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農業研究部のタイムリー情報(令和3年度) ※試験研究の取り組みをご紹介しています
こちらのコーナーには、当研究部が行っている試験研究を身近に感じてもらうための様々な情報を掲載しています。気になる情報があれば、是非お問い合わせください。
4月~6月 | 7月~9月 | 10月~12月 | 1月~3月 |
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1月~3月
水田畑地化にかかる土壌物理性改善試験の収穫調査をしました(発信日:2月21日)
土壌物理性を一気に改善するため、水田にもみがらや杉バークを大量に(10~50㎥/10a)すき込んで栽培したキャベツの収穫調査をしました。詳細な解析はこれからですが、物理性の改善によりキャベツの生育は向上しています。
生産者にサツマイモ基腐病の説明を行いました(発信日:1月18日)
サツマイモ基腐病は産地を揺るがす重要な病害で全国的に問題となっています。県内のサツマイモ主産地である臼杵市及び豊後大野市の2カ所で研修会が行われ、生産者や種苗業者等の関係者約50名に対して、発生状況と対策について説明しました。
現状で大分県内での発生は確認されていませんが、重要な病害虫に関する最新の情報を仕入れ、注意を払うことが安全安心なカンショ栽培につながります。
イチゴ「ベリーツ」の現地調査をしています(発信日:1月18日)
「ベリーツ」の品質向上対策として現地圃場における不受精果の発生状況を調査しています。あわせて栽培環境や生育、管理状況を調査し、発生要因をつきとめるヒントを探っています。月に1~2回調査を継続し、現地と協力して対策技術を確立していきます。
10月~12月
普及指導員に対する土壌肥料の専門知識に関する研修会を実施(発信日:12月20日)
水田を畑地化する場合、導入品目に応じた排水対策やSDGsに沿った土づくりや施肥改善の指導が必要となっています。
そこで、土づくりに関する専門的な知識・技術を習得することを目的に研修会を開催しました。
「ベリーツ」の優良種苗生産のための炭疽病検定を行いました(発信日:12月20日)
「ベリーツ」の安定生産を図るため、全農へ配布する優良種苗の元となる原種苗を農業研究部で増殖しています。現地で問題となっている炭疽病に感染していないことを確認するため、簡易検定を行った結果、検定株すべてで感染はみられませんでした。
普及指導員に対する土壌肥料の基礎知識に関する研修会を実施(発信日:12月17日)
県では、水田の畑地化による園芸品目の導入を進めており、導入品目に応じた土づくりや施肥等の指導が必要となっています。
そこで、土づくりに関する基礎的な知識・技術を習得することを目的に研修会を開催しました。
白ねぎ若手生産者が農業研究部を訪問(発信日:12月17日)
県内の白ねぎ若手生産者を対象に、大分白ねぎ連絡協議会「担い手部会」技術研修会が農業研究部で行われました。
白ねぎ栽培で問題となる病害虫のうち、ハモグリバエ新系統や黒腐菌核病の防除対策について説明を行いました。その後、場内に設置している新型皮むき器試作機の実演を行い、改良点や仕様に関して意見交換を行いました。
新型白ネギ皮むき機試作機を場内に設置(発信日:12月17日)
白ネギは収穫後の調整作業(皮むき等)に労力がかかるため、使用する機器の性能向上により省力化が図られ、さらなる規模拡大につながる可能性が期待されます。
この度、新たな皮むき機の開発を行っているメーカーの協力を得て、試作機を場内に設置しました。
今後、広域普及指導員と連携して生産者の意見をメーカーにフィードバックし、開発を後押ししていきます。
土壌断面調査現地研修会を開催(発信日:12月10日)
