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平成29年度の国語科授業改善の方向性

印刷用ページを表示する掲載日:2017年3月17日更新

平成29年度の国語科実践に向けて

1.これからの国語科の授業づくりの基本的な考え方

主体的・対話的で深い学びを促すために、以下の8点について注意し、単元構想と授業実践を行うことが大切です。

  1. 児童生徒が興味をもつ教材・題材
  2. 魅力的な課題の提示、児童生徒による課題の発見
  3. 学習の見通し、本時の目標(めあて)の明示
  4. 課題解決的な学習、既習事項を活用する学習
  5. 自分の考えを発表・交流する機会
  6. 「できた」「わかった」 実感
  7. 「できたこと」「わかったこと」の振り返り
  8. 日常生活、社会生活への広がり

→資料 「これからの国語科授業のために」[PDFファイル/236KB]

2.平成28年度の実践で見られる問題点

県内の国語科の実践において以下の問題点が見られました。この中には、数年来問題となっている点もあり、各地域や各学校で特に注意すべき点でもあります。

(1)主に言語活動に関すること

a.付けたい力を付けるのに適切な言語活動と言えないものがある。
  • ア.付けたい力と言語活動との領域のミスマッチが見られる単元(主に小学校)
  • イ.主たる学習活動の設定時間数の不足した単元(主に小学校)
    (例)共通教材で課題解決の練習をしたあとの個別の課題解決の時間が明らかに不足している。
  • ウ.言語活動の設定はあるが、課題解決のための手法が適切でない(主に中学校)
    (例)教員が本来行うべき指導や支援をせずに、ペア学習やグループ学習を行うことのみで、課題解決を図ろうとする。
b.教材の特性や活動の必然性を考慮しない言語活動がある。
  • ア.意図のない、場面ごとの詳細な読解の実施(小学校、中学校に共通)
    (例)ねらいをもたずに、場面ごとに詳細な読解を行い、教材文の内容理解に終始する授業が散見する。
  • イ.児童生徒の関心・意欲を引き出す観点から本当にその活動が必要なのかの吟味が必要(主に小学校)
  • ウ.児童生徒自身に気付かせることと教師が教えるべきことの整理が必要(主に中学校)
    (例)教師自身が既習事項と未習事項の整理をしておらず、単元の本来のねらいを精査していないために、すべての知識・技能を、学習の中で生徒自身に気付かせようとする。

(2)主に評価に関すること

  1. 付けたい力と言語活動との領域のミスマッチのため、評価規準が適正と言えない。
  2. 「C努力を要する状況」の児童生徒の見取りができにくい。
  3. 「C努力を要する状況」の児童生徒の見取りができにくいため、その子どもたちに対する指導・支援が未設定である授業が多い。
  4. 本時の評価規準が具体的でない
  • ア.評価の場面は時間で1、2箇所
  • イ.単元の評価規準→指導過程(指導計画)の評価規準→本時の評価規準が整合していない。また、本時の評価規準、評価の方法や場面が、具体的でない。

→資料 平成28年度の実践の問題点[PDFファイル/162KB]
→資料 「評価規準/方法の基本的な考え方」[PDFファイル/142KB]

3.平成29年度の国語科授業改善の方向性

新しい学習指導要領を鑑み、平成28年度の国語科の授業を振り返り、平成29年度の国語科の授業改善の方向性を以下に示します。

(1)適切な言語活動の設定とその充実(下位項目については、各地域で重点を決めること)

  1. 付けたい力を付けるにふさわしい言語活動であるか
  2. 多様な図書資料等が有効に活用されているか
  3. 既習事項(または知識・技能)を活用する言語活動であるか
  4. 3のために知識・技能の確実な定着を図っているか
  5. 児童生徒の興味関心を喚起する言語活動であるか
  6. 発表や交流活動を設定した言語活動であるか

(2)児童生徒の主体的な学びを促す「めあて」等の設定、指導に生かすことができる「より具体的な評価規準」の設定(下位項目については、各地域で重点を決めること)

  1. 適切な「めあて」「課題」「まとめ」「振り返り」の設定があるか
  2. 指導事項・指導領域・評価の焦点化が見られるか
  3. 単元・指導過程・本時の評価規準に整合性があるか
  4. 「おおむね満足できる」状況が具体的に想定され、それを判断する場面や方法は適切であるか
  5. 「C 努力を要する状況」の児童生徒への指導や支援は行われているか、またその方法(手段)は、有効であるか

→資料 「平成29年度の国語科の方向性」[PDFファイル/241KB]

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