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私はアメリカに留学して、英語の発音について厳しく学び、帰国後、日本人の英語能力に問題があると思いました。日本人は口、舌、歯を正しく使って正しく発音しないので、外国人には通用しません。
小学校の授業で発音の重要性をしっかり教えるなど、英語授業の大改革が必要だと思います。
学習指導要領の改訂に伴い、2020年度から本格的に小学校3・4年生に外国語活動が導入されます。外国語活動の目的は、子どもたちが英語表現に慣れ親しみ、進んで英語を使おうとすることを通して、コミュニケーションを図る素地となる資質・能力を育成することが第一と考えています。
このため、授業では、英語で歌ったり、チャンツ(英語の文を一定のリズムに乗せて繰り返し口ずさむこと)をしたりすることにより、英語特有のリズムやイントネーションを体得し、日本語との違いを知ることで、言葉の面白さや豊かさに気付かせる指導が求められています。
本県では、子どもたちがコミュニケーションを通じて英語の音声を習得できるよう、ALT(外国語指導助手)等のネイティブ・スピーカーや英語が堪能な地域人材の積極的な活用を始め、CDやDVDなどの視聴覚教材等の活用により、英語に触れる機会の充実に努めています。
また、指導体制の充実に向け、英語専科指導教員の配置を拡充し、本年度は20名が学級担任に代わり授業を行っています。さらに、来年度は新たに英語の小中学校連携教諭を5名採用する予定にしており、指導体制の充実に取り組んでいます。市町村教育委員会においても、積極的にALTを雇用し、本年度は全県で105名のALTが担任と共に授業を行っているところです。
引き続き、グローバル社会を生きる子どもたちに未来を切り拓いていく力を身に付けさせるため、英語教育の充実に取り組んでいきます。
教育庁義務教育課