国のアーティストの共演が行われることになっています。
DRUM TAOの他に、中国から二胡演奏の第一人者で、世界的なアーティストの「許可(シュイ・クゥ)」さんや、同じく中国の伝統的な楽器を演奏する「中国華楽団」のほか、韓国、新羅時代の楽隊を現代に再現した慶州市立「新羅鼓吹隊」が演奏することになっています。DRUM TAOとあわせて、なかなか面白い共演になるのではないかと思っています。
会場では、キッチンカーによる食事や地元農産物の販売、アーティストによるワークショップが体験できるマルシェも開催されます。参加は無料ですが、専用ホームページからの事前の申し込みが必要です。
DRUM TAOスペシャルコラボライブ [PDFファイル/1.05MB]
DRUM TAO日中韓交流フェスティバル [PDFファイル/919KB]
東アジア文化都市2022大分県について((2)パラアートOITA)
10月3日から30日までの約1ヶ月間、大分県立美術館1階のアトリウムで、東アジア文化都市2022大分県の関連企画として「パラアートOITA」を開催します。
大分県をはじめ、中国の温州市、済南市、韓国の慶州市の各開催都市から、障がいのある方が制作したアート作品40点を一堂に集めて展示します。
中国、韓国、日本。共通のアートといえば書画になると思います。そういったものがたくさん来ると思いますので、ぜひお楽しみいただきたいと思います。
東アジア文化都市2022大分県「パラアートOITA」について [PDFファイル/18KB]
東アジア文化都市2022大分県について((3)関連イベント)
東アジア文化都市2022大分県ですが、まだいろいろあります。今月、玖珠の久留島武彦記念館で、中津市耶馬溪の窯で作られた耶馬高麗焼や日韓の現代陶芸作家の作品を集めた「海峡をつなぐ現代日韓陶芸展」が開催されています。大変、立派なアーティストの作品があるということです。
10月も、姫島島外での公演は30年ぶりになります「姫島きつね踊り」、「庄内子供神楽」、「津久見扇子踊り」等の行事があります。これもお楽しみいただけるかと思います。一覧表をお配りしていますので参考にしていただければと思います。
令和4年「秋の全国交通安全運動」の実施について
9月21日から30日までの10日間、「秋の全国交通安全運動」を実施します。
県内の交通事故発生状況は、死者数は今のところ昨年と同数の22名です。事故件数と負傷者数は、昨年に比べてやや増加という状況です。また、亡くなった方の特徴を見ますと、高齢者が半数以上を占め、道路横断中の歩行者が約3割を占めています。高齢者と道路横断中の歩行者が死亡事故の件数としては多くなっていますので、十分に気をつけていただきたいです。
そこで今回の運動では、「子供と高齢者を初めとする歩行者の安全確保」など3つの重点を掲げて啓発に取り組みます。
9月21日は、午前8時から正庁ホールで開始式を行います。開始式では、今般、県で製作した横断歩道マナーアップ動画を紹介した後、大分トリニータの選手からお寄せいただいた交通安全ビデオメッセージを披露します。その後、トリニータを代表して会場にお招きしたニータンに、「思いやりを持った行動で事故防止に努めて欲しい」という願いを込め、「重い槍」を伝達します。
横断歩道での車の停止率が全国で一番高いのは長野県だそうで、長野県といえば戦国武将真田幸村ということになりますが、真田幸村は十文字槍という普通の槍よりも相当重い槍を持って戦に出かけたということです。そこで真田幸村の重い槍にちなんで、思いやりのある交通マナーをということでお願いをするということです。
歩行者もドライバーもそんな気持ちでぜひ思いやりのある交通マナーに気をつけていただきたいということです。
栗原心平さんのかぼすクッキングスクールin大分について
テレビ番組などでも活躍されています、人気料理家の栗原心平さんによる、「かぼすクッキングスクールin大分」を9月24日、10時から12時まで、大分市の「お部屋ラボ祝祭の広場」で開催します。
栗原心平さんには3年前から、かぼすを使った料理コンテストの特別審査員を務めていただくなど、かぼすのPRに大変協力をしていただいています。
