県政だより 新時代おおいた VOL.35
県政だより 新時代おおいた vol.35 表紙写真
vol.35 2004年7月発行
家庭、学校、地域で
はぐくむ子どもたちの生きる力
こども県政だより[1]
ごみゼロおおいた作戦展開中
県の相談窓口電話帳
「たかくんの通学路」 
大分県知事 広瀬勝貞
とよの国の食彩
「ナスのキンピラ」
中央児童相談所を紹介します
補助犬を見かけたら

浮き沈む
鵜に篝火の こぼれけり

安岐町 姫島村
県内の各世帯に配布(奇数月に発行)しています。 ご意見・ご感想をお聞かせください。     メール a10400@pref.oita.lg.jp
【表紙の写真】 平成16年度第1回ごみゼロおおいた県民会議で
大分の自然や環境に対する思いを発表した荻町立緑ヶ丘中学校の甲斐はる香さん

 特集2で取り組みを紹介した緑ヶ丘中学校は、美しい緑に囲まれた小さな中学校。生徒会の美化部が掲げる活動目標の一つは「生徒一人ひとりが美化活動に積極的に取り組み、美化活動を通じて、荻町の自然のように心の中もキレイになるように努める」です。毎月1回の活動以外にも、生徒自身の提案で体育大会の翌日(休校日)を利用してごみ拾いをするなど、生徒一人ひとりが自主的に美化活動に取り組んでいます。
 自分たちの活動がきっかけで大分県が取り組みを始めたのがうれしい、という甲斐さんは陸上部所属の3年生。最初はめんどくさいと思ったごみ拾いでしたが、自分たちの手で美しくなる町を見て、次第に考えが変わってきたそうです。ごみゼロおおいた作戦をとおして、美しく快適な大分県づくりを進めたいと語ります。


特集1 家庭・学校・地域ではぐくむ子どもたちの生きる力
 
 「ぞうさんのさんぽ」を歌う元気な声が聞こえてきました。歌っているのは、別府市立亀川小学校に入学したばかりの1年生です。1組から3組まで72人の1年生が学ぶ3つの教室には、後ろに机のない広い空間があります。そこを利用して、歌いながら列をつくりじゃんけんゲームをする姿はとても楽しそうです。この空間、実は今年からスタートした小学校1学年の「30人学級編成」から生まれたものなのです。
今回は、新たに導入された小学校1学年の30人学級編成をはじめとする学力・学習力の向上や青少年健全育成への取り組みについてご紹介します。
     子供たちの写真

  「去年の1年生は2学級しかありませんでした。でも、児童数は今年の方が少ないんですよ」と語るのは亀川小学校の石原校長。
 「去年は80人で2学級。1学級40人で、教室も狭かったですね。
 今年は72人で3学級ですから1学級24人。教室が広く使え、一人ひとりの子どもたちにも目が行き届きやすくなりました。学習のリズムも早くつくれます。30人学級編成は1年生だけですから、早く学習のリズムをつくり、それを崩さないことが大切なのです」
 担任の恒川先生にも聞いてみました。
 「最近は時間をかけてゆっくり指導したい子どもたちが増えています。少人数学級だと子どもたちの表情から状況が把握しやすいし、個別指導もやりやすいですね」

 自由な時間や「遊び」が中心の保育所や幼稚園と比べ、小学校では学習活動が中心となります。子どもたちの環境は大きく変わりますが、30人学級編成の導入で、きめ細かな指導が可能になりました。学習習慣や生活習慣がより早く身につくなど、多くの効果が期待されます。

 地域全体で子どもたちを支援する事業も始まります。
 小中学校では地域の人材を研究指定校の「学習活動サポーター」として登録します。こうした人材が教科の学習の中で先生を補助し、「ふるさと名人」として地域の文化や自然の学習へ参加することにより、児童生徒と地域との結びつきをより深めていきます。
 また、中学校を卒業した後、学校や社会になじめず不安を抱える青少年のために「青少年自分探し支援事業」を始めます。中学校卒業後進学も就職もしない、あるいは高校を中途退学した青少年や不登校の高校生等を対象に、基礎学力をつけるための学習指導、相談活動、スポーツ・文化団体等との交流活動を行います。これらの活動を通じて青少年に社会性を身につけさせ、学校復帰や社会的自立への支援を行います。

 さらに、今後も生徒数の減少が見込まれる高等学校については、特色ある学校づくりを進めて生徒の多様な進路希望にこたえるとともに、小規模校が多い県立高校の再編整備を行うため、学校・学科の配置、通学区域、入試制度の改善等について「高等学校改革プラン検討委員会」を設置し、大分県にふさわしい県立高校のあり方を検討します。
 少子化、核家族化、情報通信技術の著しい発達など、急激に変化している社会の中で子どもたちの豊かな才能を伸ばすには、知・徳・体のバランスが取れた生きる力を身につけさせることが必要です。
 それには、一人ひとりの状況に応じたきめ細かな指導や地域全体で子どもたちを支えていく仕組みを作っていくことが重要です。家庭・学校・地域が一体となった取り組みで、未来を担う子どもたちの生きる力をはぐくんでいきましょう。

30人学級編成とは?
◎対象は小学校1学年。
◎1学級30人以下の学級編成
 (ただし、1学級20人規模が下限。)
平成16年度の対象校は54校、30人学級編成による増加学級は57学級。

青少年自分探し支援事業
◎対象者
  中学校卒業後進学も就職もしていない者、高等学校中途退学者、高等学校不登校の生徒等、おおむね15歳から19歳程度の方
◎支援内容
  基礎学力を身につけるための学習活動、進路に関  する相談活動、職業体験やスポーツなどの交流活動
◎事業開始
  平成16年7月中旬(予定)
*アイネスなど大分市内の施設で定期的に事業を実施するほか、インタ ーネットやファクシミリ、電話での学習指導や相談にも応じます。
◎問い合わせ先
 大分県青少年・学事課 青少年育成担当
 TEL 097-536-1111 内線 3074・3075

グラフ、大分県中学校卒業(見込)者数の推移


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