企画展で展示中!鬼瓦・古代瓦を紹介します。
印刷用ページを表示する掲載日:2022年4月28日更新
大分県立埋蔵文化財センターでは、企画展「豊の古代瓦」を開催しています。その見どころの一部を紹介します。他にも、多くの優品が展示されていますので、是非お越しください。観覧は無料です。
●鬼瓦~辟邪(魔除け)の鬼面文~(塔ノ熊廃寺跡出土・中津市)
塔ノ熊廃寺跡出土の鬼瓦は、つりあがった目、先端がわらび手状の眉、眉間のシワが特徴的です。この鬼瓦は太宰府から出土したものとは異なります。また、塔ノ熊廃寺跡では、多くの新羅系の軒丸瓦が数多く使われており、太宰府で使われた瓦は見つかっていないことから、鬼瓦や瓦は太宰府系ではなく、新羅系の影響を受けたものと考えられます。鬼瓦は魔除けの意味もあり、コロナ渦のなかにいる私たちにも、当時の人々にとっても祈りの信仰になるではないでしょうか?
塔ノ熊廃寺跡出土の鬼瓦
●古代瓦(虚空蔵寺跡・宇佐市)
宇佐地域を代表する古代寺院で、法隆寺式伽藍配置をもちます。出土瓦は川原寺系の軒丸瓦や法隆寺系の軒平瓦などがあり、近畿地方の寺院の影響が認められます。実物をみると、瓦はかなり大きく迫力があります。百聞は一見にしかずです。ぜひご覧ください。
虚空蔵寺跡の古代瓦