本文
先日、大分大学は人工知能(AI)を使って、内視鏡手術を補助するソフトの検証実験に成功し、これまで以上に胆のう摘出が安全に、確実にできるようになりました。
今後、人工知能による手術が早急に広まるように、一日も早く国の認可を望みます。県も国に働きかけてください。
大分県では、大分大学医学部等と連携し「東九州メディカルバレー構想」による医療関連機器産業の育成を図っています。この構想については、平成23年12月に国の「地域活性化総合特区」に指定されており、平成29年3月には、産学官連携による研究開発の強化などを盛り込んだ新たな特区計画の再認定を受けたところです。
こうした中、大分大学医学部を始めとする医療現場からのニーズを受けて、県内企業が医療や介護機器開発に取り組んでおり、災害時に電源不要で使用できる「痰吸引器」や脳卒中患者の麻痺の回復を目的とした「リハビリテーション用電気刺激装置」など多くの製品が開発されています。
手術などの治療機器開発は高度な安全性が求められ、特に人工知能(AI)など先端技術を活用するには、治験(安全や効果の実証試験)等に多大なコストと時間がかかることも想定されますが、「東九州メディカルバレー構想」に参画する医療機関等と連携し、必要に応じて国等への働きかけを行っていきます。
今後も多くの患者が救われるように、大分大学医学部等 が行う検証実験や対象症例の拡大などを目指した早期の実用化に向けた取組を支援していきます。
商工観光労働部新産業振興室