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駅や観光施設などで外国語表記が進んでいると思いますが、これらは来訪者の利便性向上だけでなく、地元住民に外国語に少しでも親しみを持ってもらうことなどを通じて、外国人観光客へのおもてなしの向上にも繋がると思います。
大分県の発展のためには国際交流が欠かせないので、外国語表記が地道に進むことを期待します。
大分県では、近年、外国人観光客が増加しており、昨年は約134万人の方が県内に宿泊しました。本年9月から開催されるラグビーワールドカップでも多くの外国人観光客の来県が見込まれています。
外国の方々に大分に来てよかったと満足いただき、またリピーターとして来県していただけるよう、コンテンツの外国語表記など、様々な環境整備を進めているところです。観光施設等の案内看板について、国のガイドラインに沿った内容で英語を併記するなどの配慮を行っています。
レンタカーを利用する外国人も増えていることから、大分自動車道の事故危険箇所には、韓国語や中国語の看板が設置されています。
3月に県内バス事業者が運用を開始したバスロケーションシステム「バスどこ大分」では、バスの待ち時間や乗換案内等が多言語で確認できます。
また、外国人観光客が飲食店や観光施設を利用しやすいように、民間企業が開発したQRコードを活用したメニュー等の多言語化システムの導入を促進し、既に県内約2,000カ所で導入されています。
6月初めに大分空港国際線ターミナルがリニューアルされましたが、大分空港に就航している韓国の航空会社を活用し、県内テレビ局と韓国のローカルテレビ局が相互に取材し、それぞれの地域で魅力を発信しています。
ラグビーワールドカップに向け、欧米・大洋州のメディアも本県の観光地や特産物、グルメなどを取材しており、その一部はYouTubeなどを通じて視聴することができます。
本県では、全国トップクラスの留学生に加えて、技能実習などの外国人労働者も増加しており、1万2千人を超える方々が県内で生活をしています。
そうした方々の生活や仕事をするうえでの様々な疑問や不安の相談の窓口として大分県外国人総合相談センターを6月末に開設しました。
こうした様々な取り組みにより、海外の活力や人材を取り込んでいき、交流を進め、大分県の発展に繋げていきます。
企画振興部国際政策課