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長雨(大雨・豪雨)対策マニュアル(野菜)

印刷ページの表示 ページ番号:0000292231 更新日:2014年8月19日更新
 

 春先(3~5月)の長雨対策

    3~5月頃は、前年作付した施設野菜も生育は進み収穫最盛期となっており、韓勢維持に十分注意する時期です。
    この時期の長雨は病害虫の発生を助長したり草勢を低下させる等生産を不安定にするので草勢維持や病害虫防除の徹底を図ることです。
    また、夏秋野菜の定植時期でもあるので適正な管理および対応が必要です。
 
 

春期末長雨対策

1.いちご
(1)枯葉、黄化葉等下葉の整理を行い、玉だし作業を徹底し、採光・通風をよくする。
 
(2)カーテン等の内張り資材は早めにとり除き、可能な限り光線にあてる。
 
(3)朝、ハウス内にモヤが発生している場合は加温機を数分間作動させ、モヤを取り除く。
 
(4)病葉、病害果は早期にハウス外へ持ちだす。
    灰色かび病の発生が多い場合は雨間をみて換気するとともに殺菌剤で防除するが燻煙剤の使用が望ましい。
 
(5)収穫は早朝に行い、十分予冷すること。
 
 
2.きゅうり、トマト(ミニトマト含む)
(1)ハウス周囲に排水溝を整備及び設置し、ハウス内への浸水を防ぐ。
 
(2)雨間をみて下葉、不用葉、不用つる(側枝)の摘葉・整枝を行い、採光・通風をよくする.
 
(3)曇雨天時の変温管理はやや低めとし、軟弱徒長を防ぐ。
 
(4)曇雨天時は、こまめな谷(天窓)換気によって湿度を下げ、循環扇を昼夜断続的に利用する。
 
(5)モヤ発生時の加温機の使用はいちごと同じ対応をする。
 
(6)病株、病葉、病害果は早期にハウス外へ持ちだす。
 
(7)曇雨天時のかん水は控える。
 
 
3.にら、こねぎ
(1)ハウス周囲に排水溝を整備及び設置し、ハウス内への浸水を防ぐ。
 
(2)軟弱徒長を防ぐためにかん水は控える。
 
(3)灰色かび病等の発生が懸念されるので雨間をみて換気するとともに殺菌剤で早期防除につとめる。
 
  
4.露地野菜
(1)ほ場周囲に排水溝を掘り、排水の徹底を図る。
 
(2)病害虫の発生状況に十分注意するとともに作物の生育状況にも留意し、適期防除や肥培管理を行う。
 
(3)収穫適期のものは雨間をみながら収穫遅れにならないようにする。被覆資材で被覆して計画的に収穫していくことも重要。
  
 

 初夏(6~7月)の長雨対策

    夏秋野菜の播種、定植時期および生育初期の重要な時期です。
    この時期の長雨は播種、定植時期および初期生育を著しく遅らせますので再播種、苗の順化、排水や施肥、予防の徹底、品目の転換等状況判断を適切に行うことが必要です。
 
1.いちご
(1)炭そ病予防
 
ア.雨により炭そ病の発生及び蔓延が懸念されます。雨間を見て防除を徹底する。
イ.採苗活着後は摘葉を行い、葉の重なりや通風不良による病害発生及び広がり防止する。
ウ.苗床(ポット置き場)の排水対策を十分行う。
エ.採苗後に発生するランナーは早めに摘む。(通風、採光を良くし、病害発生及び広がりを防止するため。)
オ.パイプハウスで育苗している場合は、雨除けビニールを張る。
   
(2)うどんこ病予防
    雨や日照不足により苗が軟弱徒長に育ち、うどんこ病の発生も懸念されるため、炭そ病とともに早急な防除を行う。
 
(3)施肥
    活着後すみやかに置肥施用を行うが、長雨が続くと肥料の流亡が考えられるので、状況を見ながら早めの追肥を行う。 
    長雨が続くようなら寒冷紗は除去し、可能なかぎり日光に当てる。(天気が回復次第張り直す。)
 
2.雨よけ夏秋野菜
    低温寡日照で経過しているため茎葉は軟弱徒長に育っています。
 
(1)夏秋トマト
 
ア.排水対策の徹底 。 パイブハウス外からの浸水を防止するよう排水溝を掘る。
イ.灌水は控える。
ウ.灰色かび病、葉かび病の発生が見られるので下葉かぎを行い防除の徹底を図る。
エ.着果安定のためにトマトトーンでの着果促進は必ず行う。
オ.雨間をみて摘芽、整枝をし採光や通風を良くする。
カ.病株、病葉、病果は早期にハウス外へ除去する。
 
 
(2)夏秋ピーマン
 
ア.排水対策の徹底 。パイプハウス外からの浸水を防止するよう排水溝を掘る。
イ.灌水は控える。
ウ.灰色かび病、菌核病の発生が見られるので、雨間をみて整枝をし採光や通風を良くするとともに防除の徹底を図る。
エ.病株、病葉、病果は早期にハウス外へ除去する。
 
