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平成29年度第4回学力向上支援教員等協議会報告

印刷用ページを表示する掲載日:2018年2月2日更新

平成30年1月23日、コンパルホール(大分市)において、平成29年度第4回学力向上支援教員等協議会を実施しましたので報告します。

目的

小学校及び中学校学力向上対策支援事業に採択された市町村教育委員会担当者、学力向上支援教員及び習熟度別指導推進教員並びに指導教諭が、本事業の取組状況や成果と課題について情報交換することにより、円滑な事業推進を図るとともに、児童生徒の学力向上に役立てる。

内容

 

1 開会行事(13:30~13:45)

 挨拶 大分県教育庁 義務教育課長 米持 武彦

○大学入試センター試験【地理Bの問題 問4】 から

  この問題はスカンジナビア半島の地理を知っていれば解ける問題である。これまでは、はっきりと知らなければ解けない問題が出題されていたが、この問題は知っている知識を使って最適解を導く問題である。これからは、これまで出会ったことのない問題を、知っている知識を使って考える力も求められる。

○大分県立豊府中学校の入試問題

  思考力、判断力、表現力を中心とした問題になっている。決して難解な問題ではない。

○卒業という時期をどう捉えるか

  卒業の時期の在り方を見直すことが必要である。式や歌の練習も必要ではあるが、小学校であれば6年間、中学校であれば3年間の教育課程の内容を子どもたちにきちんと伝えられたのか。卒業式の前日までできないことができるようになる指導を行うことも大切である。

○新大分スタンダードについて

 ・「めあて」「課題」「まとめ」「振り返り」を毎時間位置づけなければならないのか、アクティブラーニングの授業を毎時間行わなければいけないのかといった質問を受けるが、それは違う。単元、題材、まとまりの中でどこを強調するか、どこを大事にするかということを考えることが重要である。

 ・「めあて」が数時間続くことも考えられる。毎時間の「振り返り」もあるが、小単元レベルでしっかり振り返ることも必要である。この2つは区別する必要がある。

 ・「めあて」「課題」「まとめ」「振り返り」は授業構成の視点であり、子どもたちにしっかり力をつける意味では、形式的に捉えるべきではない。

 ・新大分スタンダードに縛られて授業が窮屈であるという意見があるがそれは違う。新大分スタンダードでない授業がどういった授業になるか考えてもらいたい。

   「めあて」のない授業  ⇒ 見通しのない授業
   「振り返り」のない授業 ⇒ 押さえのない授業
    事実だけ羅列された板書 板書を構造的に書かない授業
      ⇒ 子どもにきちんとした理解を伝えられない授業

    習熟の程度の応じた指導をしない授業 
      ⇒ おいてけぼりをつくる授業

    講義式でいつも子どもに知識を注入する授業
      ⇒ ときには必要ではあるが、冷たい授業。何も残らない授業

 ※新大分スタンダードでない授業は授業ではない。本当にいい授業を突き詰めていくと新大分スタンダードになる。

2 グループ協議・全体発表(13:45~16:00)

<内容> 今年度の取組の成果と課題、課題に対する改善策について

※以下は、全体発表8グループの報告内容

(1)学力向上支援教員(小学校・国語)

 ○年3回の公開授業。ICTを使った授業。思考ツールを使った授業。焦点を当てた授業に取り組むことができた。

 ○「書く力」つける取り組みを年間を通じて指導できた。
   ・書き方のパターン化
   ・「はじめ」「中」「終わり」を意識させる
   ・段落構成を意識させる
   ・長い文でまとめようとさせない
   ・説明文の型を勉強させる

 ○中学校の先生方も公開授業に参観してくれ、小中のつながりがもてるようになった。

  ▼公開授業だけでなく、授業に至るまでの取り組みを話したり、広げたいと思っても、公開授業の参加者が少ない。特に協議に残られる方はもっと少ない。
  ▼校内研と学力向上支援教員の取り組みのズレを感じることがある。
  ▼兼務校で自分がどういった役割が果たせるのか。

(2)学力向上支援教員(小学校・算数)

  ○子どもにどんな力をつけたいかを考え、授業することが大切である。そのための手立てとして
   ・導入の段階では、UDの視点から、ほとんどの子どもができるであろう活動を仕組む。(シンプルで焦点化したもの)
   ・課題は追求意欲の高まる質の高いものにする。
   ・発表の仕方を指導し、継続的に取り組む。
   ・算数用語を用いて伝え合うことを意識させる。
   ・数学的な「見方、考え方」のよさを共有できるための工夫をする。
   ・毎時間の授業の最後には練習問題に取り組ませたい。時間的な工夫が必要であるが、「できた」「わかった」という学習の成果を感じさせることが大切である。

   ○ウェビングマップの活用することで、「いかに勉強したことを活用させるか」「新しい問題に出会ったときにいかに見通しをもたせるか」など、単元全体を構想するのに有効であり、他教科との関連も意識できる。

(3)学力向上支援教員(中学校・英語)

