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キリシタン文化遺物の収集・保管・展示について(令和2年11月回答)

印刷ページの表示 ページ番号:0002119064 更新日:2020年12月22日更新

ご提言の内容

 大分県内各地に存在する「キリシタン関連」の遺物を収集、保管、展示する文化事業を県として検討してはどうですか。
 大友宗麟の時代に広がったキリスト教文化の遺物や、禁教令下における民衆文化への移行の過程で生まれた文化遺物が県内各地に散らばり、破損や劣化が進んでいます。大分県に芽生えたキリシタン文化(南蛮文化)は、その時代を通じてわが国でも特筆できるもので、歴史的文化的に価値が高く、地方活性化や観光事業にも繋がると思います。

 

回答

 キリシタン文化の関連遺物は、大分市の中世大友氏府内町跡、臼杵市の下藤キリシタン墓地をはじめ、県内各地に数多く存在しており、キリスト教の日本布教期のものとして、当時豊後の人々がいかに新しい宗教を受け入れ、それを地域において広めていったかを示す重要な史料です。
 県では、埋蔵文化財の調査研究・保存等を行う専門機関として、平成16年に埋蔵文化財センターを開設し、29年度の移転・リニューアルに併せて、常設の展示室「BVNGO大友資料館」を設置しました。この展示室においては、これまで企画展「大友氏の栄華1~4」を開催し、関連するキリシタン文化を紹介しています。昨年度は「宗麟とキリスト教」をテーマに府内大友氏遺跡調査で出土し、国の重要文化財となったキリシタン遺物を含む1,269点を一挙公開し、今年度は「宗麟の愛した南蛮文化」をテーマに、津久見市所蔵の南蛮資料50点を含む史料を公開してきたところです。
 また、先哲史料館においては、マレガ文書などキリシタン関連の古文書等の調査研究も進めており、昨年度は「大分のキリスト教史」展や国際シンポジウム「マレガ収集日本資料の発見と豊後キリシタン研究の新成果」を開催しました。本年度は司祭叙階400年「ペトロ岐部と大分のキリスト教」の展示を行ったところです。
 今後も、埋蔵文化財センター等を中心として、関係機関とも連携しながら、キリシタン遺物等についての調査研究、保存及び展示を行い、多くの皆様に触れて学べる機会をつくり活用していきます。

この回答に関する問い合わせ先

教育庁文化課

Tel:097-506-5491


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