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佐伯支援学校 評価書

印刷用ページを表示する掲載日:2019年3月27日更新
重点項目評価項目評価の観点評  価
学校の
組織運営
1 校長のリーダーシップ*社会のニーズ等を踏まえた学校経営ビジョンの設定
*学校目標、学校運営計画の適切な設定と教職員の共通理解
*的確・適切なリーダーシップの発揮、教職員からの信頼
校長のリーダーシップの下、学校教育の充実・改善に積極的に取り組む姿勢が伺える。学校経営ビジョンが図式化されており、非常に解り易く工夫されている。「明るく・元気に・がんばる人」という校訓が、学校全体に浸透している。
2 組織的運営・責任体制*教育目標、学校運営計画との一致
*組織的な運営・責任体制の整備、校務分掌の機能
*幼・小・中・高の一貫性のある指導体制の整備
学部間を通した連携体制を構築するため、月1回の学部主事会を開催している。今後、整備された学部主事会の成果に期待したい。40代のミドルリーダーが適切な役割を担い、組織的な運営がなされている。
3 服務監督・危機管理体制*内規、危機管理マニュアル等の適切な整備
*事件・事故発生時の迅速で適切な対応
*法令に則った医療的ケア実施体制の整備
ヒヤリハット対応マニュアルや所在不明対応マニュアル等整備されている。事件・事故等の発生後はその対応について反省を行い、見直しポイントの整理も行い、PDCAサイクルにより適切に対応できている。
4 家庭・地域との連携、情報提供*幼児児童生徒及び保護者の満足度や要望を把握する取組
*学校ホームページの活用、学校便りの発行等による情報の伝達
 ・公開の取組
児童生徒・保護者の学校に対する満足度や要望を把握するためのアンケート項目には工夫が必要である。
積極的なホームページの活用が見られるが、掲載内容の重複等がみられる。掲載方法等の工夫が望まれる。
5 センター的機能*小・中学校等の要請に応じた巡回相談等への積極的取組
*特別支援教育のセンターとしての特色ある取組
*組織的に取り組む校内体制の整備
毎年200件を超える巡回相談を実施している。巡回した学校の自校解決に向けた取り組みが進められており、今後も継続していくことが望まれる。
学習指導1 授業*障がいの状態や特性、発達の段階等に応じた指導
*一人一人の指導目標・方法の共通理解に基づいた実践
*学習効果を高めるための外部専門家との連携等の工夫
*幼児児童生徒の自主的・主体的な学習への取組
授業改善に向け、各学部間の互見授業を取り入れ始めている。今後の成果に期待したい。
学部毎で異なっていた年間指導計画の様式の統一に取り組んでいる。来年度の活用・検証に期待したい。
2 指導、支援のための計画の作成と活用*チェックリスト等に基づく実態把握の実施
*保護者のニーズの把握、PDCAサイクルによる指導改善
*保護者等と連携した教育支援計画の作成、長期的視点の支援
「個別の指導計画」の会議をとおして、個々へのニーズに応じた取り組みが始まっており、期待できる。
「個別の教育支援計画」を作成する際には、関係機関と更なる連携が求められる。
3 授業研究・授業改善*社会のニーズや学校の教育課題等に基づく学校研究への取組
*計画的な授業研究の実施等による授業改善への取組
*専門性向上のための積極的取組、専門性の高い授業実践
ICT機器の活用はタブレット端末にとどまらず、児童生徒の実態に応じた活用のあり方について検討していくことが望まれる。
教職員の専門性の向上のため、外部講師を招聘した研修や、新学習指導要領に係る研修等を実施している。
職業教育
及び
進路指導
1 進路指導*組織的なキャリア教育(進路指導)への取組
*本人・保護者の進路希望の把握、きめ細かい進路指導
保護者の思いを尊重し時代の変化という背景を踏まえ、小学部からの学びの連続性・系統性があるキャリア教育が必要である。今後の取り組みに期待したい。
2 就業体験の機会の確保*福祉・労働施策や関係機関の事業等の情報収集の取組
