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平成25年に実施された大分都市圏パーソントリップ調査の結果をもとに、大分都市圏総合都市交通計画協議会にて議論してきた交通体系の将来像と、その実現に向けた基本方針をとりまとめ大分都市圏総合都市交通計画を策定しました。
本計画は、大分市を核都市として、周辺の別府市、臼杵市、豊後大野市、由布市、日出町の5市1町からなる大分都市圏を対象としています。
昭和58年以来、約30年ぶりに実施したパーソントリップ調査から都市圏の人の動きが見えてきました。
前回調査から「業務」「通学」の割合が減少し、「私用」が増加しています。また、20歳未満では「通学」、20歳-65歳未満は「通勤」「業務」、65歳以上の高齢者は「私用」の割合がそれぞれ高くなっています。
交通手段の約7割が自動車となり、前回調査から割合が1.6倍に増加しました。
都市圏と都市圏外との移動は、調査範囲に違いがあるものの、30年前と比較すると約3倍に増加しており、移動が広域化している傾向がみられます。
平成47(2035)年時点において、公共交通サービスなどが現況のまま維持されたと仮定しても、人口減少などに伴い、すべての交通手段で交通量は減少する見通しです。
交通課題を「広域」、「拠点間」、「拠点内」の3つに分けて整理し、課題に対応する基本方針と効果的な施策で構成した計画としました。