外見はパトカーなのに、回転灯が青色の自動車を最近、見かけませんか?これは、防犯パトロール車(通称、青パト)と呼ばれるものです。
緊急自動車などを除いて、一般の自動車に回転灯を装備することは、法律で禁止されていましたが、警察から自主防犯パトロールを適正に行うことができるという証明を受けた団体は、青色回転灯をつけることができるようになりました。
それをきっかけとして、県下各地に続々と青パトが誕生しています。豊後大野市でも今年4月から青パトが動き始めました。ボランティアで青パトを運転し、防犯活動に取り組む田部二生さんに日ごろの活動状況を伺いました。田部さんは、郵便局を退職後、多くの地域づくりの団体に所属しているほか、交通安全や防犯活動にも参加しています。
「まずは、青パトの存在を知ってもらおうと、わたしの出身である旧緒方町の各学校のPTA総会に車を乗って行きPRしました。パトロール中は、車が目立つからか、子どもたちはもちろん、山中を走っていると遠くに見えるお年寄りも手を振ってくれます。青パトは見せる防犯活動。車を見て、不審者が近づかない、子どもが安心感を覚えるなど、少しでも防犯に役立てばと思っています。子どもの安全を守ることはもちろんですが、悪質な訪問販売などの予防に役立つとお年寄りからも感謝されています」
今後の取り組みについては、「昔は、人とすれ違うと知らない人でもあいさつを交わしていました。最近は、知らない人にあいさつされたら返事をするなと子どもは教えられています。青パトの見守り活動で、積極的に子どもたちとあいさつを交わし、あいさつしあえる古きよき時代に戻るきっかけとしたいです」と田部さん。パトロールで立ち寄った緒方小学校では、青パトを見つけて子どもたちがすぐ周りを取り囲みました。 |
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