今年は、実際に大分までお越しいただいて、かぼすを使った3種類のオリジナルメニューを、ステージ上で調理をしていただき、そして作り方を分かりやすく説明していただくことになっています。
公開料理教室は定員100名ですが、大人気でして、もう満席です。しかし、多くの方に見ていただけるように会場の大型スクリーンで調理の様子をお届けする予定です。他ではかぼす料理の解説は見られないと思いますので、ぜひご覧いただければと思います。
キッチンカーが出店し、かぼす料理の試食・購入ができる「かぼすマルシェ」も開催されますので、お楽しみを願いたいところです。
栗原心平さんのかぼす Cooking School in大分 [PDFファイル/553KB]
令和4年度大分県企業局「水のデザイン展」の作品募集について
企業局は、豊かな大分県の水を使って電力や、工業用水の供給をしています。その企業局の活動を皆さんにご理解いただこうということで、「水のデザイン展」を開催し作品を募集します。
9月26日から11月24日までを募集期間とし、応募作品は共催いただいている大分県立美術館での展示を予定しています。
作品は、手書きもしくはデジタルにより、二つのテーマがあり、一つは「形のない水をカタチにするなら」、もう一つは「水に触れたその瞬間」のいずれかのテーマに沿って制作して応募していただくということです。
最優秀賞は、各部門1名で、賞状と商品券3万円分、優秀賞は、各部門2名で、1万円ということです。
私からは以上です。
令和4年度大分県企業局「水のデザイン展」の作品募集について [PDFファイル/11KB]
幹事社 冒頭で新型コロナの全数届出見直しにあたって、県独自の対応をご説明いただきましたが、知事が当初の懸念を払拭できると判断された一番のポイントを教えてください。
広瀬知事 感染が疑われる方は、受診をする場合もあれば、自己検査する場合もあります。その皆さんが、保健所なり健康フォローアップセンターに登録ができて、健康観察をすることができ、病状が急変すれば、しかるべき対応をとることができるということで、お医者さんも含めて我々が心配していたところが解消できるということで、この補強をしてぜひやっていきたいと思います。
記者 仕組み自体は任意だと思いますが、どの程度の方の登録を考えられているのか、どう協力を求めているかを教えてください。
広瀬知事 今、ほとんどが診療・検査医療機関での受診をしておられる方です。自己検査で陽性になったからといって登録している方の人数は多くないです。これから、こういう形で病院を通じて診断結果等連絡票を渡され、簡便に登録できる方法ができますと、ほとんどこちらに入って来るだろうと思いますので、ほとんどの方が登録をすることになるのではないかと思います。
記者 健康フォローアップセンターの人数の規模や管轄はどこかを教えてください。
藤内理事 常時8回線を用意して24時間対応することになっています。当然その8回線を運用するだけの人数で、昼間の時間帯が15人体制、夜間が10人体制と考えています。
記者 コールセンターの設置は県内に1ヶ所のみですか。
藤内理事 1ヶ所で、県内すべての地域の感染者のフォローを行う形になります。
広瀬知事 電話やメールでやりますので、1ヶ所で十分だと思います。
記者 ワクチンができて、感染者数も減ってきた今の状況で、全数把握を続けることに関して、知事はどのようにお考えですか。
広瀬知事 お医者さんの負担をできるだけ減らしながら、患者さんも安心して療養できるような体制がとれるならば、引き続き把握を続け、また万が一のときのために備えておくことも大事かなと思っています。
記者 ネットやメールでの登録方法がわからない場合はフォローすると書いていますが、電話すら億劫だという方までフォローするのは、呼びかけていくしかないという感じですか。
広瀬知事 一言状況を聞いて本当にこういう作業もできないというようであればこっちが聞きながらやるし、あるいはとりあえず仮登録しておくとか、いろいろなやり方があると思います。ただ、こちらからも登録へのご協力をお願いして、何か問合せがあればちゃんとフォローするという、信頼関係で行いたいと思います。
