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平成14年中に大分県内の各警察署に届けがあった刑法犯の被害は一万七千百五十八件、その81・4%を窃盗犯が占めています。
窃盗犯のうち、住宅への侵入盗(空き巣狙い、忍び込みなど)の被害は県内で毎日2・6件、車上狙い被害は毎日8・5件発生していることになります。
あなたが被害者にならないために、個人でできること、地域でできることを考えてみませんか。
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大分県警察では、昨年11月に、窃盗犯のうち県民の皆さんが身近で最も不安に感じる住宅への侵入盗と車上狙いを重点対象事件として指定し、発生抑止と検挙向上を目標として掲げました。
警察がパトロールの警察官を増やすなどの街頭活動強化を図る一方で、「地域の安全は、地域で守る」を合い言葉に、住民による新たな取り組みが始まっています。
日出町の辻間団地北区では、6月2日から防犯パトロールの「竹の子隊」が毎日2回、有志10人程度で団地内を回っています。豊岡地区区長会会長が会長を務める「豊岡・辻間地区街頭犯罪抑止しまやま会」の活動の一つで、日出署管内のパトロール隊発足の先駆けとなった活動です。
暑さの厳しい7月22日火曜日、特別にお願いして、日出警察署の生野警部補、安達巡査と共に「竹の子隊」のパトロールに同行させていただきました。
この日、昼のパトロール開始時刻に公民館に集まったのは、恵良区長、古田区長代理を含めて大人6人とお母さんに連れられた小学生が2人、男子高校生が3人の計11人。高校生の参加は意外でしたが、夏休みに入ってからは昼も夜もほとんど参加しているとのことです。
恵良区長は「日出町と山香町を管轄する日出署管内では、昨年、侵入盗の発生率が県内で最も高かったと聞き、自分たちでできることに取り組もうと、パトロールを始めました。地区の皆さんの防犯意識が高まったことや、日出署の生野さんらと情報交換ができるようになったことなど、始めて良かったと思えることがたくさんあります。なにより、高校生をはじめ、同じ地区に住んでいる者同士が親しく話をする機会が持てたことが一番良かったことでしょう」と、活動成果を語ってくれました。
6月の活動をまとめた反省会の資料には、全世帯を対象に行ったアンケートの結果が掲載されていました。取りまとめた古田区長代理は「各世帯が月に3回程度参加しています。都合で不参加という世帯もあります。負担になるというご意見もいただいています。こういった批判的な意見もすべて資料にして配ることによって、皆さんにまた考えてもらって、地域全体をより良い形にしていきたいと思っています」と、今後の抱負を語られました。
この日参加した高校生は「役に立っていると感じられるのがうれしい。近所のおじさんたちと男同士の話しをするのも面白い」と、前向きに取り組んでいる様子でした。
防犯パトロールの実施に当たって、日出署では、声掛けやあいさつ運動を中心にすること、不審者を見つけても決して実力行使などはせずに警察へ通報することなどを指導しています。
警察がどんなにパトロールを強化しても、空き巣狙いや車上狙いを根絶することはできません。また、施錠など十分に心掛けていたとしても、絶対に被害に遭わないとは言い切れません。しかし、泥棒が入りにくくすること、車上狙いに目を付けられないようにすることは、ちょっとした心掛けでできることです。
被害者になっていやな思いをしないために、できることから取り組んでみませんか。 |
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県内の被害例 Aさんの場合 |
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帰宅して、いつもどおり犬の鼻先にある庭への出入りに使っている窓から入ろうとしたら、中から施錠され、カーテンまで閉められていて驚きました。泥棒は2階から逃げたようです。
家に入っても、荒らされた様子は全く無く、しばらくたってから五百円玉を貯めていた大きな貯金箱が無くなっていることに気付きました。警察の方から「これはプロの仕業ですね。犬を飼っているからといって安心できませんよ」と言われました。老人の一人暮らしなので「あの時もし、泥棒に出くわしていたら」と思うと怖くてぞっとします。 |
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県内の被害例 Bさんの場合 |
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2度目は、玄関の鍵を掛けて2階に居たときでした。窓などは気を付けていなかったので泥棒がどこから入ったのかわかりません。庭に木が多くてうっそうとしていたのが目隠しになったのかとも思います。
ばつが悪いのか、皆さんあまり話題にしませんでしたが、その時はどうもご近所一帯に入ったようです。
被害額よりも、気味が悪くて自宅で安心して過ごせないことが問題で、その後、防犯設備を取り付けました。 |
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■ 外出するときは玄関や窓のすべてに施錠する。
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■ 何日か不在にするときは、新聞などの配達を止め、近所に声を掛けておく。
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■ できるだけ周囲から見通しの悪いところを無くす。センサー付きライトなどを付ける。
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■ 塀を乗り越えたり、二階に上がる足場になるような物を置かない。
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■ 日ごろから地域であいさつ運動を心掛けて、不審者が立ち入りにくい環境をつくる。
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■ 車から離れるときは必ず窓を閉めて鍵を抜き、施錠する。
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■ 車内に貴重品を置いたままにしない。
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■ 違法な路上駐車はせずに、明るく監視の行き届いた駐車場を利用する。
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