
新年を迎えて 令和5年1月1日
明けましておめでとうございます。
皆様には、お健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
昨年は、長期化するコロナ禍や、エネルギー・原材料価格の高騰、急激な為替変動など、試練
の多い一年でした。本年も引き続き新型コロナ感染対策に万全を期しながら、併せてコロナ禍で
疲弊した社会経済の再活性化を忘れずに、明るく夢いっぱいの大分県創造に向けて全力で取り
組みます。
また、世の中が本格的に動き出そうとしている中、人と仕事の好循環で地域を活性化する
「大分県版地方創生」を加速前進させます。
「人」の分野では、子育て満足度、健康寿命、障がい者雇用率の3つの日本一を目指します。
また、昨年は県外からの移住者数が2年連続で過去最高を更新し、15年ぶりの転入超過(統計
史上最大)となりました。今年も更新できるよう、しっかりと取り組んでいきます。
「仕事」の分野では、農林水産業の成長産業化を急ぐとともに、創業支援や企業誘致を力強く
進め、商工会議所や商工会等と一緒になって、県内企業の活性化に取り組みます。さらに、おん
せん県おおいたの観光関係者の前向きな取組を強力に支援し、観光産業の復活に向け、一丸と
なって取り組みます。
さらに、経済活動・社会事業・行政サービスなど、さまざまな分野でDX(デジタルトランス
フォーメーション)を進めていきます。DXやデジタル変革と聞くと、「もう分からない」と
おっしゃる方がいますが、分からないことは県や市町村の窓口で遠慮なくお尋ねください。
職員が喜んでご説明いたします。
ドローン、アバターといった先端技術が、世の中の有り様までも変えようとしています。県で
は、この先端技術に果敢に挑戦しており、すでに多方面の地域課題の解決に活用され、その過程
で先端技術を中核とする新しいビジネスも生まれてきています。
そして宇宙。やはり宇宙はワクワクしますね。米国のヴァージン・オービット社と共に、大分
空港を水平型の人工衛星打ち上げ拠点、宇宙港(スペースポート)とする整備を進めています。
また、同じく米国のシエラ・スペース社とは、地球と宇宙ステーションの間で人や物を運ぶ宇宙
往還機(ドリームチェイサー)の着陸地点として、この大分宇宙港を利用する計画を進めていま
す。
いずれは、大分―ニューヨーク間を30分程度で行き来できるようになるかもしれません。
夢が膨らみます。
そして、大分宇宙港と西大分とを結ぶホーバークラフトの就航も見えてきました。
大分宇宙港を拠点に、大人にはビジネスの次なるフロンティアを、子どもたちにはその先の夢
を描いてもらいたいと思います。
新しい年も、引き続き「県民中心の県政」、県民と一体感をもって行政を行うことを忘れず、
大分県の明るい未来を切り開いていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和5年1月1日
大分県知事 広瀬 勝貞