本文
大分県の都市計画の方針では、地域の目指すべき将来像を明確にするために作成しています。
本県では、「大分県の都市計画の方針」を作成するにあたって、次のような視点
を設定します。
我が国では、これまでの「成長・拡大」をキーワードとする「都市化社会」から、「安定・成熟」の「都市型社会」への移行に伴い、より安全・安心で快適な生活空間としての都市の役割が重要視されています。
また、地域の個性の再獲得や広域的な交流、地球環境に対する配慮、都市としての美しさなど、多くの新しいテーマへの対応も求められています。
一方で、主に土地利用の規制や都市施設の整備等に関して、積年の課題とされているものもあります
「大分県の都市計画の方針」では、このような数々のテーマや課題について、地域の視点から改めて問い直し、都市地域の目指すべき将来像を明らかにします。
本県の都市計画区域は、合併前の旧市町単位で定められており、現在、広域都市計画区域はありません。
今後の人口減少や少子高齢化、これに伴う投資余力の減少などを考慮すると、より効率的な公共投資を行っていく必要性があります。
また、都市間の連携や交流を深めながら、地域としての魅力の向上や相互の都市機能補うことなどにより、定住人口の維持、交流人口の拡大等を図り、都市間競争や地域間競争に備えることも重要と思われます。
このため、広域的な視野に立った都市計画に関する諸計画の整合性が必要であり、隣接する市町が効率的なまちづくりを行ってけるよう、計画相互の一体性を確保しす。
県内の各都市は、地形や交流の歴史などから、その都市の成り立ちや形態も様々であり、この都市個性の多様性こそが本県の都市の特徴と言えます。
県土に広がる豊かな自然とその個性的な都市の特色を活かし、よりよい生活環境や都市活動の場を整えていくことで、都市は、今後とも一層の地域振興の資本としての役割を担っていかねばなりません。
このため、住民や県及び市町が都市づくりにおける目標を共有しながら、協働・連携を行っていくための役割分担の明確化を図り、さらに、今後の都市計画行政における「計画の相互支援と管理」を考え方の基本に据え、継続的な取り組みを行っていきます。