水田を畑地化するにあたり、対象ほ場で土壌断面調査を行うことで、その圃場に最適な排水対策を選択出来ます。
そこで今回、中部振興局や臼杵市役所職員を対象に、臼杵市内のほ場で土壌断面の調査方法について研修会を開催しました。
今後も各地域で同様の取り組みを進めます。
水田土壌中の可給態窒素量の簡易分析研修会を開催しました(発信日:12月2日)
可給態窒素(地力窒素)は土壌からゆっくりと作物に供給される窒素であり、収量に与える影響が大きいといわれています。簡易な分析手法を用い、振興局でも分析できるように研修会を実施しました。
ベリーツ生産者研修会をオンライン配信しました(発信日:12月2日)
県内のイチゴ生産者を対象としたイチゴ栽培研修会が農業研究部で行われました。今回はオンラインでも参加できるようにし、ベリーツの特徴に合わせた栽培管理方法とこれから注意すべき病害虫の防除方法について研修を行いました。その後は来年度の親株用のランナー苗の作成方法について、実物を用いて調整方法を説明しました。
「いちごクラブ」会員が農業研究部を訪問(発信日:12月2日)
イチゴの技術や経営を学び、みんなで目標をもって良いものを作りたい!熱意にあふれる県内の女性組織「いちごクラブ」の会員5名が農業研究部を訪問しました。「ベリーツ」の特徴や栽培のポイントの他、新品種の育成方法について学んだ後、場内での栽培状況を見学しながら意見交換を行いました。
混合堆肥複合肥料を使用したカンショ栽培試験の収穫作業を行いました(発信日:10月26日)
原料に堆肥を用いた新規格肥料「混合堆肥複合肥料」と一般的な化成肥料を比較するため、カンショの栽培試験を実施しています。10月18日に収穫作業を行い、今後収量調査を行っていきます。
混合堆肥複合肥料を使用した水稲栽培試験の坪刈りを行いました(発信日:10月26日)
原料に堆肥を用いた新規格肥料「混合堆肥複合肥料」と一般的な化成肥料を比較するため、水稲の栽培試験を水田グループほ場で実施しています。10月12日に坪刈りを行い、収穫した株で収量などを調査していきます。
現地圃場で排水対策の調査を行いました(発信日:10月26日)
水田畑地化で湿害が発生している県内6ヵ所の現地圃場において、排水不良の原因調査や対策の効果検証を行っています。今回は、大分市内の圃場で地下水の現れる位置などを調査で確認して、対策内容を組み立てました。
水田畑地化圃場で有機物を用いて土壌改良する試験をしています(発信日:10月26日)
水田にもみがらや杉バークなどを一度に大量に(10~50㎥/10a程度)すき込むことによる土壌物理性の改善効果を検証するため、キャベツの栽培試験を開始しました。土壌水分の推移やキャベツの生育・収量調査を行っていきます。
お茶のスマート農業技術開発に向けて~今年の結果を解析中~(発信日:10月26日)
農業研究部では、茶の収穫適期を簡易に判断するため、近赤外線画像から茶葉の成分を推定する技術開発に取り組んでいます。そこで、画像解析の手法と衛星画像の活用方法について、専門家から助言をいただきました。
炭酸ガスを用いた「ベリーツ」のハダニ対策を試験しています(発信日:10月13日)
イチゴ栽培で問題となるハダニに対して、高濃度の炭酸ガスを充満させた施設内に苗を置くことで、ハダニ発生が抑えられるか試験しています。定植前の苗に処理することで、本圃へのハダニ持ち込み軽減につながります。
「大分6号」を中国で品種登録するために苗を発送しました(発信日:10月13日)
2021年1月26日に国内で品種登録されたイチゴ「大分6号(ベリーツ)」の権利保護のため、中国でも品種登録を行う予定です。害虫や土等の混入がないように苗を調製してから発送し、今後中国での登録審査が行われます。
ベリーツの定植を行いました(発信日:10月5日)
