特集1 県民中心の県政 安心・活力・発展予算

風紋 大分国体
特集2 お宅は狙われていませんか? 空き巣、車上狙いにご用心
地産地消・とよの国の食彩 
県民レポーターによる訪問記
心ひらいて
21世紀に伝えたい「大分の風景」
地域の風だより

地産地消 とよの国の食材
佐藤文子さん

(九重町)

 大好物だという九重町産のナシを使ってサクッとしたパイシューを作る佐藤さんは、地域文化の伝承を通じて地域の活性化に貢献してきた「ふるさと生活技術一番さん」として認定を受けています。「コンクールでは甘煮にしましたが、旬の時期は生のナシを使ったほうがおいしいでしょう」と佐藤さん。国内、特に地元の産物を使った料理にこだわり、食材を無駄にしないために、全卵を使って時間を掛けてクリームを作ります。地産地消、安全で安心の「食」を考えて書きためた創作料理は300以上に及ぶそうです。
平成14年「地域食材食卓づくりコンクール」優秀賞・特別賞
作り方
1 ナシは砂糖を入れて歯触りが残るくらいに煮る。
2 シュー皮のもとを作る。
水とバターを鍋で沸騰させてから小麦粉を加えて混ぜる。透明になってきたら卵を加え、マヨネーズ状になるまで練る。
3 冷凍パイシートを切って正方形になるように少し伸ばす。
4 パイシートの中央に、絞り袋に入れたシュー皮のもとを直径2cmくらい絞り出す。
5 パイシートの四隅を上に折り曲げてつまんでとめ、200度のオーブンで15分程度焼く。
6 クリームの材料を入れた鍋を弱火にかけて練る。
7 焼き上がったパイシューに切れ目を入れてクリームとナシを詰める。
材料4人分
ナシの甘煮
ナシ・・・1個
砂糖・・・大さじ1

シュー皮
小麦粉…100g
マーガリン…100g
全卵…4個 
水…150cc

冷凍
パイシート
1袋

クリーム
砂糖…60g 
全卵…2個
牛乳…200cc
小麦粉…大さじ2杯



末廣トモ子(宇佐市)
「おいしい」という言葉は私たちを幸せな気分にしてくれます。
 今回、私が訪問した大分県農業技術センターでは、その「おいしい」が私たちの生活に届くまでに、いかに多くの研究が積み重ねられているのかを改めて感じさせられました。
 まず、果樹園では、これから旬となるナシが袋で覆われ、品質向上と将来の果樹栽培の軽作業化を目指して、低木のまま、枝を45度に伸ばして栽培されていました。これには「すごい」の一言。
 広大な田んぼには、緑鮮やかな苗が種類ごとに植えられ、その横には米の品種名が書かれた札がずらりと並んでいました。いろいろな品種を少しずつ育てるため、すべて職員の手植えによるものだそうです。研究を重ね、改良を繰り返すことによって、おいしくて大分の気候に合ったお米が開発されています。
 また、センターでは、タンパク質等の成分分析によって、焼酎、うどん、しょうゆなど、何の原料にすればおいしい加工品ができるか、麦や大豆の選定を行っています。私たちが食して「おいしい」と感じるまでには、このような絶え間ない研究が重ねられていることに感心しました。 
さて、研究の成果がまた実を結びそうだといううれしいお話を聞きました。 
 県で独自に開発したお米、「大分11号」の研究が進み、私たちの口に入るのも近々ではないかとのことです。「おいしい」の言葉が一つ増えそうです。大分県にちなんだ名前になるというのも楽しみです。
 私たちが毎日食している米、みそ、野菜、果物に加えて、我が家の主人の唯一の楽しみである焼酎まで、こちらのセンターが関係していたことを初めて知りました。
 来る10月4日(土)にはセンターを開放する「ふれあい広場」が予定されています。インターネットや電子顕微鏡体験のすごさ、バイオ実験等、仕事熱心な研究員の方々が万全の準備をして皆さんのお出でを心待ちにしています。ぜひ足を運んで、皆さんの「おいしい」を見つけてください。

大分県農業技術センターは宇佐市と三重町にあり、ほかに九重町に高原農業部、久住町に水田利用部久住試験地があります。今回は宇佐市北宇佐のセンターを紹介していただきました。

 
大分県農業技術センター
宇佐市大字北宇佐65 TEL0978-37-1141 FAX0978-37-0036
http://www.coara.or.jp/~nougiusa/

ある日のママさんバレーボール大会。
 20代の若いお母さんの強烈なアタックに、体当たりで飛び込み、くるりと回転レシーブをする女性がいました。
 見ると、白髪。年齢を聞くと68歳。もう「おばあちゃん」と呼ばれる年齢かなと思いながら試合を見ました。ママさんバレーといえども、みんなが勝利を目指して熱くなる中、この方は、失敗してもいじけずくじけず、仲間のカバーに感謝し、得点には飛び跳ねて喜び、娘や孫の年齢のチームメイトと共に、生き生きとバレーボールを楽しんでいました。
 9月15日は「敬老の日」。
 「高齢者の人権を尊重する」というと、「やさしさや思いやり」を思い浮かべますが、人はいくつになっても、参加し、共に分かち合い、自己実現に挑戦する権利があるのだということを、また、周りの人は家庭で地域で社会全体でそれを支える必要があるのだということを、あなたも考えてみませんか。

写真
山田 実
『由布岳と朝霧』
(湯布院町)
10月12日(日)・18日(土) 大分市府内町「赤レンガ館」で遺作展開催


別府市 総合体育館「べっぷアリーナ」がオープン
 別府市青山町の旧別府球場跡地に市総合体育館が開設されました。メインアリーナ(主競技場)とサブ(副)アリーナを一体的に使用すると、バレーボールコートを6面とることができる県内で一番広い屋内競技場です。市民の利用はもちろん、国際試合なども開催可能で、スポーツ観光を進める施設としても期待されています。開館は9時から22時で毎週水曜日が休館。

・・・べっぷアリーナ TEL0977-21-2323

緒方町 おがた元気野菜市「愛菜果(あいさいか)
「道の駅 原尻の滝」の道路を隔てた向かい側に、野菜や果物、花の即売所「愛菜果」が開設されています。テラスにはうどんなどの軽食コーナーがあり、駐車場には160台収容できます。町内の登録農家が毎朝出荷する新鮮な野菜や果物は、原尻の滝の観光客や近隣からの買い物客の人気を集めています。町観光振興公社が運営し、年末年始を除いて無休です。

・・・愛菜果 TEL 0974-42-3373

荻 町 全国乾椎茸品評会「こうしん」の部で農林水産大臣賞
 日本椎茸農業協同組合連合会の第51回全国乾椎茸品評会で、大分県が5年連続、通算37回目の団体優勝を果たし、佐藤藤夫さんが農林水産大臣賞を受賞しました。今回で3度目となる大臣賞受賞により、知事から佐藤さんに大分県賞詞が贈られました。「12歳の孫が跡を継ぐと言ってくれます。まだ当分は頑張ります」と佐藤さん。ご夫妻での挑戦は続きます。

広瀬知事と佐藤藤夫さん、和代さんご夫妻


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