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農業分野では、近年の気候の温暖化により栽培環境が変化しており、作物への様々な影響が懸 念されています。当センターでの今後の温暖化対策研究への参考とするため、宮崎県総合農業試験場への視察研修を実施しました。当県より温暖な気候の同県における温暖化対策等の研究への取組状況について情報収集を行うとともに、両県研究員間での意見交換を行い、様々な知見を得ることができました。
●問合せ先
センター本部 研究企画担当
0974-28-2074
姫島中学校2年生が当グループにお越しになりました。水産業に対する認識を高めるために例年、来ていただいています。
会議室で当グループの研究の取り組みを紹介したあと、施設内を見学しました。
生徒たちが水産業への関心を高め、将来の選択肢のひとつになることを期待しています。
●問合せ先
北部水産グループ 養殖環境チーム
0978-22-2405
大分県では漁業後継者育成のため、県漁協と連携して新規漁業者を対象とした漁業学校を開校しています。今回、当部の研究員が講師となり、魚類養殖業を志す研修生に魚類の病気の講義及び簡易な病気診断方法の実習を行いました。
●問合せ先
水産研究部 企画指導担当
0972-32-2155
県内の草地圃場では土壌p Hの低下が課題となっています。転炉スラグは安価に石灰分を補給でき、長期間の土壌p H改良効果が期待できる資材です。永年牧草地では更新時の土壌改良が重要であり、転炉スラグの施用が現地の課題解決に有効な手法であると考えられます。9月初旬に竹田市の圃場で資材の施用を実施しました。今後、畜産研究部や振興局と連携して資材の効果を検証していく予定です。
●問合せ先
農業研究部 土壌・環境チーム
0974-28-2072
8月28日に農業研究部で、白ねぎ担当者会議(県・JA)を開催しました。普及指導員から県内各地で実証中の高温対策試験について経過報告があり、今後の課題や対策について情報交換を行いました。農業研究部からは、白ねぎ試験(肥料、ドローン防除他)について紹介し、「試験圃場」を見学しました。今後も、県内の白ネギ担当者で連携して、課題解決に取り組んでいきます。
●問合せ先
農業研究部 葉根菜類・茶業チーム
0974-28-2082
当研究部では、早生樹のひとつである「コウヨウザン」についての試験研究を実施しており、今回、大分大学の協力のもと、コウヨウザンを用いた在来軸組工法用耐力壁の検討を目的とした強度試験を行いました。
今回は公開試験として、研究協力をいただいた大分森林管理署、新栄合板工業株式会社、林業普及指導員等の参加のもと行いました。
この結果については、取りまとめた後、公表していきたいと考えています。
●問合せ先
林業研究部 企画指導担当
0973-23-2146
7月25日に、おおいた林業アカデミー研修生等11名が当研究部を来訪し、県の試験研究や木材の性質等に関する講義や丸太の強度測定実習などを受講しました。
「川上」と呼ばれる山林における植林や育林、伐採、搬出などの知識や技術習得を学ぶ彼らにとって、「川下」と呼ばれる木材の加工や利活用を学ぶことは、自分たちの仕事の成果を確認する重要な時間となります。
研修生からは木材に関する具体的な質問があり、有意義な研修となりました。
●問合せ先
林業研究部 企画指導担当
0973-23-2146
8月17日、臼杵市役所で「夏休みおさかな教室」(主催:うすき海のほんまもん漁業推進協議会)が開催され、小学生17名が参加しました。当部からはちりめんを用意し、ちりめん(カタクチイワシ)以外の魚やエビ等を見つけてもらいました。子どもたちは見つけた生き物を図鑑で調べたり当部の研究員に聞いたりして、楽しく海の生き物について学んでいました。
●問合せ先
水産研究部 企画指導担当
0972-32-2155
8月25~29日の間、大分県職員(農業)の仕事に興味がある大学生1名を対象にインターンシップを実施しました。果菜類チームの業務を説明した後、実際にトマトの収穫やピーマンの仕分け、植物体の硝酸イオン濃度の測定など、管理作業からデータ測定・収集まで幅広い業務を体験してもらいました。当部では、学生の県農業分野の業務に対する理解が深まるよう、今後もインターンシップの学生を受け入れていきます。
●問合せ先
農業研究部 果菜類チーム
0974-28-2081
若手の市町村職員の方が研修にお越しになりました。水産業の概要をご説明し、当グループの取り組みをご紹介しました。その後は会議室を出て、施設内を見学していただきました。
この研修が受講者の方の今後の業務に少しでもお役に立てればと思います。
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北部水産グループ 養殖環境チーム
0978-22-2405
10月以降に本格化するノリ養殖に向けて、9月1日から高田港で水温観測等を始めました。30年以上続けている当グループの業務です。観測データはノリの採苗日を決める際に参考となる大事なものです。