ベリーツの栽培試験を行っています。令和3年度は栽培施設ごとに(1)日中の管理温度(2)基肥設計(3)灌水量(4)炭酸ガス濃度等を変えて栽培する試験を行います。これらの試験結果をベリーツの品質と収量向上対策に役立てていきます。
土壌水分センサーを活用した栽培試験が始まりました(発信日:10月4日)
小ネギ栽培ではかん水管理が特に重要な技術です。最適な土壌水分量を把握することを目的として、かん水による土壌水分量の変化を土壌水分センサーで調査する試験を開始しました。今後は生育調査や収量調査を行う予定です。
7~9月
豊肥管内白ねぎ全体研修会で病害虫対策を説明しました(発信日:9月27日)
豊後大野市及び竹田市の白ねぎ栽培者を対象に行われた研修会に、講師として出席しました。今後注意が必要な白ねぎの病害虫について注意喚起し、あわせて農薬散布時の豆知識について説明を行いました。
土壌成分測定機器の研修会を行いました(発信日:9月27日)
生産現場においていち早く異常を発見し、適切な対処を支援するためには、土壌pHやEC、硝酸イオン濃度などの測定機器の活用は欠かせません。今回、普及指導員を対象に測定機器の使い方に関する研修会を農業研究部で行いました。
測定機器の種類や分析精度、使用上の注意点などを説明した後、計測やメンテナンスの実習を行いました。
水稲病害虫の研修で診断方法を説明しました(発信日:9月21日)
水稲病害虫診断の技術向上や本年度の作況にかかる情報共有等を目的に、九州農政局、農業共済組合、JA等からも参加いただき開催しました。
病害虫発生予察の取組を紹介し、ウンカ類の識別技術や現地圃場での病害虫の調査技術を実習しました。
ベリーツ生産圃場のモニタリング調査結果を生産者に報告しました(発信日:9月21日)
県内3カ所のベリーツ生産圃場で環境、生育、収量調査を行っています。
昨年10月から今年6月までの期間で多収要因や技術の改善点を解析し、生産者、普及員を交えて意見交換を行い、増収につなげていきます。
若手普及指導員等を対象に病害虫対策の専門基礎研修を行いました(発信日:9月9日)
若手普及指導員等を対象に、専門的な知識を深めてもらうため、病害虫対策の専門基礎研修を行っています。
今回は、水田やピーマン栽培ハウス内で病害虫観察を実習した後、実験室内で顕微鏡を用いた病害虫診断を行いました。
ドローン撮影画像解析に関する研修を行いました(発信日:9月9日)
農業研究部ではドローンによる空撮画像を用いて、白ねぎ等露地野菜の迅速な生育診断技術の確立を目指した試験を行っています。
多くの技術者に幅広い分野で技術を活用してもらうために、ドローンを実際に操縦し撮影した画像の解析解析まで体験できる研修会を開催しました。
トビイロウンカに対する地域別の防除適期を予測しました(発信日:7月26日)
トビイロウンカの今後の発生状況に十分注意する必要があることから、新たな取り組みとして、地域毎の平均気温をもとに、7月9日~11日に飛来したと想定して、有効積算温度から防除適期を予測しましたので、今後の防除対策の参考にしてください。
詳しくはこちら(令和3年度 病害虫防除技術情報 第5号 [PDFファイル/513KB])
※写真は昨年度の被害圃場です。
「昨年、一昨年に多発生した坪枯れ被害を無くすため、適期防除を!!」
大分県茶品評会が農業研究部で行われました(発信日:7月26日)
大分県茶業協会主催の第53回茶品評会が開催されました。農業研究部の職員も審査員として、茶葉の形やつや等の外観をチェックした後、実際にお湯を注いで色や香り、味の審査を行いました。
「ベリーツ」の採苗を行いました(発信日:7月21日)
7月5日、イチゴ「ベリーツ」の採苗を行いました。9月定植に向け育苗します。育苗ハウスの天井には、赤外線反射フィルムや遮光フィルムを展張しており、今後、それぞれのフィルム下における苗の生育状況を調査します。
