ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > ご提言の紹介 > 県立高校の看護学科新設について(令和2年12月回答)

本文

県立高校の看護学科新設について(令和2年12月回答)

印刷ページの表示 ページ番号:0002118004 更新日:2021年1月19日更新

ご提言の内容

 大分大学は医学部にメディカル・イノベーション学科(仮称)を新設する構想を発表しましたが、県立高校にも看護科を新設したらどうでしょうか。看護科への志望があっても私立高校にしかないので諦めるという声を聞きます。医療現場の人材確保という意味も含め、看護科の新設を検討してください。

回答

 大分大学が2023年4月開設を目指す「メディカル・イノベーション学科」は、臨床検査技師や臨床工学技士等の技術系人材や医療経営の専門職を養成する新たな学科です。
 県教育委員会では、これまでも大分大学医学部と連携し、医師や薬剤師等、地域医療を担う人材の育成に向け、キャリア教育の充実に取り組んできました。この度の新型コロナウイルス感染症により、体外式模型人工肺(ECMO)を運用できる臨床工学技士等、高度な技術を有する医療人材のニーズが高まる中、新学科設置の構想にも注目しているところです。
 看護師についても、その確保が全国的な課題となっています。看護師養成機関として、本県には、大分大学医学部看護学科をはじめ、全国で初めてナースプラクティショナー(NP:診療看護師)の教育を始めた大分県立看護科学大学があります。また、県内6つの私立高校に看護師養成課程が設置されており、毎年多くの看護職を輩出しています。私立高校の授業料については、平成26年度から就学支援金制度による支援が行われており、特に今年度からは支援の拡充により、授業料が実質無償化されるなど、保護者負担の軽減が図られています。しかしながら、近年の少子化の影響を受け、一部の学校では、定員割れにより募集生徒数を削減するなど、新入生の確保に苦心している状況です。
 学科の設置については、中学校卒業者数の推移やその進路希望、地域産業界の要請等を踏まえ、県教育全体を見通した検討が必要です。現在のところ、県立高校に看護学科を設置する予定はありませんが、高校・大学を通して、地域医療を担う優れた専門人材を育成できるよう、今後も校種や学校設置者の枠を超えた取組を進めていきます。

この回答に関する問い合わせ先

教育庁高校教育課

Tel:097-506-5623


ご提言の紹介