近年は海水温が上昇しており、ノリの採苗に適した水温に下がる時期がだんだん遅くなっています。観測初日の海水温も30℃を超えており、30℃を超えたのは30年継続して初めてでした。
●問合せ先
北部水産グループ 養殖環境チーム
0978-22-2405
8月27日に県日出総合庁舎で、生産者やJA、普及指導員など約40名が参加し、標記研修会が開催されました。農業研究部に講演の依頼があったので、「いちご灰色かび病に対するI P M(総合防除)技術」について、効果的な薬剤や換気・送風等の湿度管理による発生軽減対策を紹介しました。参加者から新規薬剤登録の要望がありました。今後も総合防除の取り組みを支援していきます。
●問合せ先
農業研究部 病害虫対策チーム
0974-28-2078
トルコギキョウは、種苗会社から毎年新たな品種が育成されていますが、本県への適性については明らかになっていません。花きグループでは、新品種の比較試験を行い、地域の気候に適した品種を検証しています。11月~12月の開花時期には生産者を対象にした品種検討会の開催を予定しています。
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農業研究部 花きグループ
0977-66-4706
畜産研究部で4月~3月までの11カ月間就農準備研修を行っている2名の研修生が、削蹄の実習を行いました。
職員指導の元、道具の使い方や削蹄手順を学び、削蹄技術の習得に向け取り組んでいます。
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畜産研究部 企画指導担当
0974-76-1214
6月30日~8月6日までの約1カ月間、家畜改良増殖法に基づく牛の家畜体内受精卵移植講習会を開催しました。
講習会は2年に1度実施しており、「受精卵の生理及び形態」や「受精卵の処理」に関する講義や、実際の牛を使用した移植実習等を行いました。講習会終了後は修業試験(学科・実地)を行い、合格者は免許申請をすることができます。
今回は8名が合格し、今後は11月頃に毎年行っている家畜人工授精講習会も開催予定です。
●問合せ先
畜産研究部 企画指導担当
0974-76-1214
6月に採取したヒジキの受精卵が発芽しました。それと一緒にラン藻や緑藻といった雑藻も基質から生えてきました。これらの雑藻は生長が速く、ヒジキが雑藻に埋もれるおそれがあります。そこで国の研究機関の報告をもとにメジナを使って雑藻駆除を試みています。全長10cmに満たない小さなメジナですが、今後の活躍を期待しています。
●問合せ先
北部水産グループ 養殖環境チーム
0978-22-2405
農業研究部では、全農大分県本部から委託を受け、高糖度かんしょ「べにはるか」のウイルスフリー苗を増殖・供給しています。成長した元苗を1節ずつ切断して育苗し、6月末から5回に分け、計6000本の苗を出荷しました。今後はJA等の育苗施設でさらに増殖され、来年春には約210戸の生産者により、県下190haで植え付けされる予定です。
●問合せ先
農業研究部 葉根菜類・茶業チーム
0974-28-2082
選果場での選別時に緑色であった県産ピーマンが、短期間に赤くなる障害果が問題となっています。選別時には正常に見える障害果が出荷されないよう、民間企業や大分高専と連携してAIや画像処理などの先端技術を活用し、あらかじめ判別できる技術の開発に取り組んでいます。
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農業研究部 スマート・バイオチーム
0974-28-2079
広大な牧野の状況把握には多大な労力がかかるため、豊肥振興局からの要請によりドローンを活用した診断を実施しました。空撮画像をN D V I(正規化植生指数)処理することで、牧草の生育状態を迅速かつ正確に把握することができます。牧野管理の効率化や自給飼料の確保を通じた畜産振興に期待が高まります。
●問合せ先
農業研究部 スマート・バイオチーム
0974-28-2079
7月16日、大分県漁業協同組合佐伯支店で、「令和7年度魚類養殖講習会」(主催:大分県水産養殖協議会)が開催され、養殖業者等41名が参加しました。
講習会では、当部から「水産用抗菌剤の効果的な使用法」をテーマに講演を行いました。
このような機会は、最新の研究成果を現場に届けるうえで非常に貴重であり、今後も大分県水産養殖協議会と連携し、現場のニーズに応える提案を積極的に行っていきます。
●問合せ先
水産研究部 企画指導担当
0972-32-2155
大分県は日本一の生産県であり、現在、大実系と呼ばれる大きな実のホオズキが主流ですが、近年のニーズの多様化に伴い、小さな実の小実系ホオズキへの関心が高まっています。花きグループでは、小実系ホオズキの優良系統選抜を進めており、今後もより商品価値の高い品種の育成を図っていき新たなニーズに対応していきます。
●問合せ先
農業研究部 花きグループ
0977-66-4706
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