本文
現在、県内ではオミクロン株亜種BA.5への置き換わりが進んでおり、感染が急速に拡大しています。BA.5は、感染力が1.2倍ほど増していると言われていますが、その重症化リスクは変わらないとも言われています。県内でみても、7月12日~14日の3日間の感染者数は3,339名ですが、中等症の方はわずか6名で、残りの方は全て軽症若しくは無症状となっています。
ただし、軽症者であっても、発症後、高熱(39~40℃)が出る方もいます。高熱は長くても2~3日で下がります。慌てずに、市販の解熱剤等も利用し、静養をお願いします。併せて、高熱により脱水になりやすいので、水分補給には十分注意してください。
県内では、感染が急拡大しており、身近に感染者がいてもおかしくありません。今まで以上に、ご家庭での健康観察の徹底をお願いします。ご家族に一人でも具合の悪い方がいる場合は、家族全員、仕事や学校を休んでください。感染を拡げないために、ご理解・ご協力をお願いします。
これまで県内の保健所では、新型コロナウイルスへの感染が確認された方、全員に対して行動歴や接触歴等の聞き取り調査を実施しておりましたが、感染者の急増を受け、重症化リスクのある陽性者の方に可能な限り早く連絡を取ることや、医療機関や高齢者施設等のハイリスク施設への調査を優先させていただくことになりました。
このため、当面の間、保健所業務を下記のとおり重点化することといたしますので、ご了承願います。なお、この対応はオミクロン株に関する科学的知見に基づいて発出された国の通知に基づく措置です。
1 以下の(1)(2)(3)のいずれかに該当する方については,これまで通り,詳細な聞き取り調査を実施いたします。
(1)65歳以上の方
(2)40歳以上65歳未満の方のうち、重症化リスク因子を複数持つ者
※なお、重症化リスク因子は以下のような項目です。
ワクチン未接種(ワクチン接種が1回のみの者も含む)、
慢性閉塞性肺疾患、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、
慢性腎臓病、悪性腫瘍、肥満(BMI30 以上)、喫煙、
固形臓器移植後の免疫不全
(3)妊娠している方
2 上記の(1)(2)(3)のいずれにも該当しない方については、原則、自宅療養とし、自宅療養における留意点や周囲の濃厚接触者への対応などを記載したショートメール(SMS)を送付しますので,よく読んでいただき,対応をお願いします。本人が毎日の健康状態をスマホから入力することで、保健所が感染者の健康状態を把握する仕組みも構築しておりますので、是非ご活用ください。
同居家族で重症化リスクのある方には、無症状でもPCR検査の対象としていましたが、原則、有症状時の医療機関受診をお願いします。