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新時代おおいたNo.77

印刷ページの表示 ページ番号:0000239205 更新日:2011年7月22日更新

新時代おおいた77

特集1    「農業を始めたい」 あなたの夢を応援します
特集2    見つめ直そう、みんなの人権~8月は差別をなくす運動月間です~
風紋     補正予算の編成-震災対策を中心に-
トピックス  夏本番!節電に取り組もう
県民ひろば フェリーに乗って出かけよう
お薦め図書コーナー 心ひらいて  とよの国の食彩

 

特集1 「農業を始めたい」あなたの夢を応援します

特集1表紙 

 私たちの生活の中で、食料の安定供給はもちろん、心を癒す美しい景観など、さまざまな恩恵を与えてくれる農業。
 農業は、地域経済や農村を支える役割を担う大事な産業です。
  一方、そのかけがえのない農業を担う人材の不足は、深刻な問題です。
 今回の特集では、新しく農業を始めようとする人(新規就農者)を応援する県の取り組みを紹介します。 

待ったなし!新規就農者の確保・育成

  大分県の農業を担っている約5,000人の※認定農業者のうち、約65歳以上の人は20%を占めています。九州他県の平均は約8%であり、大分県の農業は多くの高齢者によって支えられていることが分かります。

 農業への関心の高まりから、若手の農業者が増えつつある一方で、今後5年間で新たに1,000人が引退するとみられています。だからこそ、地域農業を継続するために、新しい担い手の確保・育成は、早急に取り組まなければならない重要な課題です。

 そこで、県は2015年度までの5年間で1,000人の新規就農者の確保を目標に掲げ、新たな取り組みを進めています。

 ※認定農業者
 市町村が認めた、地域農業の中核となる担い手
大分県の新たな取り組み

 

 

「営業活動」で大分県に就農者を呼び込む 

 

 なぜこのような取り組みが始まったのか、担い手確保専任職員に就任した加藤典臣さんにお話を伺いました。

 「どこで農業を始めるかということはとても重要です。県によって、重点的に推進している品目、気候、土壌、住環境などが違うからです。担い手を増やすためには、県外の人にも大分県の魅力を知ってもらうことが必要です。県外からの移住者が増えることは、県内全体の活性化にも繋がります」と説明。

 現在、加藤さんらは、全国にある農業関係の大学や研修生を受け入れている農業法人などを訪問して、学生や研修生に大分県で農業をする魅力を知ってもらうために、日々、東奔西走しています。

「これからは、県内の就農候補地、品目、技術や経営指導体制、住まいや学校などの生活環境など、就農に必要な情報をまとめて提供し、ワンストップで対応します。要望に添った情報を提供することで、県外にいながら大分県での就農の具体的なイメージを持ちやすくなります」と加藤さんは言います。

就農希望者と大分県の農業地域とを結ぶ架け橋となる担い手確保専任職員。これからの活躍が期待されます。

担い手確保専任職員の2人

 

地域ぐるみで就農をサポート

 農業を始める時、農地や住宅が見つかるか、地域に溶け込むことができるか、といった不安はつきものです。この心配から、就農を思いとどまる人もいます。

 このような不安をできるだけ解消するために、今年度から県振興局ごとに設置されたのが「就農サポート会議」です。

 この会議は、県や市町村、JA、地域の生産者等がメンバーとなり、農地や住宅の紹介をはじめ、農産物の生産・流通・販売のサポート、地域で生活する上での相談など、就農全般を支援します。

「地域農業の担い手は地域で確保・育成をしていく」という思いで作られたこの組織。就農者が少しでも早く農村地域に溶け込み、安心して農業ができる体制が整います。

産地の魅力で就農者を呼び込む

 大分県は、西日本一の夏秋ピーマンの産地。今年6月から出荷を一元的に管理、調整する県域一元販売がスタートしました。

 その産地の一つである豊後大野市を訪れ、ピーマンに品目を絞った担い手確保策について、豊後大野市農業振興課の仙波浩二さんにお話を伺いました。

 「地域農業を支えるために後継者を育てたいという地元からの声を受け、今年度から『インキュベーションファーム研修』を始めます。これは、栽培ハウスと宿泊場所を備えた研修施設で、基礎から応用まで、専門の指導員や地元の※ピーマン部会のメンバーから、2年間かけてしっかりノウハウが学へる研修です」と仙波さんは説明します。

「ピーマンに品目を絞った理由は、初期投資が少なく、販売体制が確立しているので、新しく独立する人にとって、早期に経営が確立できる品目だからです。高度な栽培技術を持つ農家がいるからこそできるこの取り組み。これからは『ピーマン』で新たに農業を始める人を豊後大野市に呼び込みたいです」と意気込みを語ってくれました。

※ピーマン農家が出荷や技術研修のために集まった組織

問いあわせ 豊後大野市役所 農業振興課 TEL: 0974(24)0100

仙波浩二さん

 

研修制度を活用しよう

農業経験がなくても就農ができるように、栽培技術などを学べる研修があります。
基礎から実践まで、自分の実力に合った研修を受けることで、就農への道が開けます。

就農までの流れと受講できる研修

新規就農した皆さんの声

 

新規就農者の声

新規就農を応援します

 個人で独立して頑張る人や、農業法人に就職する人など、さまざまな関わり方がある農業。

 農業を始めるための第一歩は、『どの地域で何を栽培したいのか』という、自分の希望を明確にすることです。そのためには、関係機関へ相談し、農業に関する情報をできる限り集めることが大切です。詳しくは、下記相談窓口までお問い合わせください。

 農業は、自分の創意工夫で生産していく、多くの可能性を秘めた成長産業です。 
 大分県はあなたの新規就農を応援します。新規就農 問いあわせ

農大募集