  ○小中一貫校の取り組み
   ・夏休みを中心に小、中で研修をすすめ、新学習指導要領の内容を周知した。
   ・今後は小学校の専科の先生やALTと一緒に、具体的な授業についての研修していく。

  ○兼務校等の取り組み
   ・改善ポイントの指導やテスト分析、情報の提供など。

  ○小学校へ支援
   ・小学校への乗り入れ授業。
   ・移行期への対応や教材の活用方法。
   ・指導力の向上ための指導、助言。

  ▼英語教育は大きな波がきている。他教科の先生方の理解のもと、研修を進めて行くことが課題である。

(4)習熟度別指導推進教員(小学校・算数)

  ○90%以上の児童は、「授業が楽しい」と答えている。

  ○意欲が上がれば、学力もついていく。

  ○クラス分けの方法
   ・単元ごとに児童の希望を優先して実施
   ・クラスは常に固定して実施(児童の精神的な安定)

  ○大勢の中で発言できない子どもが、発言できるようになるなどよい面が見られる。

   ▼公開研への参加者が少ない。

  ※習熟度別指導の方法として、単元の導入とまとめは一斉で行い、その間を習熟度別に分けて実施するのがよいのではないか。そして、その中で見取った子どものよさを担任に返していくことが大切である。

(5)習熟度別指導推進教員(中学校・英語)

   ○習熟に応じたワークシートを作成することで、子どもたちにあった手立てを考えるよいきっかけになった。

  ○子どもたちから「間違っても大丈夫だ」「質問しやすい」といった声が聞かれる。

  ○教師自身が英語を使う場面が増加した。

  ○複数の教員で指導することから、話し合う時間が増え、授業力の向上につながった。

  ▼進路を合わせるための時間の確保が難しい。  

  ▼複数で担当することから、授業時間の確保が難しい。

(6)習熟度別指導推進教員(中学校・数学)

  ○効果的な取り組み
   ・定期テストに変わりに単元テストを行い、生徒の定着の状況をこまめに把握している。
   ・学習支援室、学習サポーターとの連携。

  ▼習熟度別にクラス分けを行っても、その中でまだ力の差が大きい。

  ※C層の生徒の支援
   ・教え合いや学び合い活動を工夫することで、学びに向かわせることができるのではないか。
   ・(1)金曜日に課題を出す。 (2)月曜日にテストを実施する。 (3)定着が不十分な生徒は補充指導する。 一連のサイクルを確立すると効果が上がるのではないか。

(7)指導教諭(小学校)

  ○効果的な研修のもち方
   ・板書写真を活用して、課題や板書の構造化等について研修する。
   ・ICTの具体的な活用方法について。
   (環境の整備が重要である)
   ・互見ウィーク(担任が、他の先生の授業を見に行いやすいシステム作り)

  ※若い教員の育成、教員のベクトルを合わせることを念頭に置きながら、指導していくことが大切である。

  ▼一生懸命に授業づくりをすることで、超勤につながらない工夫が大切である。(ICTの活用、データの共有等)

(8)指導教諭(中学校)

  ○生徒が主体的になることで、学習面にも大きな効果が見られる。また、生徒指導の3機能も授業と他の活動  

で、リンクして取り組むことで効果が上がっている。

  ▼新大分スタンダードは定着してきた。ただ、「めあて」「課題」「まとめ」「振り返り」などの形にとらわれ、一番大切な、子どもたちにどんな力をつけたいのかが曖昧な授業はないか。

  ▼学びに向かう動機づくりが難しくなってきている。生徒が追求したくなる課題づくりも大切であるし、他教科と関連付けた指導や、いろいろな人の力を借りることもこれからは大切である。

  ▼家庭学習の取り組みの差が広がっている。個に応じた適切な課題を出すことが大切である。

3 閉会行事(16:00~16:20)

挨拶 大分県教育庁 義務教育課参事 武野 太

  ○義務教育課のHPに授業や研修に役立つものをアップしているので活用してほしい。

  ○小学生のための言語能力育成ハンドブックを活用(4年生以上対象)してほしい。また、中学校でも活用が可能である。

  ○これまで低学力層の底上げに取り組んできた。課題は残っているが小中とも低学力層の割合が減少している。

  ○中学校の全国学力・学習状況調査の結果をH27とH29を比べると、全国との差は県全体で4.1ポイントの伸びであるが、「学びに向かう学校」づくり中核校の11校だけで見ると7.7ポイントも伸びている。このことからも子どもたちの学びに向かう意欲が高めることが重要である。

  ○H25年からH29年にかけて中学校では、「教科の勉強はどのくらい好きですか」という問いに対する肯定的回答が多くの教科で伸びてきている。また、それに伴って「教科の勉強はどのくらいわかっていますか」という問いに対する肯定的回答も伸びてきている。教科の学習が好きになる動機付けが大切である。                                           

  ○今後若い教員が更に増加していく。若い先生方を育成していくことが重要である。

                          記録・文責  日田教育事務所 小畑 禎尚
                                   竹田教育事務所 阿南 正樹

協議会記録

     第4回協議会記録 [PDFファイル/373KB]関連資料 

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