特集1 子育て応援団はあなたの近くにいます

特集2 「なんで市町村合併かえ?」
地域の風だより

 
  最近のマスコミ報道で「市町村合併」
という言葉をよく聞くようになりましたが
どうして今「市町村合併」なのでしょう
か。
 今回の特集では郷土の誇る人気者「
吉四六さん」と「おへまさん」にわかりや
す く解説してもらいます。

吉四六 近頃、近所に子供が少のうなったけど、こん先どうなるんかや。
おへま 少子・高齢化がどんどん進みよん中、今ん市町村の枠組みじゃあ、これまでどおりん行政サービスを維持するんでも難しゅうなるんで。
  吉四六 そりゃ大変じゃ。よう教えちょくれ。


おへまのレッスン1 大分県内の市町村の特徴
 
●人口の少ない市町村が多い
おへま 人口5千人未満の町村の割合は、全国平均ん約27%に対しち、大分県は約49%もあるんで。
吉四六 何え、そげえもあるんか。
●高齢化が進んでいる
おへま 大分の高齢化ん状況(65歳以上)はグラフ1んとおり、全国より早よう進み、昭和50年は10人に1人の割合じゃったんが、今じゃ5人に1人が高齢者で。
吉四六 そりゃそうじゃろう。わしどうも年とったしな。

(グラフ1)
(各年10月1日現在)
●財政力が弱い市町村が多い
おへま グラフ2んとおり、全国と比べち、市町村の自主財源比率が10%以上も低うなっち、交付税によけえ依存しちょるで。
吉四六 そげんことやと、国が交付税を減らすち言い出すと大変じゃ。

(グラフ2)
 
市平均
町村平均
大分県
全国
大分県
全国
自主財源比率(%)
47.3
57.5
23.3
34.6
歳出決算額(百万円)
30,397
52,324
4,546
5,448
人件費/人口(千円)
82
78
130
98
(平成10年度地方財政状況調査)
 
おへまのレッスン2 なぜ今市町村合併か
 
●新たな行政課題への対応
おへま ダイオキシンとかん環境問題やら介護保険やらは、今までん市町村単位じゃあ対応できんようになりよる。小せえ町村じゃ専門の職員も抱えきらんで大変で。
●住民の日常生活圏の拡大
おへま 昔と違うて、今は車も携帯電話もある。生活ん範囲がグッと広がっちょるけえ、市町村もそれに合わせて大きゅうせんと行政サービスの提供に具合が悪いで。
●地方分権の推進
おへま 国も地方分権を進めよる。市町村の役割はこれからますます大きゅうなるんやけど、今んまんまで大丈夫やろうか。
●財政状況の悪化で、国も積極的に支援
おへま 恐ろしいことに、国と地方の借金を合わすると平成13年度末には666兆円にもなるち聞くし、国も市町村合併に真剣や。合併特例法の期限も平成17年3月までじゃし、それまでに合併すりゃ、たまがん支援制度や特例制度が用意されちょるんじゃ。
 
おへまのレッスン3 合併に問題はないか
 
●役場が遠くなって不便になる?
おへま 合併前ん役場を支所で使えば、合併後は行政サービスん窓口は増ゆんごとなるで。今までは住んじょる所と勤めよる市町村が違っちょん人は、住民票を取るんも一苦労やったが、合併で、住んじょん所と勤めよる所がいっしょの市町村になりゃ、かえって便利になるんで。
●地域の声が行政に反映されにくくなる?
おへま 今からん行政は情報公開と説明責任がいるちゅうし、合併後、旧市町村単位に地域審議会を設置すりゃあ、金太郎飴みたいじゃねえ各地域ん特性を活かしたまちづくりが進むちゅうことも考えらるんで。
 
おへまのレッスン4 県の示した合併パターン
 
おへま 県が作った合併基本パターンは、各地域ん結び付きを示すデータ(通勤、通学、買い物など)や住民意識なんかも総合的に勘案しち組合せた案なんじゃ。


 
まとめ まず議論をはじめましょう
吉四六 おへま。まとめぐれえ、わしにやらしちょくれ。
おへま 吉四六さん。みんながわかるごとまとめなだめで。
吉四六 よっしゃ。合併が避けられそうにねちゅうことはわかった。でん、地域ん将来はそこん住民が真剣に考えるんが一番大事なんじゃ。県の合併基本パターンは議論んたたき台じゃけん、今日ん晩でん近所んしを集めち、合併ん話を肴に一杯飲もう。