*実習先、就労先等の開拓に関する積極的取組
*作業学習等の学習の工夫・改善への取組
*地域や産業界等の協力等による就業体験の充実
就労率だけでなく職場定着についても地道に取り組み、過去10年間で一般就労した卒業生の離職者がいないことは評価できる。
新たな職種の開拓は積極的に行われているが、それに対応した作業学習の内容等の工夫が望まれる。
3 職場開拓*地域の企業、福祉・労働の関係機関等との密接な連携
*教職員・保護者が一丸となった職場開拓
就労支援アドバイザーの熱意もあり、地域の社会資源や産業が少ない中で、森林組合との連携等、地域に根ざした取り組み等、1回目の学校訪問を受けての改善がみられた。保護者との協力体制は構築されているものと判断するが、小中学部の保護者が理解するための具体的な説明等のあり方については、今後の取り組みに期待したい。
生徒指導1 心の教育*豊かな人間関係が構築できるための幼児児童生徒の育成
*社会の一員としての意識を身につけるための計画的指導
豊かな人間関係の構築に向け、地域の小学校・中学校・高等学校等との交流及び共同学習をとおして取り組んでいる。
2 生徒指導*医学的・心理学的な情報収集を通した幼児児童生徒理解
*組織的な生徒理解、生徒指導に関する取組
在籍する児童生徒の実態が多様化し、不登校気味の生徒への対応にも取り組み始め一定の成果が出てきている。今後は指導内容や指導方法の改善が望まれる。
3 教育相談*保護者等に対する専門的な立場からの助言
*教育相談等に関する知識習得や技能向上に向けた取組
PTA開催日に個別面談の時間を設定し、個別の指導計画を提示しながら保護者に丁寧に説明し、児童生徒の成果や課題、今後の支援について情報共有するなど、概ね適切に取り組まれている。
4 特別活動*学校、地域の実態等に即した学校行事等の取組
*開かれた学校作りを意図した地域住民への理解・啓発の取組
*交流及び共同学習への積極的取組
学校公開は、地域住民や地域の中学生にも広報した取り組みとなっている。授業参観・教材教具展示・教育相談の実施等工夫が見られる。「佐伯支援学校地域作品展示会」の取り組みを今後どのように活用していくについては、検討が必要である。
5 保健・安全管理*健康観察や疾病予防など、健康管理のための日常的取組
*校舎や学校周辺の安全点検等の定期的取組
*地域の関係機関との連携による安全確保の取組
給食時間帯の見守りの徹底も含め摂食指導に取り組んでいる。医療的ケアに関しては状況を想定した対応訓練を実施するなど概ね適切に取り組まれている。
全般 障がいの状態や発達の段階等に応じた
 適切な配慮
*教育活動全般にわたる、障がいの状態や発達の段階等に応じた
 適切な配慮
児童生徒の特性・個性を尊重し、明るく生き生きと学べる環境整備に努め、全体的に落ち着いた環境で適切な配慮が行われている。
今後も児童生徒一人一人に寄り添った教育の場であり、信頼できる教育機関として期待できる。
 
総合評価校長のリーダーシップの下、ミドルリーダーが中心となりと職員が共働して学校運営に参画した結果が生徒に好影響を及ぼしていると考えられる。
地域に根差し地域特性にあった教育環境の構築に努める姿勢と、児童生徒一人一人の個性・特性を尊重し主体的な教育を実践した効果が、生き生きとした児童生徒の表情・態度等に表れているものと考えられる。
今後も県南地域の特別支援教育の中核としての重責を認識し、県南地域で生活する障がいのある子どもたちと保護者の将来に貢献していくことを期待する。
 
校長
コメント
新学習指導要領の改訂に伴い、これからの社会のニーズを踏まえた学校経営ビジョンを設定し、「個別の指導計画」を軸に教育課程の検証と充実を模索するなか、今回の第三者評価により学部間を超えた授業改善への取り組みや地域との連携強化など具体的な方向性が明確になった。これまで積み重ねてきたよき学校文化を継承し、一貫性のある学びの履歴を基本に、学校教育目標の根幹である「将来をたくましく生きる力の育成」に向けた改革を進め、さらに信頼される学校運営となるよう努めたい。