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豊の古代仏教文化

印刷用ページを表示する掲載日:2011年1月28日更新

19ヶ寺もの寺院が建てられた古代豊の地域の仏教文化を紹介し、やがて登場する八幡信仰の下地となる信仰風土を探ります。

虚空蔵寺の三重塔(模型)

虚空蔵寺三重塔
宇佐市山本にある虚空蔵寺跡は、奈良時代(7世紀末頃)に創建された、宇佐地方では最も古い寺院跡です。

近年の発掘調査によりって礎石が発見され、法隆寺式の伽藍配置を持った広大な寺域であったことが分かりました。

ここでは、礎石から復元した三重塔を紹介しています。

虚空蔵寺の塼仏

せん仏
塼仏とは、型に粘土を入れて作るタイル状の仏像をいいます。

虚空蔵寺三重塔跡からは、写真のような塼仏が見つかっており、もとは塔内部の壁面を装飾していたものと考えられています。

この塼仏と同じ大きさ・図様をもつ塼仏が奈良県南法華寺から出土しています。

天福寺奥院塑像三尊仏像

天福寺塑像
天福寺奥院は、宇佐市黒区の山中にある岩窟です。この岩窟から、奈良時代(8世紀)の塑像や、木造仏が見つかりました。

塑像とは、芯木に荒縄を巻き付け、そこに土を盛り上げ、表面を細工して造られる仏像です。

九州に伝わる塑像で、ここまで原形をよく留めているのは天福寺の例のみとされています。