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県内高校の普通科コースのカリキュラムを柔軟に見直し、専門性の高い学科を新設するなど、地方でも生徒が明確な目標を持ち学習できる体制整備が必要と思います。
2年次から専門的な学習ができるよう「語学コース」や「情報コミュニケーションコース」などを設置してはどうかと思いますが意見をうかがいたいです。
去る4月17日、文部科学省は、新しい時代の初等中等教育の在り方について、中央教育審議会(以下「中教審」という。)に諮問しました。
今回の諮問理由は、人工知能やIoT等、先端技術の高度化により、社会が急激に変化する中で、子どもたちが持続可能な社会の創り手として、予測不可能な社会を自立的に生き抜いていくために、「学校教育も変化していかなければならない」というものです。
この総合的な見直しの柱の一つが「新時代に対応した高等学校教育の在り方」であり、「生徒の学習意欲を喚起し能力を最大限伸ばすための普通科改革など学科の在り方」について、具体的な検討が求められたところです。
本県の公立高校では、生徒の約6割が普通科に在籍しており、これまで、生徒の多様な能力や興味・関心に柔軟に対応できるよう、大分舞鶴高校に理数科を、別府翔青高校にグローバルコミュニケーション科を設置しました。また、他学科の科目を学べることで、進路選択の幅を広げたりすることが可能となる総合選択制高校を設置するなど、生徒が明確な目標をもって学習が行える環境を整えてまいりました。
今後、中教審においても、新たな時代に対応できる学科の類型化と併せて、文系・理数系の枠を超えた教科横断的な教育の推進についても検討されることとなっています。
こうした国の検討状況に注視しつつ、Society5.0時代の到来に向け、自己実現と地域を担う人材育成の観点から、普通科を含めた本県高校教育の在り方について慎重に検討を行っていきます。
教育庁高校教育課