おおいた国体という大きな契機もあり、昨年6月の東九州自動車道・津久見〜佐伯間の開通、同3月の中九州横断道路・千歳〜大野間の開通など、県内ではちゃくちゃくと道路整備が進んでいます。
東九州自動車道、中九州横断道路と並んで現在、整備が進められているのが「中津日田道路」。今年3月20日には、中津港に近い県道中津高田線から国道10号までを結ぶ最初の区間3.6kmがいよいよ開通します。
中津日田道路は中津港から日田市の九州横断自動車道までを結ぶ、総延長およそ50kmの地域高規格道路。中津市と日田市を結ぶ主な道路は現在のところ、本耶馬渓〜耶馬溪地域を通る国道212号しかなく、観光シーズンの慢性的な渋滞や豪雨時の土砂災害、冬季の降雪や路面凍結などに悩まされています。
この中津日田道路は、重要港湾・中津港や高速道路へのアクセス向上による各種産業の生産拡大や、多彩な観光資源を有する県北部と西部の一体的な振興による観光客の増加など、地域産業の活性化を支えるものです。また、沿線住民の生活の利便性を格段に向上させることはもとより、救急医療や災害時の緊急輸送道路としての役割も果たします。
まさに“県北の大動脈”と言える中津日田道路。西日本高速道路(株)が整備する東九州自動車道とあわせ、県では、一日も早い完成を目指して着実に整備を進めていく考えです。
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