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落葉果樹チームでは、水田畑地化によるキウイフルーツの産地拡大を支援するため、土壌改良資材や台木の検討を行っています。
昨年春に佐伯市内で採集した水田土壌にバーク堆肥を混合し、ポットに植え付けた慣行台木とシマサルナシ台木のキウイフルーツの根量調査を行いました。シマサルナシ台木(写真左)の方が、慣行台木(写真右)よりも主幹部が太く根量も多い傾向が認められました。
キウイ根量調査
●問合せ先
果樹グループ 落葉果樹チーム
0978-37-0149
1月31日(火)に標記研究発表会を開催しました。外部から49名の参加があり、森林チームから2課題、木材チームから1課題の発表を行いました。今回の発表については研究期間中の課題であり、現時点での成果について、少しでも早く普及することを主眼に進めました。最終的な結果については年報等で報告することとしています。
研究発表会の様子
●問合せ先
林業研究部 企画指導担当
0973-23-2146
現在木材チームでは、県産のスギ材やヒノキ材を使用して製作した、接着重ね梁の曲げ強度試験を行っています。これは、国の方針に従い、木造建築物への利用促進を図るため、大断面集成材工場のない大分県において、スギ等の柱材を縦に接着した後、さらに積み重ねて接着することで、新たな利活用が出来ないかを検討していくものです。
スギやヒノキだけでなく、スギとヒノキのように異樹種を接着したり、長さ方向に接合することで延長の長い重ね梁が使用できるように、JAS規格へ働きかけるデータを集積しています。
曲げ強度試験の様子(荷重をかける前) 曲げ強度試験の様子(破断時の荷重を確認)
●問合せ先
林業研究部 企画指導担当
0973-23-2146
当チームでは、県内のニンニク産地で問題となっているスポンジ球等の異常球発生を抑制する技術について研究しています。当部内ハウスと露地ほ場における試験では、肥料の種類や施肥方法、低温処理(マルチ被覆期間の短縮)が花芽分化に与える影響を調査しています。今回は葉鞘径を計測し、生育状況を調査しました。
ニンニクの葉鞘径を計測
●問合せ先
農業研究部 葉根菜類・茶業チーム
0974-28-2082
当チームではドローンを活用した露地野菜の生育診断技術等の研究に取り組んでおり、今回は普及指導員を対象に研修を開催しました。研修ではドローンの飛行に関する法令や機体の取扱い等の解説、ソフトウェアによる空撮画像解析の実演を行いました。今後も関係機関と研究成果等を共有し、産地の課題解決を図っていきます。
ドローンの取扱い研修
●問合せ先
農業研究部 土壌・環境チーム
0974-28-2072
当部では水産関係研究者(水産研究部研究員、漁業公社職員、県振興局水産業普及指導員)の相互理解と資質向上を図るため、昭和45年から本研究発表会を毎年行っており、去る1月26日に本年度の研究会を開催しました。合計14課題の研究発表がなされ、水産関係現場における課題の早期解決に向けて、熱心な質疑や討論が行われました。研究成果は、今後の本県水産業の発展につなげていきます。
発表会の様子(1) 発表会の様子(2)
●問合せ先
水産研究部 企画指導担当
0972-32-2155
農協職員の営農指導に必要な知識・技術習得のため、JA大分中央会と大分県が連携して研修を開催しています。今回は農業研究部の研究員が講師として、イチゴの食味調査実習および栽培管理に関する座学を実施しました。また、座学には大分県立農業大学校の学生もプロジェクト活動の参考のために参加しました。
イチゴの栽培管理に関する座学
●問合せ先
農業研究部 企画指導担当
0974-22-0671
九州沖縄農業試験研究推進会議の野菜成績設計検討会がオン ラインで開催され、各県の研究機関等から約130名が参加しました。農業研究部からはイチゴ・ピーマン・根深ネギの試験結果、トマトの新規試験計画を発表しました。会議で得られた情報を活用して、今後の試験研究に取り組んでいきます。
成績設計検討会(野菜&総合)
●問合せ先
農業研究部 企画指導担当
0974-22-0671
2000年頃まで大野川河口で漁獲されていたアオノリの復活を目指して、鶴崎漁協は本種の増殖に取り組んでいます。当グループは漁業者の要望に応えて、わずかに自生している区域での増殖に資するため、施肥剤設置の技術支援を行いました。なお、人工種苗による増殖にも取り組むため、種苗の育成を行っており、3月に藻場造成する予定です。
施肥剤の設置作業 施肥剤設置後の様子
●問合せ先
北部水産グループ 養殖環境チーム
0978-22-2405
本県で漁獲されるトラフグの漁獲実態を把握するため、豊後水道域でもっとも漁獲量の多い保戸島で調査しました。漁業者から釣獲場所を聞き取りながら、漁獲直後のトラフグの体
重、体長の測定を行いました。
漁場は佐賀関の高島周辺が主体で、魚体重1~4kgの大型サイズを含め33尾が漁獲されました。水温が18℃を下回る1月に入り最盛期を迎え、漁獲量も増えてきたようで、調査は今年度
いっぱい続けます。
トラフグの体重測定 トラフグの体長測定
●問合せ先
水産研究部 資源増殖チーム
0972-32-2155
きのこグループでは、原木の伐採・玉切り時期がシイタケの発生に与える影響を調査しています。今年度は伐採時期の影響を調査するため、昨年の10月から今年の1月までに毎月伐採を行いました。1月中旬からは伐採した原木の玉切り作業を始めました。今後、原木を場内に持ち帰って植菌・伏せ込み作業を行い、良質なほだ木育成管理技術を確立していきます。
玉切り作業の様子
●問合せ先
きのこグループ 企画指導担当
0974-22-4236
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