4月~6月
関係機関との連携強化~新任営農指導員研修~(発信日:6月18日)
新たに営農指導に関わるJA職員28名を対象に、栽培や病害虫、土壌肥料等の技術習得と、農業研究部との連携を深めるための研修を行いました。
圃場ではピーマン、トマト、白ネギ等の試験状況、病害虫の診断、土壌のサンプリング方法の説明、室内では簡易な土壌分析の実習を行いました。
県オリジナルイチゴの開発を目指して~種まきを行いました~
(発信日:6月15日)
ポスト「ベリーツ(大分6号)」開発を目指して、95組合せの交配を行い、採種した約7,000粒を6月に播種しました。9月に本圃に定植し、12月頃に色づいた果実の食味や外観等を評価していきます。
堆肥入り肥料を使ったカンショの栽培が始まりました(発信日:5月26日)
混合堆肥複合肥料(堆肥入りの複合肥料)を使ったカンショの栽培試験を開始しました。この肥料は一般的な有機配合肥料より安価で、堆肥の新たな活用法を図れる資源循環型肥料として期待されています。
新任普及指導員を対象に土壌の研修を行いました(発信日:5月24日)
新たに農業の生産現場に関わる普及指導員等を対象に、専門的な知識を深めてもらうため、土壌肥料の専門基礎研修を開催しました。
土壌に関する全般的な座学の後、圃場内で土壌断面調査や簡易な土壌分析を実習し、実験室内では分析機器の操作を実習しました。
新任普及指導員を対象に病害虫対策の研修を行いました(発信日:5月24日)
新たに農業の生産現場に関わる普及指導員等を対象に、専門的な知識を深めてもらうため、病害虫対策の専門基礎研修を開催しました。
病害虫の防除対策や農薬使用上のルール、GAPの取り組みについて説明した後、イチゴハウスで害虫観察を実習し、電子顕微鏡などの実験機器を紹介しました。
基盤整備事業にともなう土壌断面調査を行いました(発信日:5月12日)
農地の生産性を高くするための基盤整備事業等では、事前に土壌調査を行い、必要な排水対策などを検討しています。水田畑地化を進める上で、重要な調査です。
今回は、宇佐市新浜地区で水利施設等保全高度化事業に伴う土壌断面調査を行いました。今後も県内で5地区の調査が計画されています。
おおばの場内試験が始まります(発信日:5月12日)
「おおば」の病害虫対策として、天敵を活用した防除体系を構築することで、おおばの安定生産と産地の維持発展を支援します。場内試験のため、ハウスにビニール被覆を行いました。5月に定植を行う予定です。
小ネギのサイドかん水試験を行っています(発信日:4月26日)
小ネギの栽培ではハウス側面に近い部分が乾くことによる生育のばらつきが課題です。そこで、頭上からのかん水に加え、ハウス側面からサイドかん水を行うことで、圃場全体の水分状態を均一にする栽培試験を行っています。今後は収量調査を行い、サイドパイプの有効性を検証します。
混合堆肥複合肥料の現地試験が始まります(発信日:4月26日)
原料に堆肥を用いた「混合堆肥複合肥料」を使ったカンショの栽培試験の施肥を豊後大野市内の現地圃場2カ所で行いました。慣行の化学肥料を施肥した圃場と、生育や収量を比較していきます。
お茶のスマート農業技術開発に向けた取り組み(発信日:4月16日)
農業研究部では、一番茶の摘採適期を簡易に判断する技術を開発しています。近赤外線画像を解析して茶葉の成分を推定するものです。
今年度の試験を行うにあたり、県内外の関係機関と連携して技術の開発を行っていきます。
写真は、茶葉の撮影についてアドバイスを受けているところです。
転炉スラグの適応性検証のためサトイモを定植しました(発信日:4月16日)
転炉スラグは土づくりに有用な資材ですが、品目によっては収量が減少します。
今年はサトイモとショウガの適応性を検証するため、4月9日に定植を行いました。