【講師を派遣します】
市町村合併について地域やグループで勉強したいという場合には、県から講師を派遣します。
お気軽にお問い合わせください。
【問い合わせ】
県市町村振興局  TEL 097−536−1111(内線)2427、2428
   FAX 097−532−0159
または各地方振興局総務課


市町村合併の研究が進む県南地域

佐伯市・南海部郡5町3村任意合併協議会事務局
県内で市町村合併への取り組みが最も進んでいるのが、佐伯市、南海部郡の地域です。平成11年11月から市町村合併についての本格的な研究・調査を続け、昨年12月、佐伯市・南海部郡5町3村任意合併協議会を設立しました。  
 市町村ごとに、市町村職員を部会員として、総務、企画、民生、文教、産業、建設の6つの専門部会を置き、行政組織、財政、住民生活に密着した生活環境、福祉、教育、産業、交通体系など様々な分野の制度や事務事業について調査分析しています。こうして得られた地域の課題、その対応策などを研究し、合併についての情報を関係住民にお知らせします。また、住民の声を聴くために今秋から住民座談会を開きます。事務局長の高橋忍さんは「住民のみなさんが地域の将来について冷静に判断できるような情報を提供し一緒に考えていきたい」と話しています。



 

「うめの力水(ちからみず)」で一石三鳥
 「私たちにとっては魔法の水です。年間5000本を売ってこの事業を軌道に乗せたい」と話すのは、宇目町の養豚業、養鶏業を営む農家7人でつくるガーデニング・フローレン生産組合の組合長 大野 甫さんです。家畜の汚水による悪臭の問題を解決するため、平成7年から汚水のリサイクルに取り組み、今年1月、「うめの力水」の販売にこぎつけました。組合の各農家でBMW(バクテリア・ミネラル・ウォーター)システムで処理された汚水を、町が廃トンネル内に建設した精製工場に集め、5ヶ月かけて無臭の液体が製造されます。植物の根が伸びるのを助けたり、スプレーで吹き付けると植物の虫除けやペットの臭い消しに効果があります。廃トンネルの再利用ができ、町が目指している循環型農業の実現にも一役買って、まさに一石三鳥。  
商品は、町農林産物直売所、JA佐伯豊南で販売されています。(1.5リットル入り600円)
問 宇目町農林課 рO972−25−4113 

愛されて第二の人生
 平成11年3月に閉校した旧嫗岳小学校の校舎が体験交流施設「あ祖母(あそぼう)学舎」に生まれ変わり、6月から利用が始まりました。閉校のおよそ半年前から、地域の人たち約30人で構成された嫗岳小学校跡地活用計画推進委員会(入田泰則会長)で校舎の活用法が話し合われた結果、公民館のほか、宿泊研修施設、交流施設として役立てることになり、浴室、宿泊室、陶芸作業室を設けるなど一部改築されました。地元の人たちが企画した農業体験などを通じて、ある時は子どもたちの学びの場に、またある時は都市と農村の交流の場になるようにと期待されています。  
 施設の管理や陶芸を指導しながら創作活動にも取り組む管理人・古川博文さんは「何度でも足を運んでもらえるようにがんばります」とやる気いっぱいです。
問 0974−67−2121

日本一の「ゆふいん源流少年隊」
 子どもの太鼓グループ「ゆふいん源流少年隊」は、後継者の育成と子どもたちの健全育成を目的に、平成9年から公民館活動の一つとして結成されました。メンバーは小学校2年生から中学校1年生までの19人で、毎週1回2時間の厳しい練習をしています。中学校1年生の三ヶ尻香さんは「みんなで演奏がうまく合ったときが楽しい」と太鼓の魅力を話します。少年隊の親にあたる「ゆふいん源流太鼓」のメンバーが指導にあたり、打法などの演奏技術だけでなく、礼節にも力を入れています。  
 今年3月に開かれた「太鼓の甲子園」と呼ばれる「第3回日本太鼓ジュニアコンクール」で33チームの中から見事優勝の栄冠に輝き、県外からも公演依頼が殺到しているそうです。  
 代表の長谷川義さんは「湯布院のまちの音としてがんばっていきたい」と意気込んでいます。