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微小粒子状物質(PM2.5)について

印刷ページの表示 ページ番号:0002159879 更新日:2022年8月16日更新

微小粒子状物質(PM2.5)について

 大分県では、平成25年2月以降に微小粒子状物質(PM2.5)の自動測定機を新たに設置し、当センターにおいて測定データの監視を行っています。

 測定値(速報値)は、大分県のホームページで公開していますが、微小粒子状物質(PM2.5)についても、生活環境部環境保全課のページで次の項目について解説していますので、参照してください。
 
 1 PM2.5(微小粒子状物質)の注意喚起について
 2 PM2.5(微小粒子状物質)とは
 3 PM2.5(微小粒子状物質)の発生源

○ PM2.5(微小粒子状物質)の速報値[時報](環境保全課のページ)

○ PM2.5(微小粒子状物質)の解説(環境保全課のページ)

微小粒子状物質(PM2.5)成分分析

平成27年10月以降にPM2.5の成分分析を開始し、PM2.5の発生源に関する情報を収集しています。

  • 調査地点

  平成27年度~平成29年度:中部保健所由布保健部、西部保健所(全2地点)

  平成30年度~令和元年度:中部保健所由布保健部、中津総合庁舎(全2地点)

  令和2年度~令和3年度:中部保健所由布保健部、佐伯市立鶴谷中学校(全2地点)

  • 調査時期

  春季、夏季、秋季及び冬季(平成27年度は秋季及び冬季のみ)

  • 分析項目

  質量濃度、イオン成分(硝酸イオンなど8成分)、無機元素(鉄など30成分)、炭素成分(有機炭素など7成分)

  • 測定機器等

PM2.5サンプラー
写真1 ローボリウムエアーサンプラー
大気中のPM2.5を分粒してろ紙上に吸引捕集します。

サンプリング後ろ紙
写真2 ろ紙上に捕集されたPM2.5
捕集前は白いろ紙が、PM2.5によって黒く変色しています。

チャンバーとミクロ天秤
写真3 恒温恒湿チャンバー及びミクロ天秤
PM2.5はとても小さな粒子であるため、1マイクログラム(百万分の一グラム)まで計ることのできる天秤を用いて捕集したPM2.5の重さを測定します。
温度や湿度の変化は、PM2.5の成分の性質によって、秤量結果に大きく影響を与えます。このため、一定の温度、湿度の条件下にろ紙を置いた後、秤量する必要があります。恒温恒湿チャンバーは、この温度と湿度の条件を整えるための装置であり、中に天秤を設置して、秤量を行うことができます。

炭素分析計
写真4 炭素分析装置
PM2.5成分の全体の3~4割を占めている重要な主成分である炭素成分を測定する装置です。
炭素成分は,無機炭素と有機炭素に大きく分けられ、さらに、無機炭素は、元素状炭素(エレメンタル・カーボン)と炭酸塩炭素からなります。
元素状炭素は、炭化水素が高温で不完全燃焼する際などに生成し、人間の目には黒く見え、光を吸収することから、黒色炭素(ブラック・カーボン)とも呼ばれ、主にボイラーやエンジンなどでの化石燃料の燃焼によって排出されます。中でも、“黒煙”や“煤(すす)”と言われるディーゼル排気由来の粒子に多く含まれます。一方、炭酸塩炭素は炭酸イオンに含まれる炭素で,土壌に含まれる炭酸カルシウムなどがあります。
炭素分析装置は、これら炭素成分の構成とその濃度を分析する装置です。