(3)夏秋きゅうり
  
ア.排水対策の徹底。パイプハウス外からの浸水を防止するよう排水溝を掘る。
イ.灌水は控える。
ウ.灰色かび病、菌核病の発生が懸念されるので、雨間をみて摘芽、整枝誘引をし採光や通風を良くするとともに防除の徹底を図る。
工.病株、病葉、病果は早期にパウス外へ除去する。
 
 
(4)夏秋ほうれんそう
  
 ア.排水対策の徹底 。パイプハウス外からの浸水を防止するよう排水溝を掘る。  
イ.これからは種するものは、は種量を減じ採光や通風を良くすることで株当たり重量を増し、品質、収量を上げる。(長雨が今後も予想される場合)
ウ.潅水は控える。
 
 
(5)こねぎ
 
ア.これからは種するものは、は種量を減じ採光や通風を良くすることで株当たり重量を増し、品質、収量を上げる。(長雨が今後も予想される場合) 
イ.排水対策の徹底 。パイプハウス外からの浸水を防止するよう排水溝を掘る。
ウ.潅水は控える。
 
 
(6)スイカ
 
ア.トンネル外からの浸水を防止するよう排水溝を掘るとともに雨間をみて摘芽、整枝誘引をし採光や通風を良くする。
イ.雨間をみて摘芽、整枝誘引をし採光や通風を良くすることで炭そ病を予防するとともに防除の徹底を図る。
ウ.摘芽、整枝誘引したツルはハウス外へ出す。
 
(7)に  ら
ア.排水対策の徹底 。パイプハウス外からの浸水を防止するよう排水溝を掘る。
イ.灌水は控える。
ウ.夏ニラでビニールを貼っていないところはビニールを天張をする。
  
3.露地野菜
(1)露地野菜については、ほ場周囲の排水溝を掘り、排水の徹底を図る。
 
(2)とくに、露地栽培の夏秋きゅうり、ピーマン、なす等は浸水や冠水に弱いので排水溝設置による排水の徹底を図る。
    浸水や冠水が起こった場合は速やかな排水とともに、薬剤散布等を的確に行う。
 
(3)病害虫の発生状況に十分注意するとともに、作物の生育状況にも留意し、適期防除、肥培管理を行う。
 
(4)(水により増殖および蔓延する病気が多いので雨間を見て防除の徹底を図るとともに病株、病葉、病巣は早期にほ場外へ除去する。
 
(5)露地なすは着果不良を起こしているのでトマトトーンでの着果促進を図る。
 
 

長雨による作付け不能作物の今後の対応(野菜)

    (6~7月上旬にかけての定植分が耕起、整地ができないために作付け出来ない及び出来ていない場合の対策〉。
  
1.きゅうり
(1)定植の遅れたものは、10節程度まで収穫せずに草勢を向上させる。
 
(2)苗へは薄い液肥を施用して根の老化や心止まりを防ぐ。
 
(3)病害虫防除を徹底する。
 
(4)は種が遅くなれば(7月下旬)主枝着果の高い品種にする。
 
 
2.ピーマン
(1)定植が遅れ果実が肥大しているものは摘果をして根の老化や心止まりを防ぐ。
 
(2)鉢は3寸大から4~5寸大に植え代えを行う。
 
(3)苗へは薄い液肥を施用して根の老化や心止まりを防ぐ。
 
(4)病害虫は予防を主体に励行する。
  
 
3.に  ら
(1)苗の老化によりサビ病の発生が見られるので防除を徹底する。
 
(2)8月末までは定植できるが可能な限り早い定植とする。
 
(3)7月中旬からの定植では植え付け本数を増やす。 とくに、8月以降の定植では株当たり8~9本植とする。
 
(4)大苗、老化苗になったものは葉先を切って定植する。
 
 
4.キャベツ(高冷地)
(1)苗の老化、大苗は活着不良や結球不良を起こすので植え付け不能の場合はまき直しを行う。
 
(2)標高900m前後での定植限界は8月中旬である。早い時期に判断して、は種、育苗を行う。
 
(3)定植が8月中旬より下がる場合はボールキャベツに代える。
 
 
5.だいこん(高冷地)
(1)は種は7月下旬から8月上旬が限界である。
 
(2)10月上旬が平均初霜なのでやや早めに収穫をする。(55日程度)
 
 
6.ネギ
(1)苗の老化、大苗になっているので苗床で葉先をきる。
 
(2)サビ病の防除を徹底する。
 
(3)苗床で追肥をし苗の老化を防止する。
 
 
                                        野菜の耐湿性(位田)
耐湿性夏 野 菜秋 野 菜
強いものサツマイモ、サトイモ、ヘチマ、ササゲ、フジマメミツバ、フダンソウ、ゴボウ、イチゴ
中  位ナス、キュウリエンドウ、タマネギ、ニンジン、シュンギク
弱いものインゲンマメ、トマト、スイカ、カボチャホウレンソウ、ソラマメ、ダイコン

 

 

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