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少雨・高温対策マニュアル(野菜)

印刷ページの表示 ページ番号:0000292105 更新日:2014年8月19日更新

夏秋期(7~9月)干ばつ

 この時期の干ばつは、はくさいやだいこん、にんじん等の直播き野菜の不発芽が多くなることと、移植(定植)野菜における定植後の活着不良が初期生育を著しく遅らせるので、効果的なかん水の実施、昇温と乾燥防止(敷わら、局部かん水等)を重点に播種から定植、補植、施肥の再検討を行うとともに、ケースによっては品種・品目転換等を考慮した指導を図る。
 

野菜の夏期高温・干害対策

〔露地野菜〕
1.これまで定植および栽培しているもの
(1)キャベツ、レタス等
ア.定植直後の苗については活着を促すため4~5日間は株元にかん水する。
 
 
(2)夏秋きゅうり
ア.敷わら、敷き草を多くして地温の上昇を抑えるとともに、早朝か夜半に畝間かん水する。湿ったら速やかに排水する。
 
イ.適期収穫を励行し草勢低下を防ぐ。また、収穫は早朝に行い品質低下を抑える。
 
 
(3)ピーマン、なす
ア.敷わら、敷き草を多くして地温の上昇を抑えるとともに、早朝か夜半に畝間かん水をする。湿ったら速やかに排水する。
  
イ.適期収穫を行い、大粟収穫による草勢低下を防ぐ。また、収穫は早朝に行い品質低下を抑える。
 
 
(4)アスパラガス、さといも、みょうが
ア.敷わら、敷き草を多くして地温の上昇を抑えるとともに、早朝か夜半に畝間かん水をする。湿ったら速やかに排水する。
 
 
(5)白ねぎ
ア.夏秋どり(7~10月頃)においては、かん水を行うと逆に軟腐病や白絹病を助長させるおそれがあるため、かん水を行う場合は長時間水が滞留しない土地条件である場合を除き、灌水は控える。やむをえず実施する場合においても、根の呼吸量の低下する日没頃に実施する。
 
イ.秋冬どり(11月以降の収穫)においては、定植直後で活着が不安定になると欠株となりやすいので、滞留しないよ うに注意して日没頃のかん水を行う。
 
 
2.これから定植、または播種するもの
(1)はくさい、ほうれんそう、にんじん、だいこん、その他葉菜類
ア.発芽を早く揃えるために、催芽種子を用いるとともに、は種圃場には前日に十分かん水しておくこと。
イ.は種は早朝か夕方行うが、は種直後にはべたがけ資材、敷わら等を利用して地温の上昇を抑さえ発芽を早く揃   える。
 
  
〔雨よけハウス栽培〕
(1)トマト、ピーマン、きゅうり、ほうれんそう
ア.ハウスのつま部分を解放すると共に、肩部分は可能なかぎり上げて、ハウス内温度を下げる。
 
イ.適期収穫を行い、収穫遅れによる草勢低下を防ぐ(ほうれんそうを除く)。また、収穫は早朝に行い品質低下を抑え る。
  
ウ.敷わら、敷き草を多くして地温の上昇を抑えるとともに、早朝か夜半に畝間かん水をする。
 
エ.乾燥によってうどんこ病やハダニの発生が多くなるので防除を徹底する。
 
 
(2)にら
ア.ハウスのつま部分を開放するとともに、肩部分は可能な限り上げ、ハウス内温度を下げる。
 
イ.収穫2~3日前に、品温を上げないために寒冷しゃ(遮光率40~50%)を被覆する。
 
ウ.収穫は早朝に行い、品温が上がらないうちに調整作業を行い、予冷庫に入れ品質低下を抑える。
 
エ.かん水は早朝か夜半に少量行うが、収穫2~5日前までとする。
 
オ.冬にらの定植にあたっては、十分にかん水するとともに、定植時から1週間程度被覆資材を活用し地温を下げ、定植後の植え傷みを防ぐ。
 
 
(3)こねぎ
ア.ハウスのつま部分を開放するとともに、肩部分は可能な限り上げ、ハウス内温度を下げる。
 
イ.は種直後には、寒冷しゃ、べたがけ資材等を利用して地温の上昇を抑さえ発芽を早く揃える。
 
ウ.収穫は早朝に行い、品温が上がらないうちに調整作業を行い、品質低下を抑える。
 
エ.水切りは行わず、かん水の量を減らすだけで収穫まで少量かん水を続ける。
 
 
〔水耕温室栽培〕
(1)みつば、こねぎ
ア.チラー等により養液温度の上昇を抑える。
 
イ.常時、養液濃度をチェックし適正養液濃度を厳守する。
 
ウ.腐敗根の残渣により生育不良、病害多発が考えられるので適時、養液交換を行う。
 
 
〔野菜全般的注意事項〕
(1)露地野菜で、これからは種するものは発芽不良が考えられるので、種子の確保、品種、作型等十分考えておく     (は種が遅くなれば早生種にかえるか品目を変える)。
  
(2)品温が上がらないうちに収穫調整作業を行い、予冷庫に入れ品質低下を抑える。
 
(3)草勢低下防止のために少量多回数の施肥体系を取る。
 
(4)害虫の多発生が予想されるので防除に努める。
  

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