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大分県には江戸期及び明治・大正・昭和の時代に建てられた「古民家」が各地に残っており、中には建築当時の文化、世相を今に伝えるものも多くあります。しかし、「古民家」のリノベーションは多大な費用が見込まれるため、持ち主による取り壊し等でなくなりつつあります。また、廃屋になりかけている空き家も多々見られます。このような状況で「古民家」を後世まで引き継ぐために、例えば見学者の受け入れを条件とするなどした「古民家再生補助金」を新設するのはいかがでしょうか。
ご提言のとおり、鏝絵や漆喰壁など伝統的な建築技術を用いた「古民家」など、地域の特色ある文化や伝統を後世に伝えていくことは必要と認識しています。
このため、県や市町村では、住宅の耐震化やリフォーム、空き家を地域コミュニティ維持や再生のために活用する場合の改修費用に対して補助を実施しており、古民家もその対象としています。
また、建築関係団体と連携して、木造建築物の振興を目的とした顕彰制度である「木の良さを生かした建築賞」を実施しており、その中にリフォーム部門を設けることで、古民家を残す意識醸成も図っています。
今後も、これら既存事業や制度の更なる周知を図りながら、古民家の継承を支援していきます。
土木建築部建築住宅課
Tel:097-506-4677