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大分県の特産品(ブリ)
1.いつから生産され始めたの?
「大分県でブリ養殖が始まったのは、1961年のことなんだ。」
1927年に香川県で築堤式養殖施設(湾内を仕切る方式)によりブリの養殖が始まったと言われています。その1930年代中頃に小割式養殖方式(海面に生け簀を設置する方法)が開発され急速に普及しました。県内では1961年に当時の米水津村漁協が自営により開始しました。
豊後水道のリアス式海岸は養殖に適していること、種苗が容易に入手できること、また、餌となるイワシやアジが地元で豊富に獲れることから臼杵市以南の豊後水道で急速に広がりました。
ブリ
2.生産量や生産額などはどのくらい?
「大分県の養殖ブリの生産量は全国第3位!」
生産量全国第1位は鹿児島県、第2位は愛媛県、第3位は大分県です。
県内の魚類養殖業の6割以上がブリで、その生産量は全国の1割を占めています。同じ漁場でマダイ、シマアジなども養殖されています。
県内の生産量は14,638トンです。(2009年)。
3.どこで生産されているの?
「県内では南部の佐伯市や津久見市などで生産されています。」
県内では佐伯市、津久見市、臼杵市で生産しています。
全国では主に九州や四国で生産されています。
4.どうやって生産されているの?
「天然の種苗(もじゃこ)を獲ってきて、海面の小割いけすで育てています。」
豊後水道沖合で、流れ藻(海上を漂っている海藻のきれはし)とともに入ってきた稚魚(モジャコ)を網で採ります。
そのもじゃこを湾内の波の静かなところで約2ヶ月で約100gに育て、沖合の流れの良い漁場に設置した養殖いけす(8~10m角)に移して、約1年半育てて、4kg以上にして出荷します。
ブリ(養殖いかだ)
5.おいしい食べ方は?
「ブリは、刺身、塩焼き、照り焼き、あら煮、ブリカツ、しゃぶしゃぶ等いろいろな食べ方ができます。」
最近は「ブリカツバーガー」、「ブリカツ丼」が受験生に人気です。大分県では郷土料理としてあつめしが食べられます。
ブリカツ
こんなこともあるよ
「ブリのあつめし」
「ブリのあつめし」は2007年度に農林水産省主催の「農山漁村の郷土料理百選」に選定されました。
あつめし