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◎離乳食は「吸う」ことから、食べ物をかんで飲み込むことができるように約1年から1年半かけて練習していくためのものです。個人差がありますので、一人ひとりの成長に合わせて進めていくことが重要です。赤ちゃんの食べるときの表情、口元を観察しながら、成長を見守ってください。
◎離乳食を思うように食べてくれない、という悩みはつきもの。お母さんの不安やあせる気持ちは、赤ちゃんにも伝わってしまいます。そんなときはお父さんの出番。お母さんに代わり、食べさせてみてください。雰囲気が変わり、よく食べるようになることがあります。時にはベビーフードを上手に利用して、つくってみては?
◎食事の時はできるだけテレビを消し、楽しく食事ができる雰囲気作りをするのもお父さんの役割
※離乳が完了するまでは離乳食の後に母乳やミルクをあげてください。
※はちみつは、乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは食べさせないでください。
~口を閉じて「ごっくん」と飲み込む練習をする期間~
〈離乳食の回数〉 1日1回→2回
〈固 さ の 目 安〉 ポタージュ状 → ヨーグルトの固さへ
〈献 立 例〉 ・つぶしがゆ → 午前 ・パンがゆ・人参マッシュ
午後 ・豆腐がゆ・かぼちゃペースト
まだ舌を前後にしか動かせないので、初めのうちは口から食べ物がこぼれ落ちてしまうんです。
◎まだ内蔵も未熟なため、離乳食は薄味が基本です。
◎できるだけ毎日同じ時間帯にあげるようにし、生活のリズムを作っていきましょう。
◎離乳食の後の母乳やミルクは、十分にのませましょう。
~舌で上あごに押しつぶして「もぐもぐ」と食べることを覚えていく時期~
〈離乳食の回数〉 1日2回
〈固 さ の 目 安〉 舌でつぶせる豆腐の固さ
〈献 立 例〉 午前 ・卵黄がゆ・野菜スープ
午後 ・うどんクタクタ煮・青菜の白す煮・ポテトのミルク煮
舌を上下にも動かせるようになったよ。
◎口に入れてあげたら、お父さんも一緒にもぐもぐとして見せてあげてください。
◎食事の時に手を出してきたら、小皿に少量入れてあげ、赤ちゃん用のスプーンを
持たせて、食べたいという意欲を大事にしてあげてください。
~歯ぐきで噛みつぶすことを覚えていく時期~
〈離乳食の回数〉 1日3回
〈固 さ の 目 安〉 歯ぐきでつぶせるバナナの堅さ
〈献 立 例〉 朝 ・おかゆ・具だくさん味噌汁・刻み納豆青葉和え
昼 ・キャロットパンケーキ・フルーツヨーグルトかけ
夜 ・わかめがゆ・魚のムニエル・コロコロ温野菜
舌を左右にも動かせるようなって食べ物を口の中で移動させながら食べるよ。
◎この時期に鉄分が不足しやすくなります。赤身の魚や肉、レバーをあげるように
心がけて下さい。
◎牛乳を、母乳や育児用ミルクの代わりに使用しないようにしましょう。
(牛乳を調理用に使用する程度は良いです。)
◎この頃になると、コップで飲む練習も始められます。
~色々な食品を食べながら舌の使い方や口の動かし方を覚えていく時期~
〈離乳食の回数〉 1日3回
〈固 さ の 目 安〉 歯ぐきで噛めるハンバーグの固さ
〈献 立 例〉 朝 ・食パン・野菜オムレツ・トマトスープ
昼 ・鮭チャーハン・フルーツサラダ
夕 ・軟飯・ささみフライ・赤ちゃんポトフ
奥歯で噛んで、すりつぶせるようになったら完了
◎大人とほとんど同じ物が食べられますが、噛む力はまだ弱いので少しやわらかめで
小さいものにし、味付けも薄味にして下さい。
◎母乳やミルクの代わりに牛乳などを300~400cc加えます。
◎3回の離乳食で足りないようであれば、おやつに果物や牛乳・乳製品、おにぎりなどを
あげてください。