記者 健康フォローアップセンターを運営するにあたって、お医者さんをどう確保するかが一つの課題だと思うのですが、県の医師会、各市の医師会から調整をいただくという認識でいいのでしょうか。
藤内理事 健康フォローアップセンターに関しては、医師の配置は必ずしも必要はないので、今回は看護職が中心となって、この健康相談に対応するということになっています。
記者 台風の件で、激甚災害の指定を国に要請しますか。
広瀬知事 激甚災害は今のところ考えなくていいかなと思っているのですが、冒頭申し上げたように、調査中のところが多いので、もう少し様子をみる必要があります。今年は災害救助法で災害前の、あらかじめ避難所を設けたりする段階から国や県が応援するという仕組みがあり、そこは既存のやり方で応援をすることになっています。それ以降のものについては、今から調査をしながら決断することになると思います。
記者 湯平温泉がまたひどい被害を受け、県道の陥没や建物も被害を受けたりして、現場の方たちはすごく精神的にも、またかとまいっていると思います。今回、観光地も被害を受けているところがあるので、そのあたりの支援を、知事としてどう考えられていますか。
広瀬知事 湯平については、令和2年の災害があって、ようやく復興のための対策が始まっていた時なので、非常に精神的に打撃が大きいのではないかと私も心配しています。旅館街のえぐり取られたあたりは大型の土嚢を置いたりしていたわけです。そのあたりが流されたのですが、えぐり取られた所は左右えぐり取られるっていうことは今のところないのではないかということで被害の実態を詳しく調べないといけません。一番心配なのは、小学校の前の道が流されたということです。農業用水や発電用の水の取水場があの辺にあり、そのあたりのことも守りながら復興していかなければいけません。令和2年の時と同じ場所ですから、住民の皆さん方も非常にがっかりしているだろうと思います。住民の皆さんの気持ちが折れたら大変ですので、早急に実態を調べて復興計画を作って、住民の皆さんに説明をする必要があります。温泉街そのものについては、もう少し調べて、必要であれば応援の仕方も考えます。
記者 こちらの方でも報道させていただいていますが、県の職員の方が占有離脱物横領の罪で略式起訴され略式命令を受けているという事実が明らかになっています。この点についてまず知事の受け止めをお聞かせください。
広瀬知事 報道にあったようなことが事実としてあったのは私も承知をしています。財布を落とされた被害者の方には大変申し訳ないと思っていますし、県民の皆さんには県職員に対する信頼を裏切ってしまって恥ずかしい限りだと思っています。大変遺憾だと思います。今まさに、急いで事実関係を調べて行政機関として必要な手を打つことが重要で、その最中ですから、それが終われば、また発表させていただくことになると思います。
記者 現時点で詳しい説明を受けられていないのですが、事実は事実として、認定の部分についてだけでも説明すべきだとこちらは考えるのですが、知事としてどう受けとめますか。
広瀬知事 今私が申し上げたとおり、そういう事実がありましたということは申し上げるのですが、どういう経緯で、どうしたということについては、今調べるのとあわせて行政としての処分等の必要もあるので、もう少し待って欲しいということです。
記者 職員の方が逮捕された時とかは処分が決まってない段階でも、職員の所属や日頃の勤務態度をご説明いただくことがあるのですが、今回についてはそういった職員の方の情報についてもなかなかご説明いただけないんですが、それについては説明すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。
広瀬知事 事案によっては、すぐ説明しなければいけないが、今度のことについてはよく調査をしてから発表するということにならざるを得ないと考えています。
記者 来春の統一地方選への、知事の今のお考えを教えてください。
広瀬知事 熟慮中ですね。
記者 いつ頃明らかにしますか。
広瀬知事 できるだけ早く。別にゆっくりする必要もないと思っています。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。[記録作成:企画振興部広報広聴課]