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雪害対策マニュアル(施設以外の対策)

印刷ページの表示 ページ番号:0000296598 更新日:2018年1月4日更新

農業者の皆様へ

1.共通事項

(1)ヘルメットをかぶり、滑りにくい靴を履き、転倒に注意する。
 
(2)降雪時に見回りをするときには、安全に注意し必ず複数人で行う。
 
(3)積雪により倒壊する恐れのある施設には近づかない。
 
(4)ハウスの雪降ろし等を行う際には複数人で作業を行い、転落しないように注意する。
 
  

2.作物

   麦類栽培圃場については、排水溝の点検、整備、清掃をして、融雪水が停滞せず迅速に排除できるようにし湿害を防ぐ。
 
 

3.露地野菜

(1)排水溝の点検、整備、清掃をして、融雪水が停滞せず迅速に排除できるようにし湿害を防ぐ。
 
(2)降雪が予想されるとき、トンネル栽培では支柱を太くする、間隔を狭め支柱を増やす等により補強し、防風ネットなどで被覆している場合には外しておく。また、降雪が収まったら早めに除雪し、支柱やビニールを補修する。
 
(3)積雪後には、病害の発生に注意し適切に防除を行う。
 

4.露地花き

(1)排水溝の点検、整備、清掃をして、融雪水が停滞せず迅速に排除できるようにし湿害を防ぐ。
 
(2)降雪が予想されるとき、トンネル栽培では支柱を太くする、間隔を狭め支柱を増やす等により補強し、防風ネットなどで被覆している場合には外しておく。また、降雪が収まったら早めに除雪し、支柱やビニールを補修する。
 
(3)積雪後には、病害の発生に注意し適切に防除を行う。
 
 

5.露地果樹

(1)被害発生の様相
 一般的には冠雪による荷重によって果樹の枝幹や果樹棚が折損・倒壊する。果樹棚は種類や老朽度、補強の程度、また果樹の樹齢や仕立方等によって被害の程度は異なる。降雪は厳寒期のものより、春先の湿気を多く含んだ重いボタ雪の被害が大きいので注意が必要である。
 
(2)防止対策
ア.剪定時に誘引を入念に行い、誘引竹を多く用いる。
 
イ.棚栽培では中支柱を用い補強する。
 
ウ.積雪中は見回りをし、除雪に努め、枝裂けの心配される分岐点は誘引補強する。
 
エ.積雪により枝裂け等の損傷樹は早目に切返し、保護剤を塗布する、被害の軽い場合は強く結束し、固定する。
 
 

6.茶

(1)被害発生の様相
   一般的には冠雪による荷重によって茶樹の枝幹が折損・倒壊する。特に幼木で茶樹が降雪は厳寒期のものより、春先の湿気を多く含んだ重いボタ雪の被害が大きいので注意が必要である。
 
(2)防止対策
ア.積雪中は見回りをし、除雪に努める。
 
イ.積雪により枝裂け等の損傷樹は早めに切去する。
 
 

7.畜産

(1)被害発生の様相
 降雪による畜産への被害は次のような事が考えられる。
ア.畜舎
    ビニールハウス式簡易牛舎等の倒壊や、鶏舎等の畜産用波板(エンビ屋根)による屋根等の破損、又は、畜舎周辺の滞水。
イ.飼料作物
    イタリアン、エンバク等の冬作物の雪による倒伏。
 
ウ.飼料の搬入
    濃厚飼料の搬入等道路の凍結、不通。
 
(2)防止対策
ア.ビニールハウス式簡易牛舎等は十分な補強又は雪おろしを行うこと。又、舎周辺に排水溝を整備し滞水しないよう努める。
 
イ.飼料作物等では草丈が伸び倒状しているものは、早めに刈りとり利用する。
 
ウ.濃厚飼料の搬入
    畜舎への搬入路等の除雪対策(ショベルローダー)等早めに行い、飼料運搬車等の通行に支障のないようにする。
 
 

8.乾しいたけ

(1)ハウス
   乾しいたけ栽培におけるハウス施設の構造は野菜栽培ハウスと基本的に違いはないので雪害に対する事前の備え降雪開始後、積雪後の対応は「施設の対策」の対応に準じる。
 
(2)人工ほだ場
   上部を平ネットで覆ったものやサルの侵入防止のためのネットを張っているもの、一部がツル類で覆われた箇所は積雪の荷重の影響を受けやすいので事前情報の積雪の度合 いによっては取り外す。
   また、一番被害を受けやすい内部の雨よけ施設は積雪が最小面積になるよう巻き、または寄せる。さらに積雪量の多いときにはこまめに雪降ろしを行う。