「吉弘楽」のユネスコ無形文化遺産の登録について
国指定重要無形民俗文化財「吉弘楽(よしひろがく)」を含む41件が、「風流踊(ふりゅうおどり)」としてユネスコ無形文化遺産に登録されることになりましたのでお知らせします。大分県でのユネスコ無形文化遺産の登録は、2件目になります。
大分県立歴史博物館と大分県立先哲史料館で、記念の展示を行う予定です。
1.ユネスコ無形文化遺産
無形文化遺産は、芸能や祭礼、伝統工芸技術などの無形文化財の保護を目指したものです。建築物など有形文化財の保護を目的とした世界遺産や世界の記憶とあわせて、ユネスコ3大遺産事業とよばれることもあります。
国内ではこれまで、能楽や歌舞伎、アイヌ古式舞踊(北海道)、「山・鉾・屋台行事」などが登録されており、現在の登録数は22件です。
2.風流踊(登録の内容)
・名称:風流踊(ふりゅうおどり)
・構成:国指定重要無形民俗文化財 41件
※大分県では、国東市「吉弘楽」が対象
・内容:盆踊や小歌踊、太鼓踊など各地の歴史や風土に応じて様々な形で伝承されてきた民俗芸能。
3.吉弘楽
・公開日:毎年7月の第4日曜日
・指定年月日:平成8(1996)年12月20日
・保護団体名:吉弘楽保存会
・保護団体の所在地:大分県国東市武蔵町
・行事の内容:踊り手自身が太鼓を打ち鳴らしながら踊る太鼓踊のひとつで、虫送り(虫除け)の祈願と
して行われる行事です。
約700年前の南北朝時代にはじまったと伝えられています。
4.記念展示
・大分県立先哲史料館 秋季企画展「祭りの記憶」で、吉弘楽やユネスコ無形文化遺産を紹介するコーナー
を設けます(令和4年12月3日~12月4日)。
・大分県立歴史博物館常設展示室と大分県立先哲史料館(大分県立図書館2階特設ギャラリー)で、吉弘楽
とユネスコ無形文化遺産を紹介するパネル展示を行います(令和4年12月6日~)。
大分県立先哲史料館 https://www.pref.oita.jp/site/sentetsusiryokan/
大分県立歴史博物館 https://www.pref.oita.jp/site/rekishihakubutsukan/