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戸室石丁場跡第6次調査発掘調査速報

印刷用ページを表示する掲載日:2026年4月14日更新

戸室石丁場跡第6次調査発掘調査速報

事業名

双葉南地区急傾斜地崩壊対策事業

所在地

臼杵市大字戸室字久保・浄光寺

調査期間

令和7年7月8日~10月15日

調査概要

調査地は臼杵川左岸の丘陵端部崖面である。この崖面一帯には溶結凝灰岩露頭に臼杵藩稲葉家の家紋刻印
や、「延寶六年」や「文化十二年」等の石材を切り出した年月日とみられる刻銘が所々に見られ、臼杵藩
の御用丁場とされる所である。この崖面の急傾斜事業に伴い、施工対象崖面の記録作成のための三次元測
量と、擁壁等構造物設置箇所の発掘調査を実施した。

検出遺構

第6調査地では、崖面に刻印や刻銘、明確な採石痕跡は見られなかった。擁壁設置箇所では、凝灰岩の岩
盤面が段状に落ち込む箇所が認められ、石を切り出した痕跡である可能性が高い。

遺物の出土状況

擁壁設置箇所の埋土中から近世~近現代の陶磁器や瓦、土師器、鉄製品、凝灰岩片等が出土した。これら
の遺物は石丁場が廃絶した後に宅地化する過程で廃棄されたものであり、石丁場に直接関わるものではな
いが、当時の人々の生活の一端を窺うことのできる資料である。

調査のまとめ

戸室石丁場跡は臼杵藩稲葉家の御用に供する石材を産出した石丁場跡である。第6次調査区においては刻
印や刻銘は認められなかったが、採石痕跡とみられる凝灰岩の段状の落ち込みを検出しており、この辺り
でも採石が行われていた可能性を示している。
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三次元測量調査の様子
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調査対象地の凝灰岩崖面
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擁壁設置箇所の発掘調査
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凝灰岩の